紅茶の出がらしですが家庭菜園などの肥料として利用ができます。
ただし、そのまま利用しても虫が発生したり効果が薄いため注意が必要です。
いくつか注意点をご紹介しますね。
紅茶の出がらしを肥料に使うための注意点
• 堆肥化させる
• 土に混ぜる込む
• パックから出して使用する
栄養分もたっぷり残っているので、ただ捨てるよりも断然おすすめですよ!
この記事では、
- 紅茶の出がらしを肥料に使えるって本当!?再利用方法とは?
- 紅茶の出がらしのそのほかの便利な活用方法
- 知っておきたい紅茶のこと
といった内容をまとめてみました。紅茶の出がらしを肥料に使う方法について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
紅茶の出がらしを肥料に使えるって本当!?再利用方法とは?
紅茶の出がらしですが家庭菜園などの肥料として利用ができます。
ただし、そのまま利用しても虫が発生したり効果が薄いため注意が必要です。
いくつか注意点をご紹介しますね。
紅茶の出がらしを肥料に使うための注意点
• 堆肥化させる
• 土に混ぜる込む
• パックから出して使用する
堆肥化させる
紅茶の出がらしをそのまま肥料として使うと効果が薄いです。
また、最悪の場合害虫の発生源になってしまいます。
そのため、ある程度発酵させて堆肥化する事が好ましいです。(「堆肥化」の方法は後述します。)
堆肥化の過程で熱が発生し、病原菌や害虫の卵も除去できます。
また、堆肥化の過程で微生物による分解が進み、栄養素がより植物に吸収されやすくなります。
堆肥化によって一石二鳥の効果があるので、出がらしを肥料にする場合は堆肥化することをお勧めします。
土に混ぜ込む
堆肥化させる場合もさせない場合も土に混ぜ込んで使いましょう。
そうすることで、微生物による分解が進み肥料としての効果が高いです。
また、堆肥化させずそのまま撒く場合は一度に大量の出がらしを土に混ぜ込まないようにしてください。
害虫の発生源になる可能性や、微生物による分解熱が発生しすぎて植物の根を傷つける可能性もあります。
少しずつ影響の出ない範囲で土に混ぜ込みましょう。
パックから出して使用する事
出がらしをパックごと肥料にするのは基本的にお勧めしません。
パックに入ったままだと微生物に触れにくく分解が遅くなります。
また、パックの素材が紙ならばいいのですがプラスチック系の場合は分解されず環境汚染にも繋がります。
では、紅茶の出がらしを有効に肥料として活用するための「堆肥化」ですが具体的に2つの方法をご紹介します。
• 家庭用生ごみ処理機を使用する
• 庭やベランダで堆肥を作る
家庭用生ごみ処理機を使用する
私自身がやっている方法です。
家庭用の生ごみ処理機にはバイオ型というゴミを発酵させて堆肥にするものが売られています。
生ごみ処理機を使う事で紅茶の出がらしは数日~1週間程度で使用可能な堆肥になります。
家庭で出た生ごみをすべてまとめて堆肥化もできるのでおススメな方法です。
ただし、生ごみ処理機購入には費用が掛かりますのでそちらがデメリットになります。
各自治体に購入のための補助金制度がある場合がありますので購入する場合は調べてみましょう。
庭やベランダで堆肥を作る
簡易的な容器などに生ごみを入れて堆肥を作る「コンポスト」で堆肥化する方法です。
メリットは家庭用生ごみ処理機より低予算で導入ができます。
紅茶の出がらしを入れる容器を用意します。その中に分解を進める微生物源として土を入れるか、市販のEM菌を投入し多少ジョウロで水をかけます。
分解がうまくいけばこの中に出がらしを入れ続けて堆肥を生産し続けられます。
デメリットとしては家庭用生ごみ処理機よりも堆肥化に時間がかかる。
また、分解がうまくいかない場合に腐敗してしまい臭いが発生する場合があります。
基本的に温度、水分量、虫の発生等の管理が必要です。
紅茶だけでなく、緑茶やコーヒーの出がらしは他の生ごみと比べて堆肥化の際に臭いが出ずらいです。また、またその細かい粒子の表面が構造上微生物の住処になるため他の生ごみの分解も進める効果があると言われています。
生ごみ処理機を使う場合でも、簡易的なコンポストを使う場合でもとても有用な素材になりますので堆肥を作る際はおススメです。
紅茶の出がらしのそのほかの便利な活用方法
紅茶の出がらしには「肥料」以外の使用方法もあります。それらをご紹介します。
• 消臭剤の代替品
• 入浴剤として
• 料理に使用
• うがい薬
• 塗料として使用
消臭剤の代替品
使用方法はとても簡単で、紅茶の出がらしを乾燥させ、そのまま置いておくと消臭作用が期待できます。
ただし、この消臭剤を作る時には1点注意が必要です。
出がらしを乾燥させる時に時間がかかるとカビが生えてしまう事もあります。
そうすると消臭剤として使用するどころではなくなります。
乾燥するときはすぐに乾燥できる場所に置くか、電子レンジやフライパンで熱するのもおすすめですよ。
入浴剤として
パックに入れて入浴剤として使用する方法もあります。
ただし、紅茶の中に入っているタンニンはモノを着色してしまう作用があるので、あまり長い時間お湯を張り続けると風呂場が汚れてしまう事もあるので注意が必要です。
料理に使用
出がらしを炒って料理に加えて紅茶風味を出すという使い方もあります。
ネット検索すると様々なレシピがあるのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
うがい薬
紅茶には抗菌効果が高いカテキンが含まれています。
出がらしに含まれるカテキンはさほど量が減っていませんので、こちらを使って煎じた紅茶でうがいをすると通常のうがいよりも効果があります。
塗料として使用
紅茶に含まれているタンニンを使いモノを着色することができます。
この染め方をすると、自然な色合いが出てモノに使用感が出ます。
わざとアンティーク調の色合いを出すために、ナイフなどを染める方もいるようです。
皮製品の着色も行う人がいるようです。
ただし、色むらが出やすいそうですので自己責任で着色しても良いものから練習しましょう。
知っておきたい紅茶のこと
紅茶の基本情報をご紹介いたします。
• 紅茶とは
• 紅茶の種類
• おいしい紅茶の入れ方
• 茶葉の保管方法
紅茶とは
紅茶は実は緑茶、烏龍茶と同じ樹の葉で造られます。
製法の違いでこれらは分けられます。
紅茶の茶葉自身には「酸化酵素」は入っており、その発酵具合によりできる製品が変わります。
紅茶は最も発酵が進んでいるもので、緑茶は全く酸化酵素による発酵をさせないもの。
その中間が烏龍茶です。
紅茶は、酵素による発酵を促すために茶葉をわざと揉む事で傷つかせます。
それにより発酵を促進させた後乾燥させるのです。
同じ茶葉でも製法の違いでこのように製品が分かれてしまうのでとても面白いですね。
紅茶の種類
紅茶は産地によって多くの種類があります。様々なものがありますがその中でも代表的なものをご紹介します。
ダージリン
世界3大品種の一つです。
インドのダージリン地方原産の茶葉で造られたものをいいます。
香りが良いのが特徴で、ストレートティーとして飲むのが一般的です。
キームン
世界3大品種の一つです。
中国の安徽省祁門県で採れたものだけがキームンと呼ばれ、格式高い品種です。
優しい蜜のような甘みを感じられる上品な品種です。
ウバ
こちらも世界3大品種の一つです。
セイロンという名前で商標登録されている茶葉の一種です。
スリランカで採られる品種で、良い香りと独特の苦みが特徴的な品種です。
ティーカップにそそぐと独特の金色のリングがカップのふちにみられ、これを「ゴールデンリング」と呼びます。
ジャワ
ジャワティーとして日本でもなじみの高い品種です。
しっとりとした味と香りが特徴です。
アールグレイ
イギリスで日常的に飲まれる品種でアイスティーやミルクティーとして飲まれることが多いです。
おいしい紅茶の淹れ方
紅茶には茶葉のままの「リーフティー」と「ティーパック」があります。
それぞれのおいしい淹れ方をご紹介します。
リーフティー
① ポットとカップを事前に温める
② 必要量の茶葉をポットの中に入れる
③ 沸騰したお湯を1杯あたり150ml目安にポットに入れる
④ 茶葉が大きい場合は4分、細かい場合は3分間蒸らす
⑤ ポット内をスプーンで1回まぜる
⑥ 茶こしを使って均一になるように淹れる
ティーパック
① 温めたカップに沸騰したお湯を入れる(1杯あたり150ml)
② 商品の説明に書いている蒸らしの最適時間、カップに蓋をして蒸らす
③ 軽く数回振ってパックを取り出す(この時に激しく振ると渋みが強くなるので注意)
どちらの方法も手間がかかりますが、何気なく淹れた紅茶よりもおいしく飲めます。
ぜひお試しください。
茶葉の保管方法
紅茶の茶葉を保管するポイントは「常温保存」と「日光と酸素避ける」です。
もし冷蔵保存をすると、結露によって茶葉が濡れてしまい劣化します。
また、日光と酸素を避ける事で酸化を防ぐことができますので品質も保つことができます。
茶葉は専用の缶などに入れて日光を絶ち、常温保存しましょう。
その際にポリチャック袋などに入れて空気との接触を極力減らすのもポイントです。
開封後の茶葉はどれだけ気を付けても劣化が進みますので2か月以内に飲み切る事がおススメです。