オリーブを種から育てる手順は下記の4ステップです。
- 完熟して黒くなったオリーブから種を取り出す。
- 種の先端を切り取る。
- 種を数日間、水につける。
- 湿り気があり、消毒された土に浅く植える。
オリーブの果実が緑色のものは、発芽率がとても低いです。黒く熟しているものを選びましょう!
コツやポイントなども紹介しています!
この記事では、
•オリーブを種から育てる手順とは?難しい発芽の条件と育て方
• オリーブが枯れる原因と対策方法とは?
•品種の名前がついたオリーブと実生オリーブの違いとは?
といった内容をまとめてみました。「オリーブを種から育てる方法をしりたい!」と思っている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
オリーブを種から育てる手順とは?難しい発芽の条件と育て方
オリーブを種から育てるための正しい手順は、次のとおりです。
- 完熟して黒くなったオリーブから種を取り出す。
- 種の先端を切り取る。
- 種を数日間、水につける。
- 湿り気があり、消毒された土に浅く植える。
うまく発芽させるためには、それぞれの手順に条件があるので紹介します!
1. 完熟して黒くなったオリーブから種を取り出す。
オリーブの果実が緑色のものは、発芽率がとても低いです。
黒く熟しているものを選びましょう!
種を取り出すときは、オリーブの実の中心にある種を軸にして一周するように、包丁で切り込みを入れます。アボカドの種を取る方法と似ていますね!
また、オリーブの果実には発芽を抑制するはたらきがあるので、果肉を取り除いたら種をよく洗うことも重要です。
2.種の先端を切り取る。
オリーブの種は、とても硬い皮に覆われています。
芽が出てきやすいように、種の尖っている部分をペンチなどで切り取りましょう。
目安は1〜2ミリ程度です。
3. 種を数日間、水につける。
種を植える前に1〜2日間、傷をつけたオリーブの種を水につけます。
この時に、メネデールという活力剤を使用すると発芽率が上がります。
メネデールを100倍の水で薄めたメネデール水を使うことをおすすめします!
4. 湿り気があり、消毒された土に浅く植える。
オリーブを植える土は、適度に湿らせておくのが良いです。
種の傷から雑菌が入らないように、消毒済みの土を使いましょう。
種を土の上に置いたら、軽く土を被せます。
オリーブが枯れる原因と対策方法とは?
オリーブが枯れてしまう原因は、次のものが考えられます。
- 害虫がいる
- 病気にかかっている
- 水やりの失敗
- 寒さ
- 根詰まり
では、枯れてしまう原因ごとに対策・再生方法を確認しましょう!
害虫がいる
オリーブを枯らしてしまう代表的な害虫は、オリーブアナアキゾウムシです。
彼らは木の幹を餌とし、根本には卵を生みつけます。
幹に穴が開いていたり、根本におがくずが落ちていたりしたら、要注意です!
対策・再生方法
- 根本の周りをきれいにして、おがくずを発見しやすくしておく。
- 穴の中の卵や幼虫を駆除する。
殺虫剤を使用すると、オリーブが弱ってしまう危険があるのであまりおすすめではありません。
また、葉や実を食べてしまう害虫もいるので、こまめに確認して早期発見することが大切です!
病気にかかっている
オリーブがかかりやすい代表的な病気は、炭疽病(たんそびょう)・梢枯病(しょうこびょう)です。実に斑点ができたり、枝が先端から白く変色したりします。
対策・再生方法
- どちらの病気もカビが原因なので、カビが発生するような環境を避ける。
- 枯れ枝、衰弱した枝、落下した葉や果実を除去する。
水やりの失敗
オリーブは、季節によって水やりの方法が変化するため、土の表面の乾燥状態をみながら水やりをする必要があります。
土の表面が乾いていたら、全体的に優しくたっぷりの水をあげましょう。
対策・再生方法
- 土が乾燥するのを防ぐ。
- 泥はねをしないように注意する。
- 水のやりすぎに注意する。
季節ごとに頻度を調節して水をあげることが大切です。
寒さ
オリーブを育てるのに適切な気温は、15〜22℃です。
寒い地域で育てる場合や冬の時期には、環境を見直してあげましょう。
対策・再生方法
- 外で育てている場合は、根本をワラなどで防寒する。
- 鉢植えで育てている場合は、室内に移動させる。
オリーブは、マイナス5℃程度までなら耐えられるとされています。
また、実をつけるためには適度に寒い環境を経験させることも必要です!
根詰まり
オリーブの根は成長しやすいため、鉢植えの場合は根詰まりを起こす可能性があります。
対策・再生方法
- 定期的に植え替えをする。
植え替えを数年間しないと、根が腐ってしまったり、次の植え替えがしづらくなったりするので気をつけてくださいね。
品種の名前がついたオリーブと実生オリーブの違いとは?
品種の名前がついたオリーブは、ある一本のオリーブの木から挿し木で増やされたものです。一方、実生オリーブは種から育てられたオリーブのことをいいます。
実生オリーブの特徴は次のようなものがあります。
- 実生オリーブに同じものは存在しない。
- 葉が小さい。
- 実をつけるまでに約15年かかる。
以下で、それぞれの特徴について解説していきます!
実生オリーブに同じものは存在しない
オリーブは基本的に、自家受粉ではなく異種交配で受粉します。つまり、異なる品種のオリーブ同士で交配をします。
そうして出来た種は、二種のオリーブの遺伝子を持った新しい品種ということになります。だから実生オリーブはこの世に二つと同じものがなく、葉や樹がオリジナルの形
になるのです。
葉が小さい
実生オリーブは野生に近いため、葉が小さいという特徴があります。その場合は、盆栽にして楽しむこともできそうですね。
①オリーブは種から育てるとほぼ100%親と違う形質のものが出来る
②種から育てたオリーブは先祖返りして葉が小さくなる→簡単にミニ盆栽向きの品種が作れる pic.twitter.com/A6fUJhy4rP— 310 (@r_7038xx) July 31, 2019
実をつけるまでに約15年かかる
オリーブの木に実がつく確率は非常に低いです。そして実がつく場合でも15〜20年かかり、実の数も少ないことが一般的です。
オリーブオイルの作り方は?
せっかくオリーブを手に入れたら、オリーブオイルを作ってみましょう!
自宅でも簡単に作ることができます。
材料
- 熟したオリーブの実
- ミキサー、またはフードプロセッサー
- ジップロック、または厚手のビニール袋
- ガーゼ、またはキッチンペーパー、コーヒーフィルター
- 器
作り方
- オリーブの実を水で洗い、軽くミキサーにかける
- ジップロックに実を移し、油が出てくるまで手で揉む。
- 揉んだオリーブをガーゼなどで包み、器に油を絞り取る。
- 時間を置いて油と果汁が分離したら、油だけをすくいとる。
これで、自家製オリーブオイルの完成です!