ハイターでコンクリートが解ける原理は、コンクリートはアルカリ性の性質を持っています。対してハイターには酸性・アルカリ性の性質のものがあります。
アルカリ性のものに酸性のものを接触させると、中和反応を起こし結果として溶かしてしまうからです。
この記事では、
- ハイターでコンクリートが溶ける!?汚れを落とす時の注意点と上手な使い方とは?
- ハイターを使う際に気を付けたいことは?
- その他のコンクリートの汚れ等の落とし方
といった内容をまとめてみました。ハイターでコンクリートが溶けるかどうかについて気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ハイターでコンクリートが溶ける!?汚れを落とす時の注意点と上手な使い方とは?
ハイターの種類により、コンクリートを溶かしてしまうことがありますので注意が必要です。
コンクリートは骨材を結合剤によって固めた材料のことを表します。もっともわたしたちに身近なのは、セメントを固めたコンクリートではないでしょうか。
例えば自宅の駐車場。大半のご家庭では土間コンクリートと呼ばれるセメント材を使用した駐車場とされていると思います。
土間コンの仕上がりってこんなもんなんですかね?
洗い出しってやつ? pic.twitter.com/VCKtP6eGAs— A-SA (@KLjF1N1FEWMEmCT) March 27, 2022
このコンクリート駐車場、長年経つとコケが生えたり汚れがついてしまい、水洗いでもしつこい汚れが落ちないことは多々あると思います。
そこで漂白剤であるハイターを汚れ落としに使用されるケースも多いのではないでしょうか。
しかしここで注意が必要、コンクリートの成分とハイターの成分が異なる場合にはコンクリートが溶けてしまうことがあります。
コンクリートはアルカリ性の性質を持っています。対してハイターには酸性・アルカリ性の性質のものがあります。
アルカリ性のものに酸性のものを接触させると、中和反応を起こし結果として溶かしてしまう現象が起きます。
その為、ハイターを使用する場合には成分がアルカリ性のものを使用しましょう。
具体的にはワイドハイターは酸性、トイレ・キッチンなどのハイターはアルカリ性です。
さて、コンクリートに使用するには洗剤の成分が大事であることを把握したうえで、上手な汚れ落とし方法についてご紹介しましょう。
まずはしつこい汚れが付着している部分にハイターを散布し、できれば30分ほど放置します。
そののち、ブラシ等で汚れ部分をこすり水で洗い流しましょう。
コンクリートの汚れは美観を損なうもの。できれば汚れが付着しないようにしたいですよね。
車がキレイな分
コンクリの汚れが目立ってきた pic.twitter.com/F22uBOLJCO— 一樹 (@kazuRS) October 11, 2020
汚れを予防する方法もいくつかご紹介していきます。
まずは汚れの大半がカビによるもの。カビは暗い場所や湿気を好みますので風通しを良くしたり日当たりを良くすることで防止できます。扇風機などを活用するのもおすすめです。
また、防カビ効果のある塗料を塗るのも効果が期待できます。この場合、塗装する前にコンクリートに付着しているカビを除去する必要がありますので、業者に依頼するのがベストかもしれません。
また湿気の原因として結露があげられますので、結露を防ぐために断熱材を設置するといった方法も上げられます。
いずれにせよ、湿気が大敵であることは間違いがありませんので湿気防止を行うことが大事であるといえますね。
さて、防止しきれなかった汚れを落とすのにハイターは活躍しますが、その使用時の注意点をいくつかご紹介します。
ハイターを使う際に気を付けたいことは?
ハイター以外に洗剤を使う場合、互いの成分により有毒ガスが発生することがあります。
【洗濯洗剤の注意喚起】
新発売の「アリエール除菌プラス」は『酸性タイプ』です。
よく使われるハイターなどの『塩素系』と同時に使うと有毒ガスが発生し、大変危険です。特に高齢者の使用は注意してあげてください。なお、同じハイターでも「ワイドハイターシリーズ」は酸素系なので大丈夫です。 pic.twitter.com/yeo19BmOAI
— ケイタ店長@ドラッグストア (@tohantentyo) August 4, 2021
アルカリ性のハイターは塩素系漂白剤となりますが、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は絶対に混ぜないようにしましょう。
また塩素系の為、皮膚などに触れてしまうと炎症を起こしてしまう場合がありますので注意が必要です。
使用時には、皮膚に触れないようにゴム手袋などを着用、また目や呼吸器官への影響を防止するためにゴーグルやマスクなども着用したほうが良いです。
屋外作業であれば、洗浄液が飛び散るのを防ぐために風の強い中での作業は避けましょう。
その他のコンクリートの汚れ等の落とし方
さて、特に駐車場のコンクリ―トには様々な汚れが付着していることが多いですが、それぞれの落とし方についてご紹介していきます。
カビ・コケ
共に湿度や日陰を好み、広範囲に広がることがあります。アルカリ性ハイターで落とすことが出来ます。
黒ずみ
コンクリート表面の人の目には判別がつきがたい凹凸などにより、雨水が一定の場所を流れていきます。その雨水の通り道にできるのが黒ずみです。
これもアルカリ性ハイターで落とすことが可能です。
油汚れ
特に駐車場では車の排気口付近にガソリンが垂れて生じることが多い丸いシミ。油汚れの為、界面活性剤入りのアルカリ性であるキッチン・トイレハイター等で落とすことが可能です。
サビ
駐車場などの屋外では飛来した金属片が長時間接触したり、もともと接触している金属部分が錆びてしまうと雨水により赤いサビ跡が広がることがあります。
これはハイターでも落ちないので、専用のサビ落とし洗剤を使用しましょう。