この記事では、
- ウィローモスを浮かべておくだけで育つ!植えずに育てる方法とは?
- ウィローモス上手な育て方とは?
- ウィローモスが映えるレイアウトやアイディアとは?
- ウィローモスと一緒に育てる相性の良い生物
といった内容をまとめてみました。〇〇〇が気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ウィローモスを浮かべておくだけで育つ!植えずに育てる方法とは?
ウィローモスは浮かべるだけでちゃんと育つので、浮き草とは違ったアクセントを楽しむことができますよ!メダカなどの水生生物との相性も良いので試してみましょう。
ウィローモスの性質と特徴
ウィローモスは温帯に生息する水生ゴケの総称です。
実は日本にも自生しており、国産のウィローモスは寒さに強い特徴がありますね。
基本的には「コケ」なので、流木や石などに活着する性質を持っています。
この活着という性質を利用してウィローモスを水面に浮かせて育てることができちゃいます。
そしてウィローモスは「陰性植物」に分類されているので、日の光が当たらなくても問題なく育つ性質があります。
レイアウトを決める際に日当たりを意識しなくていいのは楽ですよね!
CO2も必要ないので、本格的な設備を揃えなくても育てることが出来るのでお財布にも優しい優れた植物です。
ウィローモスは万能水草
植えてよし!浮かべてよし!見栄えよし!の3拍子が揃っている万能選手。
他の水草や生き物との相性も良いので、レイアウトの主力にだってなれちゃいます!
ウィローモスを浮かべているだけだと、どうなってしまうのか
ウィローモスは浮かべているだけで育ちます。
しかし浮かべているだけではトラブルもあります。
水流にはくれぐれも注意しましょう!
ウィローモスは「活着」という、くっついて成長する性質をもっています。
水流にのって流されると、近くにある水草や設備に活着し、意図していない成長を遂げる場合があります。
ウィローモスを浮かべて育てる場合は、浮力のある流木などにあらかじめ活着させておくのがおすすめです。
ウィローモスを浮かべておくメリットとデメリット
ウィローモスを浮かべて育てることは、見た目以外にどんな良いことがあるのか気になりますよね。
メリットとデメリットについて説明します。
メリット
- 設置が手軽
- 底床材が必須ではない
- 鑑賞性が高く演出効果に優れている
- 水の富栄養価を防ぐ
- 水生生物や水草との同居が容易
デメリット
- 一度、活着すると外すのが難しい
- 長持ちさせるためにはトリミングなどのメンテナンスが必須
水質・肥料・光量・コケ対策・トリミング
ウィローモスを枯らさずに育てるためのポイントを押さえておきましょう!
ある日、突然枯れてしまった…というかなしい事態は次のポイントを覚えておくだけで回避できますよ!
水質
中性~弱酸性の範囲に対応できます。
水温は20~28度が適温になります。急激な温度変化でなければ10℃くらいの低水温でも枯れませんが、高水温は苦手です。
肥料
特別な肥料は必要ありません。流木などに活着させてあげるだけで大丈夫!
肥料ではありませんが、コケ防止剤には注意してください。
ウィローモスはコケなので、コケ防止剤の添加で枯れてしまいます。
光量
ウィローモスは陰性植物なので、強い光量は必要ありません。
日陰でもしっかり育ってくれますよ。
トリミング
ウィローモスが育ちすぎて厚みが出てきたらトリミングをしましょう。
どの部分をカットしても問題ないので、気楽にトリミングしてみましょう!
カットすると細かい葉が散らばるので、水替えをする直前にトリミングするのがおすすめです。
コケ対策
ウィローモスの葉には糸状コケのアオミドロが発生することがあります。
枯れてしまう原因の一つになるので対策をしましょうね。
アオミドロの発生原因は次の6つになります。
アオミドロ発生の原因
水質の過栄養状態
液体肥料などを使いすぎないように注意するだけですね!
日光過多
日光は1日8時間を超えて当てないようにするのが効果的です。
エサの余りが多い
適量のエサを見極めましょう。水底にエサが残っている場合は量が多いので徐々に減らしながら適量を見つけましょうね!
生体が多すぎることによる水質悪化
1リットルに対し生体1匹が目安。
水替え回数が少ない
めんどうな気持ちは十分わかります。しかし必要なことなのです。
底床材をメンテナンスが楽なものに変更するなど工夫してみるとすごく楽になりますよ!
フィルターが汚れている
ウールマットは2週間ごとに清掃し、1~2か月ごとに交換しましょう。
ろ材は半年に1回程度。
吸着剤は1か月ごとに交換するのが目安ですね!
ではアオミドロが発生してしまったらどうするか説明します。
基本は徹底的に駆除することです。
アオミドロの対策方法
アオミドロはほんの少しからでも一気に増殖する性質があるので、次のような新しいものに交換できるものは全て交換してしまいましょう。
- アオミドロが付着している水草
- 砂利やソイルなどの底床
- 流木など
- 濾過フィルターなどの設備も50~60℃のお湯で漬け置き。
中途半端に対策してもすぐにアオミドロだらけになるので、思い切ってリセットしてみてくださいね!
ちなみに水替えは週に1回は行いましょうね。
ウィローモスの上手な育て方とは?
ウィローモスを元気に育てたい!というあなたのために、育てる際のポイントをまとめました。
ポイントをおさえれば元気な青々としたウィローモスを育てられるようになりますよ。
季節は関係あるの?
結論、季節は関係あります。
室外で育てる場合には注意が必要です。
ウィローモスは広い範囲で水温に適応できますが、急激な温度変化ではダメージを受けて枯れてしまうこともあります。季節の変わり目や春・秋といった1日の気温差が大きい季節などは夕方から朝にかけて室内に移動させてあげるのが良いでしょう。
光量の目安
日照時間の目安は8時間です。
室内飼育の場合はライトの点灯時間を調節してくださいね。
底床材
もし植えつけて育てるのであれば、底床はソイルを使いましょう。
栄養をしっかり含んだ土を焼き固めたもので、水質を弱酸性に保つ調整剤も含んでいます。硬度も下げる効果もあり水草育成には最適ですよ!
水環境の整え方
ウィローモスが腐って溶け出すことがあります。
腐ったウィローモスは健康なウィローモスに絡んで悪影響を与えるので、適切に排除しましょう。
プロホースというお掃除アイテムを使うとゴミなどもまとめて排水できるので便利です。
ウィローモスの繁殖
ウィローモスを繁殖させるときは、2cm程度にカットしましょう。
カットしたものを流木などにテグスなどで巻き付け活着しやすいようにすると良いですね。
カットする際に枯れた部分はトリミングして取り除いておけば、良い状態のウィローモスのみを繁殖させることが出来ます。
早くウィローモスを伸ばしたい場合は、ウィローモス専用の水槽を用意しましょう。
エビなどに食べられてしまうトラブルを避けるためです。
ウィローモスが映えるレイアウトやアイディアとは?
ウィローモスで人気のレイアウトは流木への活着です。
岩や水草の隙間を埋めるようなレイアウトもよく使われていますよ。
一風変わったアレンジをご紹介します。
ウィローモスマット
ウィローモスで作った緑の絨毯です。
簡単に作れて映えるのでおすすめです。
割と簡単に作れた!
出来は置いといて…#ウィローモス #ウィローモスマット #アクアリウム pic.twitter.com/aqdNKqxE5p— 拓本#生き物垢 (@lC3kkqw1bs7L3jc) May 25, 2019
必要なもの
- ウィローモス
- 鉢底ネット
- テグス
最低、これだけあれば作れちゃいます。
手順は次の通り
- 2cmほどにカットしたウィローモスを鉢底ネットの上に並べましょう。
- 用意したテグスでウィローモスをネットに固定してください。
- 鉢底ネットからはみ出てしまったウィローモスはカットしましょう。
- 最後に洗って完了!
ウィローモスを鉢底ネット2枚で挟み込んでマットを作成する人もいます。
ベアタンクにウィローモスマットを沈み込める際に、ある程度の重さがないとマットが浮き上がってきてしまうため、鉢底ネット2枚のほうが沈みやすいです。
それでも浮き上がってくる場合はネットの隅におはじきや石をテグスで巻き付け、重石代わりにすると良いですよ!
ウィローモスボール
ボールのように丸まったウィローモスを作ることが出来ます。
丸い石に活着させて作る方法もありますが、ここでは水面に浮き上がるウィローボールの作り方を紹介しますね。
浮くウィローモスボールの作り方
必要なもの
- ウィローモス
- ピンポン玉
- ネット(水切りネット・洗濯ネット・オクラネットなど、どれでも大丈夫です)
- テグス
- 不織布
手順は次の通り
- ウィローモスを1cmほどにカットしましょう。
- ピンポン玉に不織布を巻きます。
- 不織布を巻いたピンポン玉にカットしたウィローモスを貼り付けます。
- ウィローモスを貼り付けたピンポン玉にネットをかぶせ、テグスで縛りあげて完了です!
出来上がったウィローモスボールを水面に浮かべるだけでもとてもかわいいですよ。
水槽に石や岩がある場合はウィローモスボールとテグスで繋ぐことで、水中に浮かべることだってできちゃいます!
ウィローモスと一緒に育てる相性の良い生物
ウィローモスはメダカやエビとの相性が良いとされています。
特にエビはウィローモスに付着したアオミドロなどのコケを食べてくれるので、ウィローモスの成長の手助けになります。
また、エビの排泄物がバクテリアによって分解されることにより、ウィローモスの養分となります。
ウィローモスの光合成によって生成される酸素もエビやメダカにとっては必要不可欠なものとなるので、持ちつ持たれつの関係で共存できますね。
他の水草との相性については、特に相性の悪いものはありません。
ただ、他の水草と絡んでしまうとメンテナンスが大変になるので、レイアウトは考えたほうが良さそうですね。