近年医療関係の事務に努める方が増えていますね。
その中でも今回は調剤薬局事務についてお話します。
調剤薬局といえば皆さん一度は
利用したことがありますよね?
風邪をひいたり、通院で病院に行ったときに、
最後のお会計の時に「処方箋」が出ます。
それを持って行くのが、調剤薬局です。
少子高齢化のこの時代、将来性のある医療機関での
仕事は安心して勤務できる職業と言えるでしょう。
でも、学校を卒業してすぐに就職できるかといったら、
そういうわけではありません。
医療事務と違って調剤薬局事務は
求人が少なく倍率が高い為、資格がないと
就職できない可能性があります。
でも、資格取得するのに長い時間をかけたくはないですよね。
短時間で取得できる方法があればすぐにでも勤務出来ます。
また「国家資格」ではなく、「民間資格」なので、
気軽に受けられる利点もあります。
ではその資格を短期間で取得する方法はあるのか?
はい!それは通信教育が一番早いと言われています。
時間があってやる気さえあれば3日での取得も夢じゃない!?
しかし3日で資格を取得しても
いざ仕事となると心配ですよね。(笑)
時間の余裕を見てしっかり勉強してからの取得をお勧めします。
調剤薬局事務の資格の種類とそれぞれの難易度はどれくらい?
単に資格を取ると言っても、調べてみると
たくさんの教材が有ったり、学校が有ったりと、
迷いますね。
どのくらい種類があるのか、物によって
難易度はどう違うのか、比べてみましょう。
① 調剤事務管理士 合格率 約60%
調剤薬局事務の中で最もメジャーな資格です。
学科試験と実技試験あわせて2時間程度の試験になります。
試験は年6回開催しています。独学でも取得可能な試験です。
② 調剤報酬請求事務技能検定試験 合格率 約90%
学科と実技あわせて1時間半ほどの試験です。
この資格は、日本医療事務協会が認定する
調剤事務講座を修了した方が受けられます。
比較的易しく、何と言っても
最短1か月で資格を取得できる試験です。
通信講座を使って隙間時間に勉強できます。
③ 調剤報酬請求事務技能認定 合格率 非公開
この資格は、一般社団法人 日本医療教育財団の
承認をうけた教育機関の講座を受講後、
修了試験に合格した方のみ得られる資格です。
学科と実技で80分の試験です。
試験場所は在宅になるので、学科と実技の
各得点が90%以上と高めですが、
比較的易しい試験なので合格率は低くないとおもいます。
④ 医療保険調剤報酬事務士 合格率 非公開
この試験は、初心者向けの易しい資格です。
医療保険学院の調剤報酬事務教育講座での
中間テストに合格した方のみ受けられます。
所要時間は不明ですが、学科、実技ともに試験があります。
こちらの試験も在宅になりますが、
正解率が90%前後なので、しっかり学習すれば
受かる試験です。
⑤ 調剤事務実務士 合格率 非公開
この資格は、NPO法人医療福祉情報実務能力協会の
認定校で学習した方に資格があります。
以前は受験資格はなかったのですが、
平成29年度より受験資格が設定されました。
時間は3時間と長めで、内容も細かく
出題されますので、テキストや参考書など、
しっかり学習したうえで、実技試験にも
ぬかりなく備えておきたい資格です。
しかし、団体受験のみの対応と
なってますので注意してください。
⑥ 調剤報酬請求事務専門士 合格率 非公開
受験資格はありませんが、2年に1度
試験(有料)を受けて更新する必要があります。
学科、実技ともに試験があり、各60分の試験です。
1級~3級まであり、薬剤師のアシスタントとして
迅速に対応し、的確に算定や説明が出来る事が求められます。
⑦ 調剤薬局事務資格
認定教育機関のカリキュラムを修了している事と、
カリキュラム開始後から1年以内に
受験する事が条件です。
所要時間は不明ですが、カリキュラム終了後から
在宅で受験できるので、内容を把握していれば、
さほど難しくない試験だと思います。
2か月ほどで試験を受けることが出来ます。
全国の調剤薬局などで活躍できる資格なので、
結婚して住む場所が変わっても勤務できますね。
資格試験や保険、法律などは年々内容が
少しずつ変わるものもあります。
その都度特定の機関に問い合わせてみるのもお勧めです。
調剤薬局事務の資格を独学で取れる?合格率やおすすめのテキスト
先にも書いた通り、合格率を非公開にしている試験もあります。
しかし、カリキュラムを受けるものや、
認定校などで講義を受けるものに関しては、
しっかり出席して授業内容を把握していれば
難しくないと思います。
受験資格のないものは独学でも可能ですが、
専門用語や聞いたこともないような言葉なども
多く出てくると思います。
試験では出題範囲がありますが、いざ実践となったときに、
試験勉強以外の事も多々あるかと思います。
そこでおすすめのテキストをご紹介します。
① 保険調剤Q&A
薬局で働くすべての人におすすめの1冊です。
② 世界一やさしい調剤報酬請求事務の入門ノート
基本から解説されており、実際の流れについても
やさしい説明が書いてあります。
③ ひとりで学べる調剤報酬事務&レセプト作例集
入門書としてわかりやすくまとめられているのでおすすめです。
ここで、テキストを選ぶ時の注意点を一つ。
ご自身が受ける年の改正版があるかどうかです。
古いテキストを購入して勉強しても、試験では
内容が違う場合があるので注意が必要です。
新しいテキストでしっかり過去問をやって試験に挑んでください。
いかがでしたでしょうか?
調剤薬局事務と言ってもたくさんの資格があり、
どれにするか迷いますよね。
通信講座などをうまく利用して、スムーズに
資格取得が出来るように頑張りましょう!