刺身はどれくらい日持ちするのか知っていますか?
すぐに傷んでしまう印象の刺身ですが、賞味期限が過ぎても食べることができるのでしょうか。
今回は、刺身の賞味期限の目安を【魚の種類】と【保存方法】にわけて紹介します。
さらに、賞味期限切れでも食べられるのか・腐るとどうなるのか・日持ちする保存方法もお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
刺身の賞味期限について
スーパーマーケットで取り扱う刺身は、通常、店舗による管理の下に賞味期限が提示されています。
ただし、刺身は「生鮮食品」カテゴリに分類されるため、賞味期限を明記することは法的には求められていないのです。そのため、賞味期限が表示されていない商品に遭遇することもあります。
その際は、商品の新鮮さを自身で確かめて、消費するかどうかの判断を下す必要があります。
冷蔵における刺身の賞味期限の基準
ここでは、冷蔵状態での刺身の賞味期限について、各魚種ごとにご案内いたします。
- マグロ:2~3日
- ブリ:2~3日
- シマアジ:2~3日
- ハマチ:1~2日
- タコ:1~2日
- イカ:1~2日
- ホタテ:1~2日
- サーモン:1~2日
- 太刀魚:1~2日
- カツオ:1~2日
- フグ:1~2日
冷蔵での保存において、刺身の賞味期限は最大で3日間とされており、基本的には1~2日が期限となっています。特にハマチといった青魚は、購入した日にいただくことが推奨されています。対して、マグロやブリ、シマアジなどの赤身の魚は脂が豊富で、他の魚に比べて保存期間が若干長めであることが特徴です。
冷凍時の刺身の賞味期限について
刺身を冷凍保管することにより、一般的に賞味期限を約7日間延長させることが可能です。しかし、この方法は青魚には適していません。青魚は冷凍することが推奨されておらず、購入したその日のうちに召し上がることが望ましいです。
刺身の賞味期限を過ぎても安全かどうか
通常、刺身は日持ちしない食品の一つとされていますが、賞味期限を過ぎた後であっても、品質が劣化していなければ食することは可能です。
ただし注意が必要なのは青魚類に関してです。カツオやサバなどの青魚は特に傷みやすいため、食中毒の原因となることがありますので、できるだけ購入した当日に消費することをお勧めします。
刺身を保存する際の方法によっても持ちが良くなったり悪くなったりしますので、青魚に限らず、食べる前にはいずれの種類でも品質の確認を行う必要があります。
万が一、鮮度に疑問を感じたり腐敗のサインが見られたりした場合は、生食を避けるためにも加熱して調理することを検討しましょう。加熱することで菌を殺菌し、食中毒のリスクを下げることができます。
刺身が腐った時の変化について
腐敗した刺身は一定の特徴を持ちます。以下に挙げる点に注意して、食品の安全を守りましょう。
- 生っぽい臭いが一段と強まる
- 酸性の強い臭いが漂う
- カビの発生がみられる
- 滑りやすい表面や白い膜が見受けられる
- 色の変わった血液が目立つ
- 乾燥し、その質感が硬くなる
- 酸味や苦味が口に広がる
腐敗すると、刺身からは不快な生臭さが増します。見た目においても、乾燥したり、ヌメリが生じたりするなどの変化が起きるため、それらがないかを食べる前に念入りにチェックすることが大切です。
もしもうっかり食べてしまい、口に入れた瞬間に酸っぱい味や苦味を感じたら、即刻吐き出して廃棄することをお勧めします。
刺身を長持ちさせる保管テクニック
刺身を新鮮な状態で長く楽しむための保管方法について、冷蔵と冷凍に分けてご説明します。
刺身を冷蔵庫で保存するコツ
新鮮な刺身を冷蔵庫で保存する際のポイントを以下にまとめました。
- 開封した刺身はそのままではなく、トレイから取り出してドリップ(魚の体液)を取り除く。
- 刺身が空気に触れるのを防ぐために、ラップを使ってきちんと包み込む。
- さらなる鮮度維持のため、ジップロックなどの保存袋に入れ、しっかりと密封した状態で保管する。
刺身を長持ちさせるには、乾燥を防ぐためにもラップでしっかりと包むことが重要です。また、もし冷蔵庫にチルド室が設けられている場合、より低温で保存できるそのスペースを利用するのがおすすめです。
刺身の適切な冷凍保存法
次に、刺身を冷凍保存する際の正しい手順について解説します。
- まず、刺身から出る水分(ドリップ)をキッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。
- 次に、刺身を一回分ずつに分け、ジップロックなどの密閉できる保存袋に入れます。袋に入れた後は、余分な空気を抜いてしっかりと密封します。
- その後、金属製のトレーに保存袋を置き、急激に冷やすための急速冷凍を行います。
刺身を冷凍する際には、金属のトレーを活用することで、品質の劣化を最小限に抑えることができます。生鮮食品である刺身は、解凍してから再び冷凍すると劣化しやすいため、食べる分だけを個別に包んでおくことを推奨します。