じゃがいもを長持ちさせるには適切な保存方法が必要ですね。
今日はじゃがいもを常温、冷蔵、冷凍で保存する際の方法と賞味期限、それぞれの違いをご案内します。
さらに、凍ったじゃがいもをどのように解凍するのが良いか、腐ったじゃがいもはどのような変化があるのかも解説いたしますのでご覧ください。
【常温】じゃがいもの保存方法・賞味期限について
じゃがいもは他の野菜類と比較しても長期間保存が効く特性を持っています。このため、室温での保管が可能な食材です。じゃがいもをたくさんストックしている際には、適切な保存法を守ることで、その新鮮さを保つことができます。
じゃがいもの常温保存方法について
まず初めに、じゃがいもを常温で保存する際の手順をお伝えします。
- 洗わずに表面の土を落としておく
- じゃがいも一個ずつを新聞紙で包む
- 日の当たらない、空気の通る冷暗所で保管
じゃがいもは水洗いをしてしまうと、表面の水気が残ってカビが生じたりします。土が付いている状態のものは、干して乾かしてから土を取り除くと効率的です。理想的なじゃがいもの保存温度は概ね7~20度の範囲です。そのため、室温での保存が最適ですが、暑くなる季節には冷蔵保存を検討すると良いでしょう。
じゃがいもの常温保存における賞味期限の目安
常温で保存することで、じゃがいもはおおよそ4ヶ月間持ちます。適切な保存方法により、じゃがいもは長持ちする食材の一つです。しかし、高温な期間や保存条件が悪いと、品質が速やかに低下する可能性があるため注意が必要です。
冷蔵によるじゃがいもの保存法と賞味期限のガイドライン
ここではじゃがいもを冷蔵で保存する際の方法と、その賞味期限についての推奨事項を説明いたします。
じゃがいもの冷蔵保存方法
冷蔵庫でじゃがいもを保存する際の手順をご紹介します。
- じゃがいもからついた土はしっかり落としてください。
- キッチンペーパーを使って、1つずつ丁寧に包みましょう。
- それをジップロックやビニール袋に入れることで、湿度をコントロールします。
- 最後に、これらを冷蔵庫の野菜室へと収納します。
じゃがいもは低温で保管すると品質が落ちることがあります。適度な温度を保つ野菜室での保存が最適です。
じゃがいもの保存方法と賞味期限
じゃがいもは冷蔵で保存するとおよそ3週間賞味期限が延びます。暑い季節には、室温での保存よりもこの方法を推奨します。
じゃがいもの正しい冷凍保存法と賞味期限ガイド
生のじゃがいもをそのまま冷凍庫へ入れると、中身がふわふわした状態になり、肝心の食感が損なわれてしまうため、推奨されません。
けれども、適切な手順で準備を行うことによってじゃがいもを冷凍保存することは十分可能です。
次に、じゃがいもを冷凍するための方法と、その時の賞味期限の基本的な指標についてご紹介しましょう。
じゃがいもの冷凍保存テクニック
じゃがいもを上手に冷凍保存する手順は次のようになります。
- じゃがいもをきれいに水洗いする
- 茹で上げるか、電子レンジで加熱する
- 皮を剥き、つぶしてマッシュする
- マッシュを保存用の袋に詰める
- 金属製のトレイを利用して冷凍庫に保管する
じゃがいもは生の状態で冷凍することも可能ですが、冷凍後の食感が劣化しがちです。そのため、冷凍する前に一度加熱してからマッシュ状にすることが推奨されています。マッシュしたじゃがいもを冷凍庫にストックしておけば、コロッケやポテトサラダなどを作る際に調理時間を短縮できるので大変便利です。
冷凍保存時のじゃがいもの賞味期限
じゃがいもを冷凍で保存した際の賞味期限は、一般的におおよそ1ヶ月とされています。冷凍によりじゃがいもの保存期間は限られてしまうため、なるべく迅速に消費することをお勧めします。
冷凍じゃがいもの解凍方法
保存してある冷凍じゃがいもを使用する際は、解凍作業を行いましょう。安全に解凍するには冷蔵庫内で時間をかけて行う方法が効果的です。この方法なら、じゃがいもも安定した状態で解凍されます。なお、室温でそのまま解凍してしまうと、じゃがいもが痛んでしまう可能性があるため、注意が必要です。常温での解凍は推奨されません。
じゃがいもの腐敗について知っておこう
じゃがいもは他の多くの野菜類と比べても保存性に優れているものの、不適切な保管や時間が経過すると腐敗することがあります。腐ったじゃがいもを誤って食べると、腹痛や下痢などの体調不良を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
ここで、食べられない状態になったじゃがいもの特徴をいくつかご紹介しましょう。
- カビが生えている
- 柔らかくなり、触感がふにゃふにゃとしている
- 芽が多数伸びている
- 黒っぽく変色している
- 腐っているような臭いがする
腐敗が進むと、じゃがいもは黒っぽく色が変わり、表面がふにゃふにゃと柔らかくなります。芽が伸びていることで外見からも腐敗が分かりやすいですが、見た目だけでなく、触感もチェックすることで腐敗を見抜くことができます。
調理に使用する前に、じゃがいもの外見や感触を手で確かめ、異変がないかどうかを検証する習慣をつけるとよいでしょう。