子供が食べるものを選ぶ態度も、一種の自己表現と考えられるかもしれません。親としては、バランスの取れた食事をしたいと望むでしょう。
さて、お子さんの食に対する興味をどう拡げればよいでしょうか？
好き嫌いは、子供の成長に伴う自立心の表れであり、必ずしも否定的なものではありません。
この記事では、お子さんが食べ物の好き嫌いをどう克服できるか、いくつかの手法をご紹介します。
家庭の中で食に関する好みはよく問題になるものです。
その中でも、特に野菜に対する抵抗が見受けられることが多いです。
幼い子どもへの食品への偏食対策
食べ物の好き嫌いは幼児に多く見られ、幼児は成人と比べてより味に敏感なため、一部の味を受け付けないことが普通です。苦手な食事を受け入れさせる手法として、好きな食品に少量を混ぜ込む、もしくは細かくして目につかないようにすることが有効なテクニックです。
幼稚園年齢の子どもへのアプローチ
4歳から5歳になると、子どもは言葉で不快な食べ物を説明できるようになります。嫌いな点をしっかりと尋ねることから始め、その答えを元に食感や香りを抑えた料理法を採用するのが効果的です。保護者が食事を楽しむ様子や一緒に食材選びをすることで、興味喚起が期待できます。また、同じ食材をテーブルに何度も出すことで、自然と興味を持ちやすくなります。
残食問題への適切な対処法
好き嫌いの解消には時間がかかるものであり、食べ残すことも少なからず発生します。その際には、「嫌いな点は何か？」と子どもに話を聞くことで好奇心を喚起させ、無理に食べさせるのは避けるべきです。焦らずに徐々に受け入れてもらうよう努力することが大事です。
子供が食べ物を選ぶ背景
- 苦味や酸味を避ける傾向がある
- 特定の食感が苦手である
- 見た目に魅力を感じない
- 過去の悪い体験がトラウマになっている
- 周りの影響を強く受ける
子どもが食べ物を選ぶ理由は多岐に渡りますが、これらの要因を把握し適切に対応することで、食の好みを豊かにしていくことが可能です。
元々、医食同源という考え方が好きで、子供たちの偏食に悩みつつ、最近出会った本です。献立を考えるときに参考にさせていただいています。3ヵ月毎に旬の食材と栄養素や効果について、わかりやすく書かれています。出来るだけ食事で体調を良くしたい🍀✨ pic.twitter.com/ri8EKPYeSK
— みーちーず🍀シンプルで豊かな生活 (@meecheese444) March 14, 2023
子どもの選食傾向への対応策
子どもの食べムラを解決するための家庭で実践できるいくつかの方法を提案します。
献立の工夫
触感に抵抗感がある場合、食材をみじん切りにしたりピューレ状にしてみましょう。
カレーやミートローフ、チャーハンなど味の濃い料理を活用して隠し味とすることで、子供たちが食べやすくなるかもしれません。
プレートの飾り付けを楽しく
食べ物を星やハートの形にカットしたり、食べ物に顔をつけて興味を引くような工夫をしてみましょう。
食事の時間を楽しく演出
おとなが美味しそうに食事をする姿勢を見せたり、食材に話しかけるなどして、食事の時間をもっと魅力的にする試みが効果的です。
少しでも食べたらほめる
小さな一歩を褒め称えることで、子どもの前向きな挑戦を育みます。
代用食材の検討
好まれない食材の代わりに、似た栄養成分を含む異なる食品の提案もいいでしょう。
食事の準備を共にする
子どもを食材選びや調理の過程に巻き込むことで、食に対する興味や理解を促します。
家庭菜園を楽しむ
自宅で手軽な家庭菜園を始めて、自然の食材と親しみやすい環境を作り出しましょう。
食事時のNG対応
食事時には下記のような対応を控えましょう。
- むりやり食べさせること
- 無視する態度をとること
- お叱りをすること
- 恐怖を感じさせること
- スナック等のおやつをたくさん与えること
これらの行為は、お子様が食事に対して否定的な感情を持つきっかけになることがあります。
子供が偏食だとココにはまる献立考えるのむずすぎ pic.twitter.com/nySsaosIMW
— マンタ (@manta_oyogu_a) November 16, 2023
偏食と選り好みの違い
偏食は、一部の食べ物のみを極端に避けることによって、栄養バランスが崩れる可能性があるパターンを指します。選り好みは、一定の食品や料理に拘る傾向があり、調理方法を変えることで、その傾向が改善される場合もあります。もしあなたが自分または家族の偏食に悩んでいれば、専門家の意見を取り入れることが望まれます。
本能的な拒否反応
子供たちには敏感な味覚があるため、食材の色や風味に対して、本能的に反応を示すことがよくあります。緑色の野菜に対する避ける行動は、例えば、未熟な果物が緑色であることから、「未熟＝食べられない」という感覚に基づくことが考えられます。さらに、野菜の苦い味や発酵食品特有の酸味が好ましくないと捉えられることも珍しくありません。
選り好みの意味
子供の選り好みには、自己表現や主体性が現れており、興味や個性の一端と解釈することができます。特に遊びに夢中な時や、疲労が積み重なっている際には、食に関する選り好みがはっきりと現れることがあるとされています。
子どもの食の選好を広げる方法
子どもが食事に対して好みを持つことは自然なことですが、これに対応するためのいくつかの有効な手法があります。子どもに食べることを強制するのは避け、素材を小さく細かげることや料理法を変えることで、抵抗感を減らして始めてみましょう。さらに、家族が食事を楽しく感じている姿を見せることも大事ですし、子どもを食材選びや料理のプロセスに積極的に参加させることで、食への関心を育み、食の好みの範囲を広げる支援となるでしょう。
偏食と選り好みは同じではなく、偏食が懸念される場合にはプロの専門家に相談することが推奨されます。子どもの食の好みはその個性の一端を映し出しており、それを理解しながら育んでいくことの重要性を忘れてはなりません。
