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雛流し(流し雛)回収はしている?回収しなくても良い素材を使っている?

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雛流しは現在も日本の各地で行われている民俗行事ですが、流した雛はきちんと回収されていることが大半です。

ひな人形の頭部分は陶器、石膏、木、プラスチックなど様々です。衣装などの素材も考えると自然に還す、と言っても還るまでに非常に時間がかかる印象がありますね。

回収する場合は人形を小舟に乗せて海に送り出し、すべての行事が終了しお客さんが帰ったのちに、船を出して回収し、最後は浜でお焚き上げを行います。

 

この記事ではそんな雛流しについて、下記の通りまとめてみました。

  • 雛流し(流し雛)は回収している?
  • 雛人形を流す理由とは?
  • 雛流しを行う地域とスポットは?
  • 自宅の雛人形の供養の方法とは?

雛流しについて疑問がある方には参考になると思いますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

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雛流し(流し雛)は回収している?

雛流しは現在も日本の各地で行われている民俗行事ですが、流した雛はきちんと回収されていることが大半です。

 

回収する場合は人形を小舟に乗せて海に送り出し、すべての行事が終了しお客さんが帰ったのちに、船を出して回収し、最後は浜でお焚き上げを行います。

 

 

ところで、回収しない場合はあるのでしょうか?

 

人形の素材は様々ですが、基本的には水に溶けにくい素材が多いように思えます。

例としてひな人形の頭部分は陶器、石膏、木、プラスチックなど様々です。衣装などの素材も考えると自然に還す、と言っても還るまでに非常に時間がかかる印象がありますね。

 

そのため行事後に人形を全て回収し燃やす手法をとるところが大半である、といえるのではないでしょうか。

 

しかし一部では「紙雛」と呼ばれる紙製の人形をかたどったものに願いを込め、それを流すという風習があるところがあります。

 

 

紙であれば水に溶け、自然へ還っていきますね。

 

この「紙の人形を流す」ことが実は雛流しの由来と言われていることをご存じでしたでしょうか?

 

雛人形を流す理由とは?

雛流しはひな祭りの原点ともいわれている行事です。

 

日本は古来より「神道」、自然界に存在する万物に神が宿るという信仰が根付いています。

 

病気は人間にとって避けられない出来事であることは今も昔も変わりがありませんが、昔は病気をすると「災い」や「祟り」が成すものである、と信じられていました。

 

その反面、神道の影響により植物には神の力が宿ると信じられていたことから、葉を人の形に加工し痛い部分など病気の発生している場所にその葉を撫で付け川に流す、という風習が日本各地で行われていました。

 

その人の形に加工した葉は「形代(かたしろ)」と呼ばれ、この形代が災いや祟りの身代わりとなると信じられていたのです。

 

やがて植物から紙へと形代が変わっていき、現在の人形に行き着きますが、その根底には「災い」や「祟り」の身代わりとし、無病息災を願う意図が込められているのです。

 

 

雛流しを行う地域とスポットは?

雛流し行事が盛んな場所をいくつかご紹介します。

 

鳥取県鳥取市用瀬(もちがせ)町

「もちがせの雛送り」として県無形文化財指定を受けているほどの町ぐるみでの伝統行事となっていますが、新型コロナウイルス蔓延以降は中止が続いています。

 

 

淡嶋神社(和歌山県和歌山市加多)

全国の「淡島神(あわしまのかみ)」を祀る神社の総本山であり、人形供養で有名です。そのため毎年全国から雛人形が贈られ、その数は5万体にも達するそうです。

 

 

下鴨神社(京都府京都市)

人形を乗せた小さな「わら製の丸いふた」を神社内に流れる川に流し、子供たちの無事を祈る行事を毎年3月3日に行っています。

 

 

しかし身近で雛流しなどをしていない場合、人形の処分について頭を悩ませたことはないでしょうか?

 

自宅の雛人形の供養の方法とは?

処分方法としてはゴミとして捨てたり、業者に買い取ってもらう、また友人に譲るとか、寄付をするなどと言った選択肢があります。

 

ただ古来より災い・祟りの身代わりとしてきた伝統行事であることから、ルーツを知れば処分するのは忍びない・・・と思う方には「供養」をすることがベストであると考えます。

 

「人形供養」をおこなっている身近なお寺、神社を調べて持ち込み供養してもらいましょう。

 

どこの寺社も最後は「お焚き上げ」という燃やして供養する方法を取りますので、例えばガラスケースに入っている人形であればケースは引き取ってもらえない可能性がありますので注意してください。

 

その場合はガラスケースのみ、自治体に確認した上で自分で処分をしましょう。

 

またいつまでに処分しなければならないか、と悩む方もいるかと思いますが、何歳まで飾るという明確な決まりはありません。

 

何らかご家庭で転機となる出来事、例えば大学進学で一人暮らしを始めたなど飾る必要がなくなった時が処分のタイミングと言えるのかもしれません。

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