セミは何を食べるかというと木の樹液を栄養分として生活をする昆虫となります。
カブトムシやクワガタといった甲虫は樹表に染み出た樹液を吸っていますよね、セミの口には細長い管があり、それを木に刺して樹液を取り込むのでいろんな気にとまっています。
幼虫期に7年土の中で過ごし、成虫の寿命は1か月ほどとされているセミの生態について調べてみましたのでチェックしてみてください。
この記事では、
- セミは何を食べるの?
- もっと詳しく知りたいセミのこと
- セミの上手な育て方とは?
といった内容をまとめてみました。セミは何を食べるかについて気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
セミは何を食べるの?
セミは木の樹液を栄養分として生活をする昆虫となります。
カブトムシやクワガタといえば子供たちのヒーロー、飼育していると鼻が高くなるほどにうらやましがられるものですが、エサとして樹液を与えますよね。
野生のカブトムシやクワガタは木にとまっていることが多く、木からしみ出した樹液を吸って生きています。
対してセミも同じく木に止まりますが、口となる細長い管を木に突き刺して樹液を取り込みます。
セミが何かを食べている場面を見ることはまずないことから、いったい何を食べているのか、または何も食べていないのではという疑問をお持ちかもしれません。
しかしセミは木に止まりながら、木に穴をあけて栄養分を採取しているのです。確かに普通に見ている限りではわからない行動といえますね。
さて、夏の風物詩といえるセミは日本人の心のよりどころ、といえるかもしれません。
セミや鈴虫など、虫が発する音を「声」と捉えて表現するのは日本人だけなんだって。日本人以外は「音」として認識しているようでノイズ、つまり雑音だそう。
思わずへえーって言ったよね。#nichiten954
— ノーヴィースペクター (@nobitasannoh2) July 1, 2022
しかし意外とセミのことって知らないことが多いのでは?そんなセミのことについて、詳しくご紹介していきましょう!
もっと詳しく知りたいセミのこと
セミは熱帯・亜熱帯の森林地帯を中心に分布しており、世界では1,600種類もが存在しています。中には寒い地域や草原に生息するものもいるそうですよ。
日本では約30種類のセミが生息しています。種類によって鳴き声が変わるのも大きな特徴ですよね。
ミーンミーンとなくミンミンゼミ、鳴き声から命名されたツクツクボウシ等がメジャーですが、「シャアシャア」となくクマゼミなども地域によっては知られています。
鳴くのは実はオスだけであり、メスは鳴くことがありません。オスが鳴くのは多くの種に見られるようにメスに対する求愛行動の為となります。
メスは鳴き声を聞き分け、気に入ったオスと交尾をして卵を産み、種を残していく生態となっています。
また鳴き声については実は口ではなくお腹から出しています。なので厳密にいえば鳴き声とは言えませんね。
そしてめでたく鳴き声に惹かれ合った対により産み落とされた卵は幼虫に孵化することとなりますが、私たちが目にするセミは成虫となったものであり、幼虫は土の中で過ごします。
力強く鳴き、自在に飛び回る成虫となるまでには何と7年程の月日を経るようです。7年間、土の中で過ごしやっと日の目を浴びたところで、成虫の寿命は長くて1か月と言われています。
日の光を浴びることが果たしてセミにとって喜ばしいことなのかは永遠に不明ですが、人間からすればあまりにも儚い命であると感じてしまいますね。
そのような生態から古来より日本を含めた世界各地で生き返りや再生の象徴としてあがめられ、位の高いものが亡くなったときはセミをモチーフにした品も共に埋葬される習慣もあったほどです。
また地域によっては食材として愛されてきた習慣もあります。中国やアメリカ、日本では沖縄などにその習慣が残されています。
幼虫を素揚げにしたり、成虫を茹でてすりつぶし味噌にしたりといった様々な食べ方が
あるそうですが、小さいころから当たり前のように食べていなければちょっと躊躇してしまいますね。
盗…!?
それはさておき、先程得た情報によれば今年はセミが不作だとか
この夏を昆虫食で過ごす予定は全然、全く、極一ミクロン程の可能性もありませんが…
中華料理の食材として興味がある、とだけ言っておきましょうか…#美味しいのはやはり幼虫#カミキリムシの幼虫も pic.twitter.com/0Ew8fgLiHZ— モンド (@miyz43100353) June 30, 2022
さて、そんなセミですがセミを飼育しているケースを聞いたり見たりしたことはまずないような気がします。
果たしてセミは飼育が出来るのか、調べてみました。
セミの上手な育て方とは?
結論から言えば短期間であれば飼育することは可能です。
セミの成虫と言えばその高い飛翔能力が良く知られており、その能力ゆえに飼育には向いていないと考えられています。
しかしその体をうまくタコ糸などで結び、枝などに括り付けることで飛んでいくことを防ぎ飼育が出来ることとなります。
この際、糸を長くすると勢いにより体がちぎれてしまいますので短くすることが大事です。
飼育ケースを使えばなお飛び去ることを防げますが、中で飛び回ると羽などがちぎれてしまうこともありますので注意が必要です。
あとは直射日光を避けて、風通しの良い涼しい場所で飼育をしましょう。エサに関しては昆虫用のゼリーがおすすめです。
あとは良くセミにおしっこを引っ掛けられた、という経験があるかもしれませんが、排泄物を勢いよく頻繁に射出する性質もあります。
飼育ケースを使用する場合は排泄物が周囲に飛び散ることで不衛生となることもありますので、密閉度の高いケースやコバエ防止シート等を使って対策をしましょう。