石や岩石が一体どうやってできるかというと大きく分けてその出来方は3種類あります・
- 火成岩…マグマが冷えて固まり石となる
- 堆積岩(たいせきがん)…何らかの物質が長い年月をかけて積み重なって石となる
- 変成岩…既にあった岩石が熱や強い圧力により、変化して石となる
石とはもとは岩であり、岩は上記の3種類に大分別されます。
色がや触り心地など見た目や触った感じでも違いが判りますよね💡
この記事では、
•石や岩石は一体どうやってできるのか?
• 様々な岩石の分類とは?
•おすすめ岩石をスポットと探す方法は?
といった内容をまとめてみました。石や岩石はいったいどうやってできるんだろう?と疑問に思っている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
石や岩石は一体どうやってできるのか?
石や岩石ができる理由は、3つあります。
- 火成岩
- 堆積岩(たいせきがん)
- 変成岩
聞いたことない単語だと思いますので、詳しく説明しますね。
火成岩
マグマが冷えたことでできる岩石です。
地面の表面で冷やされてできる火成岩を、「火山岩」といいます。
そして、地下にあるマグマが冷えると、「深成岩」になります。
堆積岩(たいせきがん)
何らかの物質が長い年月をかけて積み重なってできた岩石です。
その物質というのは、泥や砂だけではありません。
生物の死骸でさえも積み重なると堆積岩となります。
変成岩
既にあった岩石が熱や強い圧力により、変化した岩石です。
不可抗力により、岩石内の鉱物が化学変化を起している状態です。
様々な岩石の分類とは?
火成岩・堆積岩・変成岩はどのように分類されるか説明しますね。
火成岩の分類
火成岩の分類は2つに分けられます。
- 岩石の組成と組織を基準にした分類
- 岩石の成因を基準にした分類
組成と組織による分類は、マグマの種類によって変わります。マグマの種類は、二酸化ケイ素の濃度で3つに分類されます。
濃度割合が少ない順に、玄武岩質マグマ→安山岩質マグマ→流紋岩質マグマと呼ばれています。
濃度によってできる岩石も状態が変わってくるということです。
また、熱いマグマから冷たい岩石になるまでの過程が違うことでも岩石の状態は変わります。
噴火によって、急速に冷えるのかもしくは地下でじっくりと冷えて固まるのかの2パターンがあります。
これらの組み合わせで、アルカリ(カリウムやナトリウム)の成分量が異なる火成岩が生まれ、区別されるという仕組みです。
次に、成因による分類ですが、これは主にマグマが噴火した際にできた火成岩を分類する時に使うことが多いです。
マグマが地表に噴出した場合は、溶岩・火砕流・堆積物、地表近くに貫入した場合は、岩脈・岩床(シル)などがよく使われます。
成因による分類の多くは、組成と組織による分類と併用されて使われるため、より詳しくするための分類といえるでしょう。
堆積岩の分類
堆積岩の分類は、粒の大きさと成分によって分けられます。
粒の大きさによって分類される堆積岩は、4つあります。
- れき岩・・・粒の大きさが2ミリ以上のもの
- 砂岩・・・粒の大きさが06ミリ~2ミリ以内のもの
- シルト岩・・・粒の大きさが004ミリ~0.06ミリ以内のもの
- 泥岩・・・粒の大きさが004ミリ以下のもの
そして、成分によって分類される堆積岩は、3つあります。
- 石灰岩・・・生物の死骸が堆積したもので、炭酸カルシウムが含まれているもの
- チャート・・・生物の死骸が堆積したもので、二酸化ケイ素が含まれているもの
- 凝灰岩・・・火山灰などの火山噴出物が堆積したもの
このように堆積岩は、シンプルな分類されているのでわかりやすいです。
もし登山する機会があるなら、落ちている岩に注目してみても違った楽しみ方ができそうですね。
変成岩の分類
変成岩は、マグマの熱によるものなのか、それとも地下深部の熱と圧力によるものなのかで分類されます。
マグマの熱により変性したものは、2つ種類があります。
- ホルンフェルス・・・泥岩が熱を受けて繊密になったもの
- 結晶質石灰岩・・・石灰岩が再結晶して粗粒になったもの
中でも結晶質石灰岩は、わたしたちの生活に馴染みのある「大理石」と呼ばれるもののことを指します。
そして、地下深部の熱と圧力によるものは、4種類あります。
- 千枚岩・・・泥岩が剥離性を持つようになったもの
- 結晶片岩・・・縞状の組織を持つようになったもの
- 片麻岩・・・結晶片岩よりも高熱・高圧力がかかり、縞状の組織を持つようになったもの
- 蛇紋岩・・・かんらん岩(火成岩の一種)が熱と圧力を受けたもの
これらは、中の結晶が同じ方向に並んで形成されているため、薄く剥がれやすい特徴を持ちます。
おすすめ岩石をスポットと探す方法は?
まず、露頭を目指しましょう。
露頭とは、岩石や鉱脈の一部が地表に現れているところです。
そこには、日常にはない大自然が生んだアートとも呼べる岩石が待っていることでしょう。
愛知の中央構造線、第2弾です(第4弾まで予定。第1弾は12/6)。
今回は新城市の「中央構造線長篠露頭」です。非常にわかりやすい断層でした。断層はこうじゃなくっちゃ。
また、案内表示や足場もしっかりメンテされていておすすめです。 pic.twitter.com/Kumdfl2jFh— やおき (@yaoki39) December 19, 2017
愛知県新城市の中央構造線長篠露頭は、初心者にも易しいためおすすめです。
案内表示や足場のメンテナンスがされているかどうかは重要ポイントですね。
6月に行った長野から愛知の中央構造線の露頭を巡る旅でしたが、溝口露頭が一番おすすめです。スマホのコンパスの磁場が20cm移動で4倍になりました。#ゼロ磁場#中央構造線#バイク#ツーリング pic.twitter.com/L3PeGlzQfv
— なお (@GSX1400_K6) September 5, 2020
長野県伊那市にある中央構造線溝口露頭です。
こちらの方のように、バイクのツーリングで露頭を巡るのは最適ですね。
目の前で見る迫力ある断層は、ここでしか見られない唯一無二のスポットです。
必要な道具については、下のとおりです。
- 汚れても良い服装
- トレッキングシューズ
- タオル・ウェットティッシュ
- 飲み物(近くに自販機がない場所も多くあるので)
- 虫除けグッズ
- スマホ(防水・防塵が推奨)
これらがあれば快適に楽しめるでしょう。
特にスマホがあるおかげで、図鑑などを持っていかなくても岩の種類を見比べることができるので本当に便利な世の中になりました。