登山でガスバーナーが禁止な理由は「山火事を防ぐため」です。
登山で登る多くの山は国立公園もしくは国定公園です。
それらは自然公園法によってガスバーナーなどの火の使用が禁止されています。
この記事では登山の時や野外での日温取り扱いや、山で火を使用できる場所などを紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
この記事では、
- 登山でガスバーナーが禁止の理由とは?山で使用できる場所とは
- 知っておきたい野外での火の取り扱い方
- 火気以外の登山のマナーや気を付ける事とは?
といった内容をまとめてみました。登山でガスバーナーが禁止の理由について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
登山でガスバーナーが禁止の理由とは?山で使用できる場所とは
登山で登る多くの山は国立公園もしくは国定公園です。
それらは自然公園法によってガスバーナーなどの火の使用が禁止されています。
その理由は「山火事を防ぐため」です。
山の中は落ち葉が堆積しており、乾燥している場合は小さな火種でもあっという間に広範囲に燃え広がってしまう恐れがあります。雨が降らない時期に起きた山火事は悲惨です。
もはや人間の消火活動では消えず、燃え尽きるか雨が降る事を待つしかない場合も多いほど山火事は恐ろしいものです。
ガスバーナーは一見すると焚火やたばこのポイ捨てよりも安全なように見えます。
しかしバーナーが思わぬ風で倒れてしまう場合や、火が予想外の方向に広がる場合もあります。
4月7日に福岡県を含めた7都府県に緊急事態宣言
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4月11日、福岡県久留米市の男(54)が大分・くじゅう連山に登る
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調理用のガスバーナーの火が草木に引火。山火事発生。
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天然記念物「ミヤマキリシマ」も焼失もう久留米ラーメンも、ブリヂストンタイヤも、あいすまんじゅうもお断りだ! pic.twitter.com/qkDYEO648j
— 愚鈍 (@gudon_san) May 6, 2020
もし過失によって山火事を起こしてしまった場合は森林法によって罰金50万円を支払う事になります。
50万円で済めばいいのですが山の生態系を大きく破壊し、最悪の場合は人命も奪いかねない事を肝に銘じておきましょう。
では登山ではガスバーナーは全く使えないかというとそうではありません。
山によっては「バーナーエリア」というガスバーナー使用エリアを設けている場所もあります。
そういった場所は時間指定でバーナーを使えるようになっていますので安全に注意をしておいしい食事や飲み物を楽しみましょう♪
知っておきたい野外での火の取り扱い方
野外でバーナーなどの火を扱う場合は、許可されている「バーナーエリア」「キャンプ場」「バーベキュー場」などで楽しみましょう。それらの場所は「火気」の使用が許されています。
では火気とはいったい何なのでしょう?
火気にまつわる情報をいくつかご紹介します。
- 火気とは
- 火の取り扱い注意事項
- 火気を使わないために
火気とは
火気とは「直接裸火を持つもの」です。
野外で扱う代表的火気はガスバーナー・焚火・ライター・マッチ・タバコ・花火・ストーブなどです。
火の取り扱い注意事項
野外で火気を使う場合は基本的に使用が許された場所でのみ使いましょう。
そして以下の対応をすることが重要です。
- 焚火やバーナーを使用するときは土の上に直接でなく焚火シートを敷く
延焼を防ぐだけでなく、土の中の環境を保護でき、植物や土の中の生物も守ります。
- 周りに燃え移る物が無い事を確認してから火気を使う
- 火気を使用した後はたばこのポイ捨て等をせず、消火してから処分する。
- 風対策をして、火が燃え移らないようにする。
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火気を使わないために
事前に家でお弁当を作ったり、水筒に暖かい飲み物を入れてくることで火気を使わないで野外での遊びを楽しむ事もできます。
水筒の保温性が良ければお湯を入れてきてカップラーメンを楽しむ事も可能です。
場所によってどうするかを決めて安全に野外活動を楽しみましょう!
火気以外の登山のマナーや気を付ける事とは?
登山には気を付けるべきマナーがあります。
自分だけでなく、周りの登山者も気持ちよく登山ができるようにするための行動がマナーです。
登山のマナーをご紹介しますので、参考にして楽しい登山を楽しみましょう♪
- 知らない人にも挨拶する
- 登山は登り優先
- ゴミは持ち帰る
- 食器は洗わず持ち帰る
- 1列で歩く
- 自分の実力に合った山を選ぶ
- 登山届を出す
知らない人にも挨拶する
登山では知らない人同士でもすれ違い様に挨拶することがマナーになっています。
この挨拶は、万が一遭難した場合の手掛かりにもなります。
また、なによりも気持ちのいい登山ができるので心がけましょう♪
登山は登り優先
登山道は1列しか通行ができないような場所が多くあります。
登りと下りの人がすれ違う場合は登りが優先になります。
下りは登りよりも視野やスピードに余裕が出るため、待つことになります。
余裕が出にくい登りが優先と覚えておきましょう。
ゴミは持ち帰る
山でゴミを捨てるとその処理は街中と違いとても大変です。
また人間の出すゴミは自然に還らないものあり、場合によっては山の生態系に影響を及ぼしてしまうものもあります。ゴミは必ず持ち帰ってください。
食器は洗わず持ち帰る
山の中では水はとても貴重です。
そのため、食器は洗わずにビニール袋などに入れて持ち帰りましょう。
もし食器を洗うと、洗剤や食べ物の残差を流す事になり山の環境に影響が出る事もあります。
あくまでも山では山のルールに従い、街の中で手に入れたものは街に持ち帰るようにして下さい。
1列で歩く
登山道は広くてもそのうち狭くなってしまう事もあります。
安全確保の面からも複数人での登山では必ず1列で行動しましょう。
自分の実力に合った山を選ぶ
今はネットで登る山の難易度をすぐに知る事が出来ます。
登山をするときは下調べをして必ず自分の実力に合った山を選ぶようにしてください。
実力以上の山を選ぶと遭難や滑落などに巻き込まれ命が危険にさらされてしまう場合もあります。
自分の能力を過信しないようにしましょう。あくまでも人間よりも自然の方が強いです。
登山届を出す
登山道の入り口には登山届を提出する場所があります。
また、最近ではネットで事前に届を出せるようになりました。
登山届はもしあなたが遭難したときに、捜索範囲を決める大きな手掛かりになります。
安全な登山のためにも登山届を出すことが求められる山では必ず届を提出しましょう。