2月は手紙の書き出しが難しい時期です。
寒さはもう言い尽くしたけど、春というには早い、そんな時期です。
そうなると時候の挨拶はどれがいいのか、書き出しはどう書けば失礼ではないのか気になりますよね。
今回はそんな2月の手紙の書き出しや挨拶、例文をご紹介します。
参考になればと思います。
2月に渡すお手紙に使える!時候の挨拶の書き出しと結びの言葉
では早速、時候の挨拶を時期ごとにご紹介します。
時候の挨拶おすすめ①: 立春前(大体2月3日あたり)まで使えるもの
大寒の候、厳寒の候、厳冬の候、
酷寒の候、晩冬の候、極寒の候、烈寒の候
<選び方ポイント>
送り主や受け取り主の
お住まいの地域の寒さの雰囲気で選ぶと共感を呼びます。
時候の挨拶おすすめ②: 立春から2月下旬まで使えるもの
立春の候(これは2/17まで)、向春の候、春寒の候、
余寒の候、残寒の候、梅花の候、梅鴬の候、雪解の候
<選び方ポイント>
上旬は寒さも強いため、余寒や残寒で良いと思います。
中旬くらいからは春や梅の雰囲気がなくとも、
早くそうなればいいなあと思える春らしい時候の挨拶を選ぶと、
春を楽しみにしている気持ちが伝わります。
続いて結びの言葉をご紹介します。
親しい人向き:
・長い冬も終わりが近いです。風邪を召されませんように。
・まだまだ寒い日が続くようです。
お互い元気に過ごしましょうね。
・花粉の季節がやって参ります。
無理せずお体を大切になさってください。
ビジネス文書向き:
・残寒の時節柄ではありますが、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。
・幸多き春の門出となりますよう、
皆様の益々のご活躍を心よりお祈りいたしております。
2月のお手紙で時候の挨拶を交えた手紙の書き方と例文
今ご紹介した時候の挨拶や結びの言葉を、
どう使って手紙を書いていくかお話します。
時候の挨拶を入れたあとに入れるのは、
送る相手の安否を尋ねる挨拶です。
イメージは「寒い季節ですね、あなたは風邪ひいていませんか?」
といった感じです。
なぜそういった挨拶を手紙の最初に入れるかというと、
いきなり自分のことを語りだすのは失礼だからです。
簡単に言えば、いきなり「ちょっと聞いてよ!」と言われるより、
「今大丈夫?」という気遣いがあったほうが、
話を聞こうと思うのと同じです。
具体的な例文を見ていきましょう。
時候の挨拶を使った書き出し例文:
・立春の候、いかがお過ごしでしょうか
・梅花の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます
寒さを入れた時候の挨拶との組み合わせで間違いのない書き出しが、
「いかがお過ごしでしょうか」です。
ビジネス文書としては
「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」が自然です。
ただ個人的にビジネス文書の冒頭に
寒い、酷い、厳しいといった言葉は印象が良くないため、
あまり入れたくありません。
そのため立春前までは「晩冬の候」、
中旬以降は「雪解の候」や
春の入った時候の挨拶をおすすめします。
また、慣れてくると「~の候」という漢語調の時候の挨拶が、
そっけないと感じる場合もあるかと思います。
その場合は「春の訪れが待ち遠しい今日この頃」や
「立春とは名ばかりの折」といった、口語調な挨拶もありますので、
そちらを選んでみてください。
慣れるまでは自然現象や草木といった、
基本の季語を使うのもいいと思います。
でも慣れてきたら節分やバレンタイン、旬の食べ物といった
季語やキーワードを使うとバリエーションが豊かになります。
まとめ
以上が2月の手紙の書き出しや挨拶、例文でした。
簡単にまとめます。
・2月の時候の挨拶は立春前と立春後で異なる
・時候の挨拶、結びの言葉は
親しい人向けとビジネス文書で使い分ける
・書き出しは、時候の挨拶のあと、
相手の安否を尋ねるような文が基本
・季語は自然現象や草木だけでなく、イベントや食べ物でもOK
言いたいことに気遣いを添える、
それが時候の挨拶と結びの言葉です。
手紙の用件を伝える手助けができるような
言葉を選べるといいですね。