犬が誰もいないのに吠える原因として考えられるのは、匂い、音、視覚などでの反応、警戒心や寂しさなどです。
対策としては外となるべく遠ざける、吠える原因のものを遮断することが良いでしょう。
吠える原因のひとつの寂しさや不安、警戒心の中に「不安分離症」が原因となっているときがあります。その際は適切な服薬や接し方が重要となってきます。
不安分離症の原因や改善方法、など詳しく調べてみたので確認してみてくださいね。
今回の記事では、
- 犬が誰もいないのに吠える原因
- 吠える時の対策方法
- 吠えるのをやめさせるコツ
- 犬が吠えるタイミング別、しつけ方法
- もしかしたら犬の分離不安症かも…原因と改善方法
- 分離不安症でも安心して留守番をできるようにするコツ
など犬の吠えるという行為に対して様々な角度から原因や対策を紹介していきますので、吠えることに困っている方はぜひ最後まで読んで対策を実行してみてください。
犬が誰もいないのに吠える原因とは
犬が誰もいないのに吠える原因は以下のような理由があります。
- 何かの臭いがする
- 音が聞こえる
- 何か見える
- 警戒心
- 不安や寂しさ
何かの臭いがする
犬は嗅覚がとても優れています。もちろん大好きな餌のにおいをはじめ、人間の食事のにおい、焦げている匂い、外からの異臭など人間が匂いを感じる前に察知し吠えてしまうのです。
餌や人間の食事などは嬉しくて吠えるのですが、異臭の時などは違和感として吠えています。
音が聞こえる
犬は人間には、聞こえていない音が聞こえているのです。
人間には聞こえないいわゆる低周波の音に犬は反応して吠えます。代表的なのは救急車の音に吠えることで、犬が吠えて少ししたら救急車の音が聞こえてきたというのが良くあることです。
何か見える
家で外が見える場所にいて、猫や犬、動物などが通って視覚に入ると吠えます。威嚇だったり不安で吠えるんですよね。
よく何もない方向に向かって吠えている犬を見て霊がいるのでは？と思うこともけっこうあるのですが、例ではなさそうです。どうやら犬は人間より視力は悪いのですが、電磁波の変化やUV波が視認できるという能力があるのだそうで、それを見て吠えている可能性はあるそうです。
警戒心
犬は「警戒心」で吠えます。犬の本能的が働き、自分や家族を危険から守るために吠えていると言われています。
視覚は弱いので、嗅覚や聴覚に集中させて警戒心を張り巡らしていて、いつもの吠え方と違い、鋭い吠え方をします。
不安や寂しさ
不安や寂しさという心理的なもので吠える事があります。この時は飼い主にその気持ちを訴えるために吠えているのです。
例えばよくあるのは、環境が変わることで心理的に吠えるようになることです。引っ越しや飼い主が変わるなどそういう時に不安や寂しさから吠えるので切ない吠え方になります。
犬が誰もいないのに吠える時の対策方法は？
犬が誰もいないのに吠える時の対策を紹介していきます。
- 外の音を遮断する
- 音に慣れさせる
- 外の様子が分からないようにする
- スキンシップを増やす
外の音を遮断する
犬は聴覚がとても敏感です。家にいて人間には聞こえない遠くの救急車の音などに反応して吠えることもしばしばあります。
外の音をできるだけ遮断することによって吠えるのを防ぐことができますので、例えば音を遮断しやすいカーテンを付ける、防音シートを付けるなどの対策を取りましょう。
音に慣れさせる
上記では音を遮断するということにしてますが、例えばインターホンなど日常すぎる音に反応して吠える場合は音に慣れるしかありません。
音に慣れさせるにはかわいそうですが「無視」をするのが効果的。吠えても無駄、意味がないと学ばせるための無視です。
無視しているうちに気にすることがなくなり、吠えることがなくなっていくのです。
外の様子が分からないようにする
うちの犬が吠える原因やっと見つけた pic.twitter.com/CKLwv5VBAc
— 若松 雅 (@YSB9RvmnkuagN7w) March 28, 2020
犬は目に入ったもの、動くものに反応します。例えば家にいても窓から猫が通るなどしたら思い切り吠えます。
だから視覚に余計なものが入らないようにゲージを用意したり、ゲージの場所を移動したりと工夫をしてあげましょう。
スキンシップを増やす
不安や寂しさからきている吠えだとわかったら、スキンシップを増やしましょう。撫でてあげたり一緒に遊んであげる時間を増やしたり、話しかけたりするのです。
そうすることで次第に安心感が植え付けられ時間の経過とともに吠えが落ち着いていきます。
犬が吠えるのをやめさせるコツ
犬が吠えるのをやめさせるコツは以下の通りです。
指導する
吠えている時に定番の「お座り」や「伏せ」などを指示して、出来たら褒めるというのをこのタイミングで行いましょう。その指示に従うように吠えなくなります。
無視する
前述しましたが徹底的に無視をします。無視をすることで、吠えたら無視されることを理解し、無視しているということは特に問題ないと言うことが理解できるので、吠えなくなるという学習方法です。
罰を与える
人間と同様で、吠える事は悪いことと認識させる方法です。吠えたら犬が嫌がる罰を与えるようにします。そしたら罰を与えられたくないので無駄吠えをしなくなります。
グッズ対応
無駄吠えに対応している犬の吠え防止のグッズがあります。
超音波を出して不快さを感じさせるものや無駄吠え防止首輪などさまざまなグッズがあります。しかし効果でいうと完全に泣き止むのは難しいようなので補助的役割になりそうです。
犬が吠えるタイミング別、しつけ方法
犬が吠えるタイミングとそのタイミングに合わせたしつけ方法を解説していきます。
犬が吠える原因
犬が吠える原因とされているのは以下のようなことが考えられます。
- 警戒している
- 威嚇している
- 要求している
- 興奮している
- ストレスを感じている
とにかく犬としては平常時ではなく異常を感じている時なんですよね。この原因の根本が何なのか見極めてそれぞれに対処していく必要があります。見当違いの対処をするとなかなか吠えるのはやみませんので、原因を先に突き止めることが大事です。
犬が吠える対処法
犬が吠えている原因がわかったらそれぞれに対処法がありますので、見合った対処を施していきましょう。
警戒している時の対処法
その犬が何に対して警戒しているのかを見極めて、その対象を排除するしかありません。たとえば来訪者で、インターフォンの音で吠えるというタイプであれば、インターフォンを外してしまう、インターフォンに慣れさせるということが対処法になります。
威嚇している時の対処法
まずは威嚇している対象を排除できるなら排除してください。ただ来訪者だったりするとそれは難しいので犬の家の中の縄張りを狭くすることで威嚇しないようになります。あとは根気強く威嚇しているときに怖くない、危なくないということを教えていくことが対処法になります。
要求している時の対処法
要求している時の対処法というのは逆のことをするのです。要するに要求吠えに関しては無視をし通して目も合わせないことです。そして吠えたところで要求はかなわないということを徹底的に学習させると言うことが対処になります。
興奮している時の対処方
興奮している状態の時に叱ったり無視をするのは逆効果で見守りながらそっとしておいてあげるのです。そして吠えるのが終わったらおやつをあげてなだめてあげるのです。そうしたら興奮して吠えていても何もなくて吠えなかったらご褒美がもらえると言う風に解釈していきます。
ストレスを感じている時の対処法
ストレスを感じているときの吠えであれば、ストレス解消が一番の対処法です。犬にとってのストレス解消は運動です。最低で一日一度は散歩に連れていくこと、他の犬に触れ合わせる事などをしてストレスを解消させてあげましょう。
もしかしたら犬の分離不安症かも…原因と改善方法とは？
犬の分離不安症というのは、飼い主の姿が見えないと不安になり吠え続けてしまうことでエスカレートすると物を壊したりする問題行動が伴ってきてしまいます。
不安分離症になる原因を知って改善していきましょう。
不安分離症になる原因
不安分離症になる原因は過去の経験と環境の変化と加齢によるものの３つです。
過去の経験としては、恐怖体験や遺棄された経験、留守番でのトラウマ、空腹感を長時間味わったこと、飼い主に虐待されていた経験などです。
そして環境の変化でいえば、引っ越しや飼い主のライフスタイルの変化、人の家に預けられたこと、家族の体系が変わったことなどです。
加齢に関しては仕方がないことですが、目が見えなくなったり耳が遠くなったり、認知症になったりと様々な自身の変化に伴って不安分離症を発症するのです。
稀ですが時には他の疾患や病気による痛みが続き、それに適応できず不安分離症になるというケースもあるようです。
不安分離症になったときの改善方法
不安分離症になってしまったら対処法としては治療と安心感を与えていくことのふたつです。
治療の場合は薬物療法と行動療法を行い様子を見ながら通院していくことになります。
しかし不安分離症の症状がそこまでひどくない場合は家庭において安心感を与えていくことで改善することも可能です。
飼い主との信頼関係が築けたら、ちょっと離れる事があっても大丈夫ということを認知させるために、少しの時間から練習していくのです。
まず10秒違う部屋にいくことから始めて、それを数分、数十分、という風に慣れさせていくのです。この飼い主ならいなくても必ず戻ってくるということを認知してもらうようにしていきます。
分離不安症でも安心して留守番をできるようにするコツ
犬が不安分離症をもっていても飼い主の仕事や外出でどうしても置いていく時がありますので、安心して留守番をできるようにするコツを身に着けておきましょう。
上記に記載したようにまずは慣れさせることを練習するのを基本としたうえでさらに行ったらよいことは以下のようになります。
- ハウスを覚えてもらう
- おもちゃで遊んでもらう
- 防音対策
- 在宅中構いすぎない
- 留守番中の失敗に怒らない
このようなことを実施したうえで、次のステップで信頼できる人に預けてみることや、ドッグカメラを購入して外出先で確認しながら様子をみるようにしましょう。
