このコンテンツでは以下のような情報をお届けします。
- 嫁の側の祖父母が亡くなった際に葬儀に参加すべきか
- どうしても参列が叶わない場合の適切な対応
- 品質の留意点
職場で忙しい男性諸君、奥様の祖父母が逝去した際は、その葬儀に足を運ぶべきか迷いますよね?
出席したいと心から思っていても、仕事の繁忙期だったり、遠方であることがネックになったりと、どうしても参加が難しい状況があるかと思います。
しかしながら、もし奥様がご先祖様をことのほか慕っていた場合には、「私は葬儀に行かない」と言うのは気が引けることでしょう。
そこで本稿では、配偶者である奥様の祖父母の訃報が届いた際、葬儀にどう振る舞うべきか、それがかなわなかった場合の適切な対処法について解説いたします。
配偶者の祖父母の訃報―葬儀への参列と会社を休むこと
さて、もし配偶者の祖父あるいは祖母がお亡くなりになったら、どうすべきでしょうか。
答えは明確です。日本における一般的な慣習に則って考えると、葬儀には出席するべきであるとされています。
確かに、結婚の挨拶で一度会っただけで、それ以降ほとんど接点がない場合もあるでしょう。そんな状況であったとしても、訃報を受けた際の感情の有無は、一旦横に置いておくべき問題です。
肝心なのは、社会的なエチケットやマナーを守ることであると言えるでしょう。たとえ心からの悲しみがなくとも、「あるべき行動」を意識することが重要です。
出席が求められる理由とは「3親等内の姻族」に関係するから
なぜ参加が不可欠なのかを説明すると、その背景には「親等」という概念が関わっています。お嫁さんの祖父母は、ご主人に相当するあなたにとって「姻族」の範囲内の2親等となります。
「親族」とは基本的に、「血族」とよばれる血縁によって結ばれた人々と、結婚などによって繋がった「姻族」に分けられます。
葬儀の席には「6親等内の血族」及び「3親等内の姻族」が出席することが一般的です。
ここでいう「3親等内の姻族」とは、具体的に以下のような家族構成を指します。
- 配偶者の父母
- 配偶者の祖父母
- 配偶者の曽祖父母
- 配偶者の伯叔父母(おじ・おば)
- 配偶者の兄弟姉妹
- 甥(おい)
- 姪(めい)
ここでの「配偶者」とは、例えば男性から見ての「妻」、女性から見ての「夫」のことをさします。
それゆえに、あなたの奥さんの祖父母が姻族の2親等に該当するので、そのお葬式に出席することが礼儀として求められます。
忌引き休暇の取り方
職場において忌引き休暇を取得することは一般的な慣習です。多くの会社で、従業員は「忌引き休暇」を用いることができると思われます。
例えば祖父母や配偶者の祖父母が亡くなった際には、通常は最大3日間の忌引き休暇を利用することが可能です。
万一、勤務先に忌引き休暇の制度がない場合は、代わりに有給休暇を使用するのが通例です。
このテーマについて、祖父母の葬儀の際の休暇取得方法について詳しく記載された他の記事がありますので、そちらを参照していただくと幸いです。
配偶者の祖父母の葬儀に出席できない際の対応
配偶者の祖父や祖母が亡くなり、葬儀が設定されている状況で、仕事などの理由から出席が困難になることは時に起こります。距離が隔たっていたり、これまであまり交流がなかったりした場合は、職務を優先させる判断を選ぶことも想定されます。
たとえば、配偶者の両親が以下のように申し出てくるかもしれません。
- 「あなたもお仕事が忙しいことでしょう、無理をなさらず」
- 「遠方からの移動は大変ですから、特に出席せずに済ませても良いですよ」
このような場合でも、欠席することになれば、その理由を親族にしっかり伝え、きちんと謝罪することが肝要です。心をこめたお詫びを忘れないようにしましょう。
配偶者の納得を求めることの重要性
配偶者の理解を得ることは、何よりも重要です。配偶者が亡くなった祖父母と非常に親密な関係にあった場合は特にそうです。
亡くなった方々と同居し、「おじいちゃん子」「おばあちゃん子」として成長してきた妻もいるかもしれません。そういった状況を無視して、
「仕事だから行けないんだ」「しょうがないだろ!(怒)」
といった粗暴な言葉遣いや高圧的な態度で接してはいけません。
以前にもご説明したように、3親等以内の親族は通常、葬儀に出席することが社会的な常識とされています。このことをわかっていただいた上で、配偶者に対し、
「本来なら出席すべきだとは考えているが、仕事の都合でどうしても行けない」といった旨を、誠心誠意をもって丁寧に伝えるべきです。
配偶者の祖父母の葬儀に参加できない際の香典の対処法
もしも自分が妻の祖父母の葬儀に出席できない場合、香典の扱いについて心配になることがあるでしょう。
しかし、心配は不要です。なぜなら、香典は一家ごとに贈るものとされているため、夫の代わりに奥様が出席すれば、奥様が香典を持参するだけで十分です。
一般的に夫婦が一緒にお香典を出す際には、合わせて「3万円プラス供花」とされることが多いですね。特に、夫の役割として重要なのは「供花の手配」です。これだけは決して忘れないようにご注意ください。
また、仮に葬儀に参加できなかった場合でも、後日改めて親族へのお悔やみの言葉と、参列できなかったことへのお詫びを伝える機会を設けることが礼儀とされています。
葬儀当日に参加できない場合の対応
万が一、仕事等の事情で葬儀に参加できなかった場合は、改めて訪問してお参りをすることが望ましいです。
一度お香典を提供していれば、再び何かを持参する必要はありませんが、お線香や菓子折りを手土産にすると喜ばれることでしょう。
お参りの際には、遺族の都合を尊重して日程を調整し、服装はカジュアルでも問題ありませんが、焼香を執り行う場合、数珠を携帯することを忘れないでください。
また、配偶者の祖父母の葬儀に出席できなかった際は、以降に実施される法要にはできる限り出席するべきでしょう。
葬儀後の法要
- 四九日
- 一周忌
- 三回忌
これらの法要への参加は、その地域や家族関係に依存するため、配偶者やそのご両親と相談してから決めると良いでしょう。
【まとめ】葬儀への参加は基本的にマナー!ただし状況によって柔軟に
配偶者の祖父母の葬儀には、会社をお休みして出席することが社会的なマナーとされています。万が一、参加できない場合は、哀悼の意を表すために香典を用意し、遺族に対しておわびの言葉を述べることが求められます。
そして後日、故人に手を合わせに行くことが礼儀正しい対応となります。
ただしこのような慣習も、地方や家族内の関係性によって異なることがあります。
特に重要なのが、配偶者の考え方で、彼女が「仕事が大変なのだから、無理に来なくても問題ないわ。私が説明しておくね」と配慮してくれるかどうかがポイントです。
夫婦それぞれの価値観やいかに協力し合うかが、このような時には重要になるでしょう。常識とされるマナーを守りつつ、状況に応じて適切に行動することが大切です。