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ほうれん草をアク抜きしないで食べても大丈夫?アク抜きする理由とは?

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ほうれん草はあく抜きするものだと思い込んでいますが、実はあく抜きにはメリット・デメリットがあるのです。

そもそもあく抜きする理由はシュウ酸の除去で、シュウ酸はエグミの元であることや尿管結石の要因になったりするからなのです。

しかし、あく抜きすることでほうれん草の栄養素が減少してしまうというデメリットも生じます。

ほうれん草のあく抜きのメリット、デメリットを知らないと体に害を及ぼす、体に思った以上に栄養素を取り入れられないという事態になります。

今回の記事では、

  • ほうれん草のあく抜きする理由
  • 栄養素をなるべく逃がさないあく抜きの方法

などを紹介していきます。

よくほうれん草を食べる方はあく抜きのよい面悪い面を知ること、あく抜きのいろいろな方法を知って調理に役立ててください!

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ほうれん草をアク抜きしないで食べても大丈夫?アク抜きする理由とは?

ほうれん草は基本的に下茹でをしないと、食べる事でデメリットがある食べ物です。

その理由はズバリほうれん草の中のアクの成分「シュウ酸」です。シュウ酸のデメリットは2つあります。

  • エグ味のもとになる
  • 尿管結石になる可能性がある

エグ味のもとになる

ほうれん草のアクの中に多く含まれるシュウ酸はエグ味の原因になります。

口に含むと唾液に含まれるカルシウムと結合して結晶化してゴワゴワした不快感をもたらします。

おいしい料理に仕上げるためにもアク抜きをした方が良いでしょう。

尿管結石になる可能性がある

シュウ酸の多量摂取は尿管結石になるリスクがあります。シュウ酸は体内のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムになります。

これは結晶なのですが腎臓から排出される際に尿管で詰まり大きくなって結石になってしまう事もあります。

必ず結石になってしまうわけではないですが、リスクを無くすためにもアク抜きをした方が良いでしょう。

ほうれん草を下茹でなしで食べられる?茹でないで水にさらすだけでアクは抜ける?

ほうれん草のアク(シュウ酸)は下茹で以外の方法でも除去できます。ほうれん草は茹でる事で豊富に含まれている水溶性のビタミンも溶けだしてしまいます。

せっかくの栄養素が抜けてしまうデメリットが下茹でにはあるのです。下茹で以外のシュウ酸除去方法もあり、ある程度栄養素も残せます。

それらをご紹介します。

  • サラダ用ほうれん草を食べる
  • 水に浸けてアク抜き

サラダ用ほうれん草を食べる

ほうれん草も品種改良が進み、シュウ酸をほとんど含まない品種が出回っています。

スーパーなどで「サラダ用」として売られているものはそれです。

そもそもエグ味の原因がほとんど入っていないため味もそのまま食べておいしいですし、結石のリスクも少ないです。

サラダ用とはありますが、他の用途にももちろん使えます。

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ただし、普通のほうれん草よりも少しだけ割高なのがデメリットです。

水に浸けてアク抜き

シュウ酸は水溶性の物質なので水に浸けておくだけでもある程度流れます。

水にさらす簡易的で楽な方法はこちらです。

1. ほうれん草を洗う

2. ほうれん草の根元を切る

3. 根元が浸るようにして水にさらす

ほうれん草のシュウ酸は葉や茎の全体的に含まれているのですが、根元に近い部分が特に多いのでこの方法で効果的に流すことができます。

さらに効果的な方法はバラバラに切って水にさらす方法です。この方法であればほうれん草全体からシュウ酸を洗い流す事が出来ます。

水にさらす時間はどちらも2~3分で十分です。ただし、水でさらす方法のデメリットは下茹でよりもシュウ酸残留量が多い事です。

完全にシュウ酸の心配を無くしたい場合は下茹でに勝る方法はないので、下茹でをしましょう。

ほうれん草を炒める時もあく抜きは必要?

ほうれん草は炒めて調理する場合でもアク抜きは基本的に必要です。その理由は炒めて熱をかけてもシュウ酸は消える事が無いためです。

しかし下茹でしたほうれん草を炒め物に使うと、水っぽくなってしまい触感が良くありません。炒め物をする際にオススメな方法は水にさらすアク抜き方法です。

こちらは下茹でよりもシュウ酸は残りますが、炒めた時の触感が良くなります。基本的にほうれん草のシュウ酸は1回摂取した程度では健康被害は及ぼしません。

毎日食べているような場合はしっかりとアク抜きをする必要がありますが、長期的に大量摂取しない限りは水にさらすだけの処理で十分でしょう。

それでも心配な場合は下茹でした後で炒め物を作る事をオススメします。

ほうれん草のアク抜きの方法

下茹でや水でのアク抜き以外にもほうれん草のシュウ酸の健康被害を減らす方法があります。それらをご紹介します。

  • 電子レンジを使う
  • カルシウムの多い食品と一緒に食べる

電子レンジを使う

良く洗ったほうれん草をラップに包み、2分間電子レンジにかけます。

レンジにかけた後良く絞り水分を出すことで、水分に溶けているシュウ酸も一緒に出すことができます。

しかし、この方法は下茹でほどシュウ酸を除去できないので時間が無いときなどに使いましょう。

カルシウムの多い食品と一緒に食べる

もし未処理のほうれん草を食べても、カルシウムを多く含む食材を一緒に食べる事でシュウ酸の健康被害リスクを減らせます。

シュウ酸と食品中のカルシウムは口や胃の中で結合してシュウ酸カルシウムになります。

シュウ酸カルシウムは結石の原因になりますが、体内に吸収されづらい為そのまま排泄されます。

シュウ酸吸収後に体内でシュウ酸カルシウムができると結石のリスクがありますが、吸収前にシュウ酸カルシウムにしてしまう作戦です。

ただし、未処理のほうれん草を食べるとエグ味はそのまま残ります。また、口の中で結晶化が起こるため不快感もあります。

おいしくほうれん草を食べるためにはあまりオススメはできない方法です。

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