麦茶を冷蔵庫で保存した場合、何日くらい持つかというと目安は作ってからから2〜3日です。
実際製造後の麦茶を冷蔵庫で保存し、その細菌増殖量を調べたところ3日〜4日目以降から増殖し始めたという試験データの報告もあり、2〜3日で飲み切ることが安全であることの裏付けとも言えます。
特に常温で1日以上経過した麦茶は細菌が大量に繁殖している可能性も高いため、飲むことは控えることが正解と言えます。
この記事では、
- 手作りの麦茶は冷蔵庫で何日もつの?長持ちの秘訣とは?
- 麦茶は作り方でも保存期間が変わる?長持ちさせる作り方とは?
- 傷んだ麦茶の見分け方は?また飲んでしまった場合の応急処置の仕方
といった内容をまとめてみました。手作りの麦茶は冷蔵庫で何日もつのか気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
手作りの麦茶は冷蔵庫で何日もつの?長持ちの秘訣とは?
冷蔵庫で保存した場合の麦茶の消費期限目安は製造後から2〜3日です。
麦茶は大麦を焙煎して作られ、独特の香ばしい香りと風味を持つお茶として日本の夏には欠かせない飲料と言えます。
麦茶は夏の味がする。
— K+ (@Kplus1213) May 5, 2022
その香ばしい香りと風味は、大麦に含まれるデンプン質・タンパク質が加熱されることにより生じますがデンプン質には腐りやすいという弱点があります。
そのため麦茶も傷みやすく日持ちさせるのが難しい、といった性質があると言えます。
1ヶ月くらい手をつけていなかった麦茶、日持ち調べたら作ってから2〜3日とか書いてあって発狂
— ちゃぴこ (@TPK_Zt_) February 28, 2022
また麦茶はコーヒーや紅茶のように1杯1杯、その時に飲む量だけを作るというケースは非常に少なく、まとまった量を水出しや煮出しで作るということが一般的ですよね。
作った分をその日中に消費できれば問題はありませんが、数日に分けて飲む量を保存する、という行動が刷り込まれている飲料ではないかと思います。
しかし長期保存をすればするほど風味が落ちてしまいますので、飲み切れず廃棄した経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
水出し(煮出しでもいいけど)麦茶、作っても飲み切れない予感しかないなぁ。
夜のうちに作っておいて、朝になったら大きめの水筒に詰めて職場に持ってくとかしないとダメかな。。。?— Ava@永遠のなゆきすと (@Ava_Nayukist) June 6, 2020
実際製造後の麦茶を冷蔵庫で保存し、その細菌増殖量を調べたところ3日〜4日目以降から増殖し始めたという試験データの報告もあり、2〜3日で飲み切ることが安全であることの裏付けとも言えます。
特に常温で1日以上経過した麦茶は細菌が大量に繁殖している可能性も高いため、飲むことは控えることが正解と言えます。
まず長持ちをさせるためにも、製造後の冷蔵庫での保存は必須と言えますが、その作り方によっても長持ちをさせることが期待できることはご存じでしょうか?
麦茶は作り方でも保存期間が変わる?長持ちさせる作り方とは?
麦茶の製造方法は
• 水出し
• 煮出し
の2通りとなりますが、製造後に長持ちをさせることが期待できる方法があります。
煮出ししたのち、やかんのままで常温に下がるまで放置するのではなく、一旦保存用の容器に移して氷水で急速に冷やす方法です。
常温に下がるまで放置しておくと、冷める過程で雑菌が繁殖してしまいます。急速に冷やすことで菌が繁殖する暇をなくしてしまう効果が期待できます。
実際、煮出し後に急速冷蔵した上で冷蔵庫保存、常温放置後冷蔵庫保存、水出し後の冷蔵庫保存の3ケースでの雑菌繁殖調査をしたところ、煮出し後の急速冷蔵分が最も細菌の繁殖が見られなかったという実験結果があります。
その結果からも「煮出し後、冷水や氷水で急速に冷やしてから冷蔵庫保存」が最も風味を損なわず長期保存できる有効な方法、ということができると思います。
あと注意しなければならないのは煮出し・水出し後の麦茶パック。雑菌はデンプン質を好みますがパックが長い間麦茶内にあればそれだけデンプン質の浸透も多くなります。
結果雑菌が繁殖しやすくなる環境となりますので、製造後はすぐにパックは廃棄しましょう。
できる限り長く保存したいのが人の性ながら、明確に「何日まで」と言えないのが自然の摂理。
まだいけるだろう、と飲む勇気も時には裏目に出てしまうこともありますし、できればそのようなリスクは避けるべきもの。傷んでしまった麦茶の見分け方はあるのでしょうか?
傷んだ麦茶の見分け方は?また飲んでしまった場合の応急処置の仕方
製造後2〜3日以後も、1日〜2日くらいであればというケースも多いでしょうし、実際に飲んで大丈夫という経験もお持ちかもしれません。
しかし飲む前によくチェックは必要。特に小さいお子さんがいるご家庭では気になりますよね。
以下の現象が見られたりしたら迷わず廃棄することがベストと言えます。
• カビらしきものの発生が見られる。
• 容器を揺らしたりするとヌメリ・トロミがある。
• 匂いに違和感がある。
誤って口にしないための安全な方法としては、上記の点をよく観察することが大事です。
まずは容器内に何か浮いているものがないかを確認、コップに注いだときにトロミなどが出ていないかを確認、匂いに違和感がないかを確認していくという手順ですね。
そして最後、少量を口に入れてみて酸味を感じたら飲み込まずに口から出しましょう。
それでも誤って飲んでしまった場合は、病院にて適切な診療を受けることをお勧めします。
麦茶は他のお茶と異なり抗菌作用のあるカテキンがほとんど含まれておらず、デリケートな飲料と言えます。
そのため家庭で作るもの以外のペットボトル品なども理屈は同様、特に夏場のペットボトル品は痛むのも早いので上記の判別方法は有効であると言えます。