スナックやデザートに欠かせないピスタチオは、そのユニークなカラーが魅力的ですよね。
緑や紫、ピンク色のピスタチオもあり、時にはそれらが変色してカビてしまっていないかと気がかりなこともあるでしょう。
今回は、腐敗したピスタチオの見分け方や、カビを避けて長持ちさせるための適切な保存法をお伝えします。ピスタチオをよく食べる方は、この情報をぜひ活用してみてください。
ピスタチオが腐るとどうなるの?
腐敗したピスタチオの見分け方について説明します。
- 表面に白いカビが生えている可能性があります。
- 中身が縮んでしまい、しなびた状態になっていることがあります。
- 不快な油っぽい臭いがすることがあります。
- 黒ずんでしまうことがあります。
ピスタチオや他の種類のナッツは、賞味期限を過ぎると酸化が進行し、油臭さやカビが発生することがあります。
ピスタチオは開封後約1ヶ月間は風味を保つことができますが、保存の仕方によってはそれよりも早く鮮度が落ちることがあります。
なので、保存してあるピスタチオを食べようとするときは、腐敗のサインをしっかりチェックし、問題がないことを確認した上で摂取することが重要です。
ピスタチオに潜むカビ、その見抜き方
緑がかった風変わりな色をしているピスタチオは、その外観上、新鮮さや傷みが一見して判断しにくいものです。
しかし、カビが生えたままのピスタチオを口にしてしまった場合、健康に有害な影響を及ぼす可能性があります。
そこで、カビがあるかどうかを見分ける手法と、何らかのサインを見落としてカビ付きのピスタチオを食べてしまった時の結果についてご説明します。
ピスタチオのカビの識別方法
もしピスタチオに白や黒の斑点が見られた場合、それはカビである可能性が高いと考えられます。
ピスタチオに付着するカビは「アフラトキシン」と呼ばれるカビ毒に属し、これには発癌性のある成分が含まれています。
誤って消費することのないよう、カビを正確に見分けることが重要です。
一方で、緑や紫、ピンクへの変色を見せるピスタチオは、カビではなく、ピスタチオ固有の変色または加工過程で色が変わることがありますので、こうした変色しているピスタチオでも安心して食べることが出来ます。
カビが生えたピスタチオの健康への影響
ピスタチオに発生したカビは「アフラトキシン」という有害な発がん性の物質を含んでおり、これが体内に取り込まれることで、肝臓に機能障害をもたらすことがあります。特に大量に摂取してしまうと、健康へのリスクが増大します。
カビが生えたピスタチオを過剰に摂取した際には、下記のような健康トラブルが生じることが考えられます。
- 下痢や嘔吐
- 血圧の上昇
- 急性の腹水炎発症
- 意識の喪失(昏睡状態への陥入)
- 黄疸
一口程度であれば即座に健康に影響が現れることは少ないですが、連日の過剰摂取は中毒のリスクを高め、健康被害につながることがあります。
万が一、カビが生えているピスタチオを摂取し、体調に何らかの変調を感じた場合は、早急に医療機関で診察を受けることをお勧めします。
ピスタチオの正しい保存方法
ピスタチオが長持ちし、カビを防ぐための適切な保存法をお伝えします。
常温・冷蔵での保管が鉄則
ピスタチオの保管に最適な方法は常温または冷蔵庫内です。取り扱う際は、密封できるジップ付きの保存用袋に入れましょう。
同時に乾燥剤を加えると、保存状態がさらに良くなります。これらの方法で保存した場合のピスタチオの賞味期限は概ね1ヶ月となっています。
特に暑い季節では劣化しやすいため、冷蔵保存が推奨されます。湿気や空気を遠ざけるためにしっかりと袋を密封することで、酸化を防ぎ、風味の低下を遅らせることが可能です。
ピスタチオの冷凍方法と保存期間のアドバイス
ピスタチオを1ヶ月以上保管したいときは、冷凍するのが最良の方法です。ピスタチオを冷凍保存する場合、まずは殻を取り除き、ジッパー付きの保存用袋に入れて空気を抜いてしっかりと封をします。
この方法を取れば、半年から1年程度は品質を保つことができます。
室温や冷蔵庫での保存に比べて、ずっと長くピスタチオを新鮮に保持できるので、大量に手元にある場合や、直ぐに消費する予定がないときに適しています。凍ったピスタチオを食べる際は、室温で自然に解凍するか、フライパンを使って炒って解凍する方法があります。