ネキリムシの対策には米ぬかが有効です。米ぬかをネキリムシの被害にあってほしくない苗の周りに撒くことで、苗ではなく米ぬかをネキリムシに食べさせることで苗の被害を防ぐ効果があります。
ただし、この方法は米ぬかを好む他の害虫を呼び寄せてしまう可能性があるので、試したら数日各苗の周りを確認することが大切です。
そのほかに無農薬での対応となると下記の4つの方法があります。
- 米ぬか
- 苗自体をガード
- 卵の殻
- 雑草を抜いたものを撒く
- コーヒー
それぞれ詳細をまとめてみました、育てている苗の状況と方法を確認してよさそうなものを選んで実施してみてください。
この記事では、
- ネキリムシの対策には米ぬかが有効?無農薬栽培で有効な5つの駆除方法!
- 知っておきたいネキリムシのこと
- その他にも気を付けたい害虫被害と対策方法とは?
- どうしても駆除しきれない、、、【最終兵器】おすすめの農薬を使った駆除方法とは?
といった内容をまとめてみました。ネキリムシの対策について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ネキリムシの対策には米ぬかが有効?無農薬栽培で有効な5つの駆除方法!
せっかく大事に育てている野菜の茎や根を食べてしまうネキリムシ。
特にまだ苗の時は野菜を枯らしてしまうほど被害が大きく、厄介な害虫です。
そんなネキリムシには無農薬での対策がいくつもあります。
それらをご紹介します。
- 米ぬか
- 苗自体をガード
- 卵の殻
- 雑草を抜いたものを撒く
- コーヒー
米ぬか
米ぬかをネキリムシの被害にあってほしくない苗の周りに撒きます。
そうすることによって、米ぬかをネキリムシが食べる事に夢中になり苗を食べる事を防ぐ効果があります。
ただし、この方法は米ぬかを好む他の害虫を呼び寄せてしまう可能性があります。
また、定期的に米ぬかを補充しないとネキリムシの標的がまた苗になってしまうので注意が必要です。
苗自体をガード
効果の高い方法です。
ネキリムシは植物の根や苗の地面に近い茎を食べてしまいます。
そのため、植物自体を包んでガードして物理的に食べられなくする方法です。
いくつか道具ごとにオススメの方法を御紹介します。
ストロー
苗の茎より大きい径のストローを用意して10㎝程度に切り、ストローを縦方向に切断して開くようにします。
そのストローを苗の茎にかぶせてガードする方法です。
ゴーヤの苗にストローを装着。
これでネキリムシから茎を守る。 pic.twitter.com/6XV8BJgEdm— 広浦雅俊 (@haru2406aki1684) May 2, 2021
アルミホイル
アルミホイルで苗の地面に接している茎部分をカバーしてあげる方法です。
ペットボトル
ストロー同様に切って加工することで苗の下部を覆って保護することができます。
卵の殻
ネキリムシは夜中に活動を開始して土の中から出てきます。
卵の殻を苗のあたりに撒くことで、ネキリムシが土の中から出るときや這う際にぶつかるのを嫌がるそうです。
卵の殻はそのままカルシウムの供給源となり肥料になるので一石二鳥です。
雑草を抜いたものを撒く
米ぬかと同じ原理で、別のものに注意を寄せる方法です。
草むしりをして抜いた雑草を野菜の苗の周りに置いておくことでネキリムシが雑草の方を食べてくれます。
草むしりとネキリムシ対策ができるのでこちらも一石二鳥の方法です。
コーヒー
コーヒーの出がらしを肥料にして土を作る事でその土にネキリムシが寄り付きにくくなります。
ネキリムシはコーヒーのカフェインを嫌がります。
そのためコーヒー肥料が良い忌避剤になるのです。
コーヒー肥料は、コーヒーの出がらしを良く乾燥させてから土に混ぜ込み1~2か月かけて熟成させることで出来上がります。コーヒーは毎日出たものを徐々に土に混ぜ込んで構いません。
量は土に対して1/3程度までにしておいて下さい。
面倒な場合は乾燥させたコーヒーを土の表面に撒くだけでも時間が経つと肥料になります。
コーヒーを肥料とするときのポイントは「良く乾燥させる事」です。
乾燥させないとカビが生えてしまう事があるので要注意です。
知っておきたいネキリムシのこと
ネキリムシとはどんな虫か、良く特性を知って対策を行いましょう。
- ネキリムシは何の幼虫?
- 発生時期
- どんな野菜に被害が?
ネキリムシは何の幼虫?
ネキリムシとはカブラヤガやタマヤナガなどの蛾の幼虫の総称です。
一定の虫の名前を示すものではなく植物の苗を食べてしまう蛾の幼虫の事をネキリムシと呼びます。
発生時期
発生時期は4~10月ととても長く、ほとんどの作物の育つ期間はすべて発生時期と思ってください。
4月あたりから蛾が飛来して地面1㎝あたりに卵を産みます。
その都度ネキリムシが生まれ、年に3~5回は発生します。
どんな野菜に被害が?
ネキリムシは多くの蛾の幼虫の総称なので食べる植物も幅広いです。
野菜だけでなく牧草や芝も被害に合います。
一部ですがネキリムシが好む植物はこちらです。
野菜:トウモロコシ、ネギ、ホウレンソウ、コマツナ、ハクサイ、キャベツ、カブ等
牧草等:イネ科植物全般(西洋芝など)、クローバー等
花:菊、パンジー、ひまわり等
その他にも気を付けたい害虫被害と対策方法とは?
ネキリムシ以外にも植物を育てていると気を付けるべき害虫がいます。
いくつか代表的物と対策方法をご紹介します。
- カメムシ類
- コガネムシ
- ナメクジ
カメムシ類
実は害虫として代表的なアブラムシやカイガラムシもカメムシの仲間で、カメムシの多くは植物の汁を吸う害虫です。
初期の場合は潰したりピンセットで採る事で対処。数が多い場合は農薬を使う事も検討してください。
コガネムシ
成虫のコガネムシは作物に対して悪さをしませんが幼虫は土の中で根を食べてしまいます。
コガネムシの被害が大きい場合は殺虫剤を土に混ぜ込むと発生が防げます。
また、マルチングすることでコガネムシが土に卵を産むことを防ぐこともできます。
あまりに大量に発生しない限り植物の根の成長の方が食べられる量を上回るので被害が大きく出ません。
マルチングで予防しながら大量発生しないように対処しましょう。
ナメクジ
実はナメクジは野菜や観葉植物に対して食害を及ぼす害虫です。
しかも危険な寄生虫を持っている可能性があるので、絶対に素手で対処はしないで下さい。
ナメクジはじめじめした場所に発生するので対策としてはじめじめした場所を作らないことが一番です。
鉢植えの下などは通気性を良くして乾燥させる。雨水のたまる場所を作らないようにしましょう。そして、全体的に日当たりを良くすることも対策になります。
また、もし発見した場合の駆除方法は熱湯をかけて殺す。ピンセットを使って駆除するようにしてください。
1匹でもいると土の中に大量の卵を産みますので初期の対処が効果的です。
大量発生した場合はナメクジに効果がある農薬を使ってみて下さい。
どうしても駆除しきれない、、、【最終兵器】おすすめの農薬を使った駆除方法とは?
農薬を使いたくはないのですが、どうしても使わないといけない事があります。
植物を育てるときにオススメの農薬をご紹介します。
- オルトラン
- ネキリベイト
- ナメトール
オルトラン
食害予防に効果がある農薬です。
オルトランを根から吸わせることで植物自身に殺虫作用が働いて食べられる事を防ぎます。
カイガラムシやアブラムシなどのカメムシ類やネキリムシなど幅広く効果があります。
予防効果が強く、効く期間も長いです。
ただし、一度ネキリムシに食べられてしまった植物には効果が薄いので要注意です。
値段は1300円程度から購入できます。
ネキリベイト
まさにネキリムシに効果がある農薬です。
植物の周りに撒くことでネキリムシを呼び寄せてそれを食べたネキリムシを殺します。
オルトランと違い、予防というよりは殺虫する農薬です。
600gで700円程から購入できます。
ナメトール
ナメクジ、カタツムリに最適な農薬です。
有効成分が自然由来なので猫や犬がいる環境でも安心して使えます。
ナメクジが食べた後隠れている場所に戻って死ぬため死骸も目立たず良いです。
また、土に分解される成分なので環境にも優しい農薬です。
1,000円程度から購入できます。