雨の日のブレーキが効きすぎる時の操作方法は、乗った車のブレーキ特性を体で感じながら操作していくことです。
もうひとつ対策としてはドライブギアを上げて「エンジンブレーキ」を聞かせながら減速する方法も有効。感覚的なことになるのでやってみて体で覚える事が大事ですね。
とはいえ、運転というのは命を左右するものなので特に雨の日などは危険が高まります。
今回の記事では雨の日のブレーキの操作、カックン急ブレーキの対処法、ブレーキの不具合が生じた時の対処法を紹介していきます。
雨の日のブレーキが効きすぎる事が心配な方、どの車種のブレーキが効きすぎるのか知りたい方は記事を見ていただいて雨の日の安心な運転に繋げてください。
雨の日に車のブレーキが効きすぎるときの上手な操作はどうすれば良い？
雨の日にブレーキが効きすぎると感じるのは「ドラムブレーキ」を採用した車の場合です。
自動車のブレーキには「ディスクブレーキ」「ドラムブレーキ」の2種類があり、古くは「ドラムブレーキ」が主流でした。
ブレーキを作動させたときの効きの強さ、という点ではドラムブレーキに軍配が上がり、低コストで構造的にも簡易であるという特徴も持っています。
しかし反面、熱がこもりやすいというデメリットも有り、現在は前輪をディスクブレーキ、後輪をドラムブレーキと混合させた自動車が主流となっています。
昔はドラムブレーキが主流だったけど、今はディスクブレーキが主流になっている…
ドラムより放熱性は高い
ただドラムよりかは少し制動が弱い面もある(スタンダードなディスクブレーキ)
ただ冷却性能が高くとも引きずりや長時間使用は熱を持つ
(.次に続く— マリア グノーシス (@Maria_0_0_mr) April 21, 2019
反面車体の重たいトラックやバス、また高級車やスポーツカーと言った車種ではすべてのブレーキをドラムブレーキとする傾向は根強く残っています。
では、なぜドラムブレーキが雨の日に効きやすさを感じてしまうのか？そのからくりはその「制動力の高さ」にありそうです。
スカニアってディスクブレーキなのか 意外だね トラックは多くが制動力の高いドラムブレーキなのだが
— 舞花XJ (@MaiCall119) July 15, 2022
しかしドラムブレーキのシステムは防水性は高くないため、雨の日には中が湿ってしまうことがあります。
湿気の影響により、ブレーキが効きすぎることがあるのがドラムブレーキの特徴。ブレーキって濡れていると滑りそうですが、ドラムブレーキはその逆の現象が起きるのです。
特にブレーキを踏んだとき、効きすぎて乗員が前後に揺さぶられる「カックン現象」が起きることがあります。
急ブレーキは避けなければいけませんが、どうしてもせざるをえないときもありますよね。
急ブレーキをしたときに「カックン」とならない対策方法はあるのでしょうか？
カックン急ブレーキの対策方法とは？
ブレーキの度合いがわからない場合は起きやすいですが、なれてくれば体で会得するため少なくなることがあります。
しかしドラムブレーキ式はときに踏んだ以上に制御がかかる時があります。特に雨の日は注意が必要です。
いわば「ブレーキが効きすぎる」のがカックン急ブレーキであるため、これは乗った車のブレーキ特性を体で感じながら操作していくことが一番の解決方法となります。
その他、対策としてはドライブギアを上げて「エンジンブレーキ」を聞かせながら減速する方法も有効です。
また、ドラムブレーキ内部が濡れていると起きやすいことから、走りはじめの際に数十mほどは軽くブレーキをかけて走るとドラム内を乾燥させることができます。
普通の走行時は難しい操作かもしれませんので、通行量の殆どない裏道などで試してから通常の道路へと進むようにしましょう。
しかし雨の日は、視界も悪くなりますし運転も憂鬱ですよね。
雨の日に安全に運転する方法にはどのようなものがあるのでしょうか？
雨の日に安全に運転する方法とブレーキトラブルが起きた時の対処方法とは？
雨の日の事故は晴れの場合の5倍ほどに跳ね上がる、という統計が出ています。
その多くは「速度の出しすぎ」と「視界不良」によるもの。特に路面が見ずに濡れていると、靴でも起こるようにタイヤでもスリップしてしまいます。
またフロントガラスに降りしきる雨粒はドライバーの視界を奪ってしまうため、人や障害物に気づくのが遅くなるという現象も発生します。
何れにせよ全ては「速度の出しすぎ」に起因するとも考えられますので、ブレーキを活用した慎重な運転が大事であるといえます。
さて、そんな慎重とならなければいけないとき、ブレーキをかけると「キーキー」といった金属音に驚かされることもあるのではないでしょうか？
一瞬、ブレーキ故障かと思ってしまいますがこれは雨の日や気温の低い日に、金属同士が擦れあってしまっている音なのです。
金属は熱により伸縮をしますので、走り出してブレーキが暖まればやがて解消されていきます。
それでも音が鳴るようであれば、ブレーキパッドの消耗もしくは何らかの不具合の合図かもしれません。
急ぎ整備工場で見てもらうことをおすすめします。
足元から、キーキーと黒板を引っかくような嫌な音が聞こえてきたら、ブレーキパッドがもう限界かも。使用限界が近づくといた嫌な音が出る車種もあるから、近隣の整備工場で見てもらおう！
— 知って得するクルマの豆知識 (@carlife_note) August 2, 2022
