朝酒がもたらす効果ですが、メリットデメリットは下記のとおりです。
朝酒のメリット
- アルコールの分解が夜飲むより早い傾向がある
- ストレス解消になる
朝酒のデメリット
- 肝臓や体に負荷がかかる
- アルコール依存症になるリスクがある
- 1日ダラダラ過ごして終わってしまう
酒は百薬の長などと言ったりもしましたが、個人的にはメリットの割にデメリットがきつくおすすめはできません。それぞれどのような事か詳しく説明していきましょう。
この記事では、
- 朝酒をするとどのような効果があるのか?
- お酒を飲むのは悪いことだけじゃない?飲酒のメリットとデメリット
- お酒との上手な付き合い方とは?
といった内容をまとめてみました。朝酒の効果について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
朝酒をするとどのような効果があるのか?
朝酒にはメリットとデメリットがあります。どちらも理解した上で行わないと危険性もあるので気を付けましょう。
個人的にはメリットよりもデメリットの方が多そうですが、時と場合の使い分けによってストレス解消につながると思います。
朝酒の効果(メリット)
アルコールの分解が夜飲むより早い傾向がある
アルコールの分解は、血液中のアルコールが肝臓に運ばれることで開始します。
夜はお酒を飲み就寝しますが、就寝中は血流量が抑えられるため肝臓に送られるアルコール量も減少します。
朝酒をするとそのまま起きている場合が多いので、肝臓に送られるアルコール量も血流量に比例して多くなり、分解もその分進みます。
お酒を夜よりも飲み続けられるので長く飲酒を楽しむことができます。
ストレス解消になる
人にもよるのですが、朝から羽目を外してお酒をのむことで、ONとOFFの切り替えができ、休日をより楽しめる事でストレス解消につながります。
朝酒のデメリット
肝臓や体に負担がかかる
朝酒をたまに行うのならいいのですが、連日の飲酒後に行うと肝臓が常に働いている状態になり負担が多くなります。
肝臓だけでなく体全体に負担がかかるため「疲れが取れない」「慢性的な体調不良」などの症状がでる場合もあります。
あくまでも自分の体調と相談して朝酒をしましょう。
アルコール依存症になるリスクがある
はじめは休日だけ行っていた朝酒ですが、徐々にエスカレートして仕事がある日も行うようになってしまう方もいるようです。
そうすると完全にアルコール依存症になってしまいます。
「毎週末朝酒をする」などの状況になると朝酒でないとストレス解消が出来なくなり、その頻度がエスカレートしてしまうので注意しましょう。
あくまでも、普段の飲酒と同じで節度を守る事が重要です。
1日ダラダラ過ごして終わってしまう
朝酒を行うと、飲酒をすることで行動が制限されます。
車や自転車の運転ができなくなることはもちろんですが、お酒臭くなるので人と会う事も制限されてしまいます。
おのずと、家にいてゆっくりする選択肢が残る事が多く「ダラダラと過ごしてしまった」と後悔する方もいるようです。
「思いっきり羽を伸ばせる」と割り切れるかどうかが重要そうですね。
お酒を飲むのは悪いことだけじゃない?飲酒のメリットとデメリット
飲酒自体にもメリットとデメリットがあります。
「酒は百薬の長」とも呼ばれるようにお酒の健康への効果も理解して飲酒をしましょう。
お酒のメリット
適度な飲酒が死亡率を低下させるデータがある(Jカーブ)
毎日の飲酒量と全死亡率の相関性を示すグラフがJの字を示すことからJカーブと呼ばれます。
このグラフでは飲酒量が多いと死亡率も高いのですが、適度な飲酒量の場合は逆に死亡率が減っています。
適度な飲酒をしている場合の血管疾患の死亡率はとても低い傾向があります。
【Jカーブ効果】
「酒は百薬の長」と言われますが、適度に飲酒をする人は全く飲まない人又は飲み過ぎる人より死亡率が低いという研究結果があります。
その相関グラフがJの形になることからJカーブ効果と呼ばれます。
適度な飲酒とはアルコール5%のビール500mlを1日1本飲む(週2回休肝日)程度です。 pic.twitter.com/TaoC4gN3KZ
— 猪苗代地ビール館(火水木休館) (@17846beer) March 29, 2021
リラックス効果
飲酒すると脳の理性をつかさどる部分の働きが鈍り、本能的な部分の活動が出てきます。
すると、精神の高揚や元気が出てきます。
その効果によって普段張っている精神を緩める事ができてリラックスに繋がります。
お酒のデメリット
脳の萎縮
お酒を飲むと頭痛がしますが、この時、脳が一時的に委縮しているそうです。
この萎縮は一時的なものですが、長年多量の飲酒をした人はしない人に比べて常に脳が萎縮している傾向がみられます。脳の萎縮は記憶力の低下などにもつながります。
太りやすくなる
飲酒時は感覚がマヒするためつい多く食べ過ぎてしまいます。そのため飲酒の機会が多い人は太りやすい傾向があります。
また、お酒のおつまみは高カロリーのものや糖質が多いので注意が必要です。
疲れやすくなる
飲酒後は体内でアルコールを分解するために余分なエネルギーを使います。
また、肝臓に負担がかかる事から疲労回復に力が使えない事もあり、結果的に疲れやすくなります。
また、飲酒後は眠りが浅くなることもわかっています。
睡眠の質が落ちることも疲労回復できなくなる原因になるそうです。
様々な病気の原因になりうる
肝臓をはじめとする様々な臓器に負担をかける飲酒は、様々な病気の原因にもなります。
飲酒による病気の多くは「血管疾患」が多いため危険な病気になるリスクが多い事も事実です。
最近の研究ではお酒は1滴も飲まない方が良いという説もあるそうです。
それだけ、体への負担が大きいと認識しましょう。
人間関係のトラブル
お酒に酔う事で普段は考えられないような性格になってしまい、人間関係を崩す人もいます。飲酒時は自分がどう振舞っているか自己判断がつきにくいので気を付けましょう。
筋肉が分解される
お酒を飲むと体内に「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
このホルモンの働きで筋肉が分解されてしまいます。
筋トレをするとすぐにお酒を飲みたくなりますが、直後の飲酒はNGです。
充分に時間をあけてからの飲酒をお勧めします。
朝筋トレをして夜に1杯のビールを飲むなどの節制が必要です。
また、つまみにたんぱく質を多く含むものを食べる事で筋肉の材料にもなりますのでおススメです。
迎え酒について
二日酔いの時にお酒を飲むことで治療する迎え酒ですが、これはNGです。
二日酔いの症状は体の危険信号ですが、迎え酒はその信号をマヒさせるだけ。
結果さらに体に負担をかけてしまいます。
体をいたわるためにも迎え酒は辞めましょう。
また、お酒を飲むと体調が良くなる方がいますが、その場合は要注意です。
アルコールを摂取しないと体が通常の状態でないと誤認知した一種の禁断症状です。
アルコール依存症の危険性があるのでご注意を!
お酒との上手な付き合い方とは?
お酒の適正量
飲みすぎは体に悪いお酒ですが、適正な飲酒量はどの程度でしょう?
厚労省が提示する1日のアルコール摂取の目安は男性では純アルコール量で20g、女性はその1/2~2/3程度とされています。
20gに相当する量は、ビールだと500ml缶1本・日本酒は180mlで1本程度です。
お酒に強い人と弱い人セルフチェック
人によって、アルコールを分解する酵素を持っているかどうかでも適正な飲酒量は変わります。
日本人の4割はアルコールを分解する酵素の働きが弱いか、まったく分解できないそうです。
自身がアルコールを分解しやすい体質かどうかは「アルコールパッチテスト」というテストでもわかります。
お酒を飲んで具合が悪くなる方は検査してみるのも良いでしょう。
全くアルコール分解酵素を持っていない方はお酒を飲むと命にかかわる事もあるで、おススメです。
良い飲み方
適正飲酒の10か条というものがあり、お酒との良い付き合い方が示されています。
とても参考になるのでご紹介します。
1:笑いながら共に、楽しく飲もう
2:自分のペースでゆっくりと
3:食べながら飲む習慣を
4:自分の適量にとどめよう
5:週に二日は休肝日を
6:人に酒の無理強いをしない
7:くすりと一緒には飲まない
8:強いアルコール飲料は薄めて
9:遅くても夜12時で切り上げよう
10:肝臓等の定期検査を
ご自身の体の健康と、一緒に飲む人との良き人間関係のためにも節度ある飲酒を心がけましょう。