皆さんはしめじの賞味期限の基準をご存じですか?生鮮品であるため、しめじには法的に賞味期限の表示が必要ではなく、そのためにしめじがいつまで食べられるのかを見極めるのが難しいと感じる方も多いかもしれません。
今回は、しめじの賞味期限に相当する目安を、種類ごとにお伝えします。さらに、腐敗したしめじが持つ特徴や、新鮮なものを見分けるポイント、そしてしめじを長持ちさせるための保存方法や注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
しめじの消費期限について【各種類ごとのガイド】

しめじと一言で言っても、その種類は「ぶなしめじ」「ほんしめじ」といった様々なものが存在し、それぞれの品種、保存の仕方、また季節によっても消費する適切な期限が異なります。本稿においては、複数のしめじの種類に応じて、各消費期限の標準を【ぶなしめじ】、【ほんしめじ】、【はたけしめじ】、【ひらたけしめじ】というカテゴリー別にお届けいたします。
ぶなしめじの保存方法と期間
ぶなしめじは、一般にスーパーマーケットなどで手に入る人気のきのこです。このきのこを保存する際の概算として、次のような期間が考えられます。
- 冷蔵保存時:およそ10日間
 - 冷凍保存時:約1か月間
 - 乾燥状態:約1か月間
 
数日内に消費する予定であれば、冷蔵保存をすることで十分に品質を保つことができます。
本しめじの賞味期限について
本しめじを保存する際の賞味期限は次のようになります。
- 冷蔵の場合: 約1週間持つとされています。
 - 冷凍の場合: 約1ヶ月程度保存が可能です。
 - 乾燥させた場合: 約1ヶ月の賞味期限となります。
 
本しめじはカサの色が濃く、しっかりとした肉厚が魅力ですが、ぶなしめじに比べて少し賞味期限が短めです。しかしながら、適切に冷凍や乾燥保存を行えば、1ヶ月程度まで日持ちさせることができます。
はたけしめじの保存期限の目安
はたけしめじは食感がシャキシャキとしており、うまみが豊かですが、一般的なスーパーではあまり手に入りにくい食材です。保存方法によって異なりますが、賞味期限の基本的なめやすは以下のとおりです。
- 冷蔵での保存:だいたい5日程度
 - 冷凍での保存:約3週間
 - 乾燥させた場合:1か月程度
 
はたけしめじは傷みやすいきのこ類ですが、適切な方法で冷凍したり乾燥させたりすることによって、その賞味期限を3週間から1カ月ほど延ばすことが可能です。
ひらたけしめじの保存における賞味期限について
ひらたけしめじを新鮮な状態で楽しむための保存方法と賞味期限の目安をご紹介します。
- 冷蔵保存の場合:おおよそ2日から3日
 - 冷凍保存の場合:約3週間が目安
 - 乾燥させた場合:長期間保存可能で約半年
 
ひらたけしめじはデリケートな種類で、冷蔵庫での保存では2日前後が持ち時間となります。冷凍や乾燥という方法を取り入れることで、食べ頃をもっと長く保つことができます。
しめじが腐敗するとどう変わるのか?

腐った時のしめじの見た目について詳しく解説します。
- カビが目立ち始める
 - 色が黒っぽく変わる
 - ぬめりを帯びる
 - 湿度が高くなる
 - 溶け出すような状態になる
 - 著しく柔らかくなり、触れると壊れる
 - 不快な臭いや腐敗臭を放つ
 - 酸っぱいにおいが強くなる
 
しめじは賞味期限が切れるか、保存が適切でない時にパック内に水分が溜まり、カビの発生を促進させてしまいます。このような腐敗のサインが見られる際には、上に列挙した症状いずれかが見られる場合でも、食してはいけません。安全のため、処分をお勧めします。
新鮮なしめじの特徴は?

しめじは新鮮であればあるほど美味しく、日持ちもします。新鮮なしめじを選ぶためのポイントをいくつか挙げますので参考にしてください。
- しっかりとした太さの軸を持ち、ふっくらしていること
 - カサが小さくて閉じており、密集している様子
 - カサを押したときに弾力を感じること
 - 軸の部分が真っ白で清潔感があること
 - カサの色が深く、鮮やかなこと
 - 包装されている袋やパック内に水滴がなく、乾燥している状態であること
 
鮮度を見極めるときは、特に軸とカサの状態を重視しましょう。カサの小さく集まっているしめじはお勧めです。また、しめじは水気に非常に弱いため、パックに水滴がないものを選ぶことが肝要です。
しめじの日持ちする保存方法

これから、しめじを長持ちさせるための保存方法について、その方法を【冷蔵・冷凍・乾燥】のカテゴリーに分けてご紹介いたします。
しめじの正しい冷蔵庫での保存法
しめじを冷蔵で保管する際のステップをご紹介します。
- 根元を切り落とす
 - 小房に分ける
 - 水気をキッチンペーパー等で慎重にふき取る
 - ラップに包んだり、保存用の袋に入れて冷蔵する
 
この方法でしめじは約10日間保持することが可能です。冷蔵する時は、腐敗を防ぐためにも、十分にしめじの水気を取り除くことが大切です。
しめじの保存法としての冷凍方法
こちらでは、しめじを冷凍する際の手順についてご紹介します。
- 食べやすい大きさにカットする
 - 専用の冷凍バッグに入れて、余計な空気を排出し密封後、冷凍庫で保管する
 
しめじのようなキノコ類は、冷凍保存に適していて、この保存方法により風味が約3倍に増強され、さらに栄養価も高くなる効果があります。使用する際に便利なように、予めカットしておいてから冷凍庫で保管するのが一番です。
しめじの乾燥保存法
保存期間を延ばし、うま味をアップさせるためにはしめじを乾燥させるのがお勧めです。具体的な乾燥方法をご紹介します。
- 根元を切り落とす
 - 房をバラバラにする
 - 風通しの良いバットやザルで日干しにし、1〜3日間乾燥させる
 - 完全に乾いたら、密封できる容器に入れ、冷暗所に保管する
 
しっかりと乾燥させれば、冷蔵庫や冷凍庫を使わずに約1ヶ月間保存可能です。

