クリスマスツリーの木として発祥の地であるヨーロッパでは伝統的に「モミ」の木が使用されます。
日本ではそれに似た、下記の4種類から手に入れやすいものを探してみると良いですよ。
- モミ
- ウラジロモミ
- トドマツ
- エゾマツ
地域によって手に入りやすいもの、手に入りにくいものがあります
お住まいの地域で手に入りやすいものを選んでみてください。
わかりやすくツイッターの画像も載せているのでぜひ参考にしてみてください。
この記事では、
- クリスマスツリーって元々なんの木をつかう?
- 本物の木を使ったツリーを作るときにおすすめの木は?
- クリスマスツリーの歴史について
といったことを詳しく解説しています。
クリスマスツリーを本物の木で準備したいといった方には参考になりますので、ぜひ最後まで目を通してみてください!
クリスマスツリーって元々なんの木をつかう?
クリスマスツリーには常緑の針葉樹の幼木が用いられます。
発祥と言われるヨーロッパでは伝統的に「モミ」の木が使われてきました。
現在のヨーロッパではモミ以外に入手が容易となったことからドイツトウヒと呼ばれるマツの木が広く使われ、日本でもモミが主流ですがエゾマツやトドマツといったマツの一種たちも使用されています。
毎年生の幼木を用意するのも大変なので、現代ではプラスチック製など人工のツリーも広く普及していますね。
多くの家庭では毎年使用できることや保管のしやすさから人工ツリーを使用されていると思いますが、本物に勝るものなし、機会があれば一度は本格的なクリスマス気分を味わいたいですよね。
現代ではインターネット販売で世界中の様々な木を入手可能ですが、次のコーナでは日本国内に自生するクリスマスツリー用としておすすめの木をいくつかご紹介します。
本物の木を使ったツリーを作るときにおすすめの木は?
日本でクリスマスツリーに向く木は4種類です。
それぞれ説明していきます。
マツ科モミ属
モミ
本州〜九州に生えており、日本では米ビツ、割り箸などの日常生活品から冠婚葬祭用に広く使われてきた針葉樹です。
クリスマスツリーの原点と言えますのでブランド力は申し分なしと言えます。
毎年恒例のIKEAで
もみの木買ってクリスマスツリーした pic.twitter.com/VzSjFhq6rt— わっくん (@WAKKUN0827) November 18, 2021
ウラジロモミ
福島県〜四国辺りに生える日本の特産種で、前述のモミとの違いは名前の通り葉の裏側が白く、モミよりも若干グレーがかった外観をしています。
全体の形状はモミとほぼ変わらないため、ツリーとして十分雰囲気を作り出してくれます。
長野駅善光寺口駅前広場でのクリスマスツリー!完成です。メインツリーは高さ5.8mのウラジロモミ。約2,000球のLEDランプなどで装飾しています。市民参加のミニツリーは高さ60cmのゴールドクレスト。#長野駅 #クリスマスツリー #イルミネーション pic.twitter.com/U5JXy7gQkG
— みやけん (@miya_ken_sp) December 3, 2017
トドマツ
北海道のほぼ全土に分布し、「北海道モミ」とも呼ばれています。
建築材料などへの使用用途が主で、庭園用には使われてきませんでしたが樹の形が円錐形になることや、葉が柔らかく扱いやすいことからツリーとして使われることとなりました。
RT
クリスマスツリーのトドマツです。 pic.twitter.com/J2q32c4WIF
— まつりもりこ (@ane_ma) October 8, 2021
マツ科トウヒ属
エゾマツ
トドマツ同様北海道のほぼ全土に分布しており、モミと比べれば成長が遅く家庭向きとされ、盆栽などで使われてきました。
葉の先が尖っているので飾り付けに神経を使いますが、雪が積もると天然のクリスマスツリーとも言われることが多く、クリスマスの雰囲気作りには十分と言えます。
12/23(金・祝) 昨日からの雪でホワイトクリスマスイブイブとなりました😅❄ 積雪は約20cmほどですが、湿った重たい雪で除雪が大変‼️💦 クラブまでの林道は除雪されてます🚙 今日も湿った細かい雪が降ってます☃ クラブ前のエゾマツがクリスマスツリー🌲に見えますよ🤗 pic.twitter.com/bi5ygDYkIP
— 乗馬クラブリーフ (@joubaleafs) December 23, 2016
クリスマスツリーの歴史について
クリスマスツリーの発祥はドイツと言われており、
その原点は北欧の古代ゲルマン民族がお祭りで使っていた樫の木に由来しています。
厳しい寒さの環境下でも緑の葉を枯らすことない樫は生命の象徴とされていたことから、
ドイツには樹木信仰が根付いていました。
また樫のような常緑樹の葉には殺菌や抗菌作用があり、古くから魔除けとしても使用されていました。
樫と同じ常緑樹として生命力の源とされ、魔除けの力が強いと信じられていたことから、クリスマスリースにヒイラギが用いられているのにはこのような理由があるそうです。
のちにキリスト教がドイツに普及されていくにつれ、横から見ると三角形をしているモミの木の形状と、キリスト教の根源と言える「三位一体」という教義とを掛け合わせた結果、根強い樹木信仰が存在したドイツに根付いた伝統となったものと考えられます。
樫と同様常緑の針葉樹となるモミが使われる様になりましたが、その背景には生贄の行事に使われそうになった樫の木を切り倒したキリスト教徒の聖人が信仰のシンボルとして差し出したのがモミの木だった、という「聖ボニファスの伝説」があるとも言われています。
現在の様に装飾が施される様になった由来は諸説ありますが、16世紀の宗教改革で有名なマルティン・ルターが常緑樹の間から見える星の美しさに感動し、装飾を施した木を教会に飾る様指示したという説が有力なため、装飾はそれほど遠い昔から始まったものではないと見られますね。
クリスマスといえばサンタクロース、可愛いトナカイたちの引くそりに乗ってやってくると歌われていますが、なぜトナカイなのかご存知でしたでしょうか?
現在も北欧に住んでいるサーミ人という遊牧民族、彼らはトナカイと一緒に生活を営んでいます。
遠い昔、トナカイをソリに繋げ引かせていたその姿がサンタクロースのイメージに取り込まれた為と言われています。