ペットボトルに半分ほど水を入れて、思いっきり振っても酸素が溶け込むことは少量はあっても微々たるものなので、ペットボトルを振っても無意味だと言ってよいでしょう。
飼育水に酸素を溶かしたり供給するにはきちんとした以下の方法があります。
- エアレーションの使用
- 過酸化カルシウムの使用
- 酸素添加パイプの使用
- 水を換える
家庭でできる方法、機械を頼る方法、専門知識が必要な方法と様々ですのでこの記事で詳しく解説しますね。
今回の記事では、
- 水に酸素を溶かす方法
- 飼育水に最適な酸素水を作る方法
- 酸素水を自宅で作る方法
- 水に酸素を溶かせるかの実験
を紹介していきますので、飼育していて酸素不足に悩んでいる方は最後まで読んでいただくと解決できますよ!
水に酸素を溶かす方法とは?ペットボトルを振っても無意味?
水槽の水に酸素を溶け込ませないと生き物は呼吸ができなくなります。エアレーションという機械もありますが、あの細かい泡では実は少ないのです。
ペットボトルに半分ほど水を入れて、思いっきり振っても酸素が溶け込むことは少量はあっても微々たるものです。泡立っているので酸素が溶けていると思いがちですが、溶けているので無く混ざった状態であるだけ。酸素が抜けることもないし、増えることもありません。
ということからペットボトルで振っても無意味に近いと言えます。
酸素を確実に添加・供給する方法
酸素を確実に供給したいなら以下の方法が効果的です。
- エアレーションの使用
- 過酸化カルシウムの使用
- 酸素添加パイプの使用
- 水を換える
エアレーションの使用
エアレーションは酸素を溶け込ますというよりは、水面を撹拌させることによって自然に酸素を増加させたり、水の流れを作って酸素濃度が濃い水面上の水を水中に拡散させることが目的で使用します。
過酸化カルシウムの使用
市販で販売されている酸素を放出する石です。石を入れておくことで酸素が発生していますが、水質をアルカリに変化させてしまうというデメリットもあるので積極的使用はお勧めできません。
酸素添加パイプの使用
こちらも市販の酸素の添加用パイプを使って酸素を充実させる方法です。酸素を穏やかに緩やかに供給できるのでよく活用されています!
飼育水に最適な酸素水を作る方法とは?
飼育水に最適な酸素水を作る方法は水を循環させることがポイントとなってきます。
- ろ過装置による飼育水の循環を行う
- 水面が小さく波打つほどの水流を作る
- 緊急の際は、O2プラスを使用、または水換えをする
基本的には上記1.2を行うことで酸素水を作っておきましょう。
しかし明かに酸素不足がわかる時は緊急なので、水槽の水換えを行うか、O2プラスを使用することにします。
O2プラスって過酸化水素水じゃ…
— kasu.me@C101土曜東S-17a (@Omiya_Shinobu) May 6, 2016
この3に関してはあくまでも一時しのぎなので、しのげたらちゃんと循環できる環境を作りましょう。
そもそも、飼育水の循環ろ過システムがあって適切な数量で飼育していると酸素が無くなることは考えられないので、水の循環にポイントを置いておきましょう。
手軽に酸素を補給できる酸素水は自宅で作れる??
酸素を補給できる酸素水をかなり手軽に自宅で作ることはできます。しかし、コストがそれなりにかかってきますので、以下詳細を説明します。
酸素水生成器で作る
この名前のまま、購入するだけで酸素を作ることができる機械を使って作るのです。
作り方も水を入れてボタンを押せば酸素ができるというものなのでものすごく簡単です。
しかし、酸素を作る必要があるのはほぼ水槽内の管理にだけ必要なことですよね?しかしその酸素水生成器自体が、50,000円弱というコストがかかってしまうのです。
非常にコスパとして厳しいのではないかと考えます。
酸素水を作れるウオーターサーバーを使う
酸素水を作れるウオーターサーバーという製品があるのです。ウオーターサーバーなら家庭で水を使うのに使えますので無駄はないですよね。
しかしこれも厳しくて、特別なウオーターサーバーなので機械のレンタルが月に10,000円以上かかってきてしまいます。
併せて酸素カートリッジの交換費用やボトル代もかかってきて費用は嵩張ります。
本当は酸素を作るのに確実な方法は高速撹拌法、高圧酸素溶解法というものなのですが、専門知識がないと難しいので素人がお家で作るのは厳しいですね。
水に酸素を溶かせるか確認しよう!~理科実験の紹介~
結論からいくと酸素は水に溶けますが、かなり少量です。それを確認する理科の実験を紹介してみます。
水酸化ナトリウムを使って確認
- 三角フラスコに水酸化ナトリウム水溶液を入れる
- メルチンブルー水溶液を入れる
- よく振り混ぜる
- その後グルコースを入れる
- フラスコにゴム栓をしてよく振る
メルチンブル―は酸素があれば液体を青くし、酸素がなければ無色になります。ふる作業を何度か繰り返すことによって酸素が作られたか、ないかを色で確認することができます。