「ニットを着るのは好きなんだけれど、胸のボリュームが目立つのが気になる…」という声は少なくありません。確かにニットを着用すると何故か胸部分が強調されて見えがちですが、知っておくべきコツとポイントを押さえれば、洗練されたスタイルで着こなすことができます。
冬の定番であり、デザインや組み合わせが豊富なニットは、着こなし方次第でさまざまな表情を楽しめます。そこで、今回は以下の内容について詳しくご案内していきます。
- ニットを着用した際に胸が目立つ具体的な原因
- 胸部分を自然にコンパクトに見せる技や着こなしのコツ
ニットが胸を強調するメカニズム
ニットアイテムはその性質上、体のカーブに密着しやすく、特に胸のボリューム感が際立って見える傾向にあります。この現象はニットが肌に吸い付くようにフィットするためで、胸部分のアウトラインがはっきりと浮かび上がりやすいのです。一般にニット素材は、身体のラインを包み隠すよりも、むしろ強調する特性を持っています。
胸の大きさが強調されることに気をつけたい場合は、どの種類のニットを選ぶかが大切になってきます。ニット選びにおいて重要なのは、「どのパーツがどの程度強調されるか」を意識し、自身のファッションスタイルに合うものをチョイスすることです。選び方ひとつで、ニットを用いたスタイリングの幅がぐんと広がりますので、これらの点をおさえつつ、ニット選びを楽しんでください。
ニットでスリムなシルエットを演出する方法
ニットウェアを選ぶ際に、胸元が目立ち過ぎないようにするためのテクニックをご紹介します。ポイントはダークカラーを選びましょう。スタイルをシャープに見せたいなら、黒や深みのある紺、グレーなどの濃色を選択することを心がけてください。これらの色は視覚的に締まった印象を与えてくれます。
反対に、ライトな白やパステルシェードは体のラインを拡大して見せがちですので、細見せを狙う場合は避けて、暗色系を選択しましょう。さらにパンツも暗めの色にすることで、全体のバランスが取れ、スリムな外観を強調できます。
色の選定に注目しながら、ニットを使ったファッションを巧みに楽しんでみてはいかがでしょうか。
胸が目立たないニットの選び方
ニットを選ぶ際は、デザインにも注目しましょう。
縦のラインが入ったデザインのニットは、胸だけでなく全体的に細く見せる効果があります。これは、視覚に働きかけ、縦ラインによって体のシルエットをスリムに映し出してくれるからです。
特に縦ラインを活かしたニットを選ぶことで、スマートで洗練された印象のコーディネートが可能になります。そんなデザインを取り入れることで、見た目にもスタイルアップを図ってみましょう。
サイズ感
ニットを選ぶ際の大切なポイントとしてサイズ選びが挙げられます。通常よりも大き目のニットを選択することで、胸元が強調されることを抑えることが可能です。ここで注意したいのは、「少し大きめ」を意識すること。
大きすぎると見た目が不自然になってしまうため、適度な大きさが求められます。
ワンサイズアップをしても不自然にダボつくことはないので安心ですが、特に厚手でふくらみのある素材はサイズに関わらず体型を大きく見せる傾向があるため、選ぶ素材にも留意することが大切です。
首元のデザインに注目
ニット選びで見逃せないのが首周りのデザインです。胸部分が強調されがちな深めのVネックやUネックは避けた方が無難ですが、適度に鎖骨がのぞく程度の開きならば、すっきりしたイメージを演出できます。
タートルネックは素材が厚く見えることがあるので注意が必要です。
胸元の開いたデザインで悩んだ時は、試着をして鎖骨が少し見えるくらいのニットを選んで、胸の強調が気にならないか確認すると良いでしょう。さらに、腕の手首や足の足首をちょっぴり見せることで、よりバランスの取れた着こなしを目指しましょう。
ニットの生地について
ニットを選択する時、生地のタイプに注意を払うことが重要です。生地の質感を選ぶことによって、胸部が強調されることを避けつつ、ファッショナブルな着こなしを実現することができます。
たとえば、滑らかかつシャリ感のある生地を選べば、胸元が目立ちにくい効果が期待できます。
一方、柔らかい生地のニットを好む場合には、ボトムスにはタイトなシルエットのものを合わせることで、全体にバランスが取れ、洗練されたスタイリングが実現します。
ニットを着た時に胸が大きく見えないようにするコーディネート術
ニットを着ると胸が目立ちすぎるとお悩みの方へ。
ニット以外のアイテムとの組み合わせも含め、バストを強調せずにすっきり見せるためのファッションテクニックをお伝えします。もし、ニットの着こなしになんとなく違和感を感じている場合は、この記事で紹介するポイントを実践してみましょう。
縦ラインを活かしたスタイリングのコツ
服装を選ぶ際は、縦のラインに注目することが大切です。これにより、余計なところへの視線を避け、スッキリとした印象を与えることができます。
縦ラインを際立たせる一例として、ロングカーディガンやニーレングスのトレンチコートをオープンにして着用するスタイルがあります。こうすることで縦方向のシルエットが強調されます。
さらに、ロングスカートを組み合わせることで縦の流れを強化し、洗練された印象を生み出すことができるでしょう。
小物を使ってスタイルアップ
ニットを着用する際、胸元の印象を控えめにしたいとき、巧みに小物を取り入れると良いでしょう。
着用する小物の種類によっては、視線をうまく誘導することが可能です。たとえば、首元や耳元から煌めくアクセサリーは注意を惹くアイテム。歩く度にキラキラと輝くピアスは、特に目を引きます。
首を動かす度に輝くピアスを装着することで、視線をそちらに誘導しやすくなるため、推奨されます。ピアスを付けた際は、髪を高くまとめるスタイルにすることで、その魅力を強調し、胸元をさりげなく覆い隠すことが叶います。
さらに、大判のストールをさり気なく巻くことも有効です。胸元を控えめにカバーできるだけでなく、服の印象を変えることもできるので一石二鳥です。
ストールを活用すれば、普段は挑戦しにくい身体にぴったり合うニットウェアにもトライしやすくなり、ファッションの幅が広がります。
ニットが胸を強調する理由とその改善策
冬の定番アイテムであるニットは、着こなし方によっては胸を強調して見せてしまうことがあります。
胸の大きさを際立たせる原因を知り、効果的な対策を講じることで、さまざまな服装を楽しむことができるようになります。
これにより、ファッションを選ぶ際の幅が広がり、何を着ようかと迷った時でも自信を持って服を選べるようになるでしょう。服のセレクトで揺れ動く心を落ち着かせ、これからの洋服選びをもっと自由で心地よいものにしましょう。