ザリガニの寿命には大きくわけて3つのことが大きく影響を及ぼすと考えられています。
- 水質
- 冬眠
- ストレス
この3つの要因をケアしてあげることで長生きさせることができます。
この記事では、
- ザリガニの寿命はどれくらい?
- ザリガニの寿命をながく飼うために知っておきたいザリガニのこと
- ザリガニの寿命を延ばすための上手な飼育方法とは?
といった内容をまとめてみました。「ザリガニの寿命について」気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ザリガニの寿命はどれくらい?
野生のザリガニとペットとして飼育しているザリガニとでは寿命が違います。
水質や冬眠の有無などが関係しているとされていますが、野生のザリガニのほうが長生きできる傾向にあります。
ザリガニの寿命はどれくらい?
野生のザリガニの寿命は約7年、
ペットとして飼育しているザリガニの寿命は約5年程度です。
ザリガニの種類によっても少し違うのでそれぞれの寿命と特徴についてご紹介しますね。
※2020年11月2日以降、特定外来生物の指定範囲が変更になり、アメリカザリガニとニホンザリガニ以外の種類はペットとして飼育できなくなりました。
ニホンザリガニ
寿命は5~10年とされています。
しかし、飼育難易度が非常に高く、飼育環境を間違えるとかなり短命になってしまう場合があります。
絶滅危惧種ですが、ペットとしての飼育は規制されておりません。
初心者は安易に手を出すのは控えたほうが良さそうですね。
アメリカザリガニ
飼育下で3年程度の寿命です。
ペットとして飼育できるのは実際のところアメリカザリガニだけです。
現在、日本で「ザリガニ」といえばこの「アメリカザリガニ」を指すほど繁殖しており、田んぼや池などで見かけるザリガニはほぼアメリカザリガニです。
ミステリークレイフィッシュ
飼育下で3年程度の寿命です。
「単為生殖」といって単体で繁殖できるミステリーなザリガニ。
そのためメスしか発見されたことがないのです。
2020年11月12日に「外来特定生物」に指定されたため、ペットとしての飼育は禁止されてしまいました。
ウチダザリガニ
飼育下での寿命は10年ほどです。
日本にいるザリガニの中では一番大きなザリガニでしょう。
ハサミも大きく厚みもあるため大迫力!
こちらも「外来特定生物」に指定されているため、ペットとしては飼育できません。
フロリダハマー
寿命は飼育下で8年程度です。
体の色が鮮やかな青色であり、日本でも大ブームを起こしたことのある品種です。
鑑賞用としては最適かと思いますが、こちらも現在、日本での飼育は禁止されています。
ザリガニの寿命には何が影響するの?
ザリガニの寿命には大きくわけて3つのことが大きく影響を及ぼすと考えられています。
一つずつ説明していきますね。
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水質
ザリガニが悪環境に極端に弱いというわけではありません。
ザリガニを飼育する環境が、水質悪化を招きやすい環境になりがちなのです。
ザリガニは魚と違い、水位が浅くても問題がないため、水槽内の水量が少ない傾向があります。
そのため、水量が少ない分、水質の悪化スピードは速くなるので、水の取り換えなどを頻繁に行わなければザリガニの負担が増えてしまいます。
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冬眠
ザリガニは水温が10℃ほどになると冬眠をします。
冬眠をすると体が省エネモードに切り替わるため、細胞分裂もゆっくりになります。
細胞分裂の回数は上限があるため、冬眠できないとその分だけ細胞分裂の回数が増え、寿命が早くきてしまいます。
室内飼育では自然に水温が10℃前後になることはないので、ザリガニは冬眠することができません。
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ストレス
ザリガニは獰猛な性格でありながら、警戒心が強い一面も持っています。
触ったり衝撃を与えたりすると強いストレスを受けてしまい、自分で足を切り落として死んでしまうこともあるので注意が必要です。
ザリガニの寿命をながく飼うために知っておきたいザリガニのこと
ザリガニを長生きさせるためには、ザリガニのことを良く知る必要がありますね。
ペットとして家族に迎え入れるので、性格や好みなど把握してあげましょう!
アメリカザリガニをピックアップしてご説明します。
アメリカザリガニの生態
アメリカザリガニは外来生物でありながら、現在では北海道から沖縄まで全国各地に分布しています。
田んぼや池、沼などの水深が浅く、水の流れが緩やかな泥底の環境に多く生息しています。
雑食性であり、魚や水生昆虫、水草までも食べてしまうため、生態系に大きな影響を及ぼしています。
成長スピードも速く、2年ほどで成体まで成長します。
成体になると体長は大きいもので15cmほどにもなりますよ。
アメリカザリガニと同居できる生物は?
結論から言うと、アメリカザリガニは単独飼育するのが無難でしょう。
獰猛な性格で雑食性の生物であるため、同じ水槽内の生物は捕食の対象になってしまいます。
餌が足りてない場合などには同じアメリカザリガニ同士でも共食いを始めるケースもあるので注意してくださいね。
同居できるかもしれない生物
基本的には他の生物はザリガニにとって攻撃・捕食対象であることを念頭に置いた上で、同じ水槽内で飼育できる可能性がある生物をご紹介します。
おすすめはできませんのでご注意ください。
メダカ
水槽の上層部を泳ぐ傾向のある魚は比較的、捕食されにくいでしょう。
アメリカザリガニ単独なら水量は少なくていいのですが、魚類を共生させる場合、水量は多くしましょうね。
水草などで隠れ家を作ってあげると襲われる可能性はもっと少なりますよ。
貝類
貝類は餌とみなされないことがあるようです。
捕食するときは、硬い殻ごと食べてしまいますが、やはり食べにくいのでしょうね。
ハサミでつかみにくい形状の貝や二枚貝は襲われにくいとされています。
エビ類
捕食の対象ではありますが、水草などで隠れ家を作ってあげると捕食される確率は下がるようです。
ザリガニの脱皮について
ザリガニは変温動物であり、冬眠の前に脱皮をします。
脱皮をして、冬仕様の体に体を作り替えなければ、冬の寒さに耐えられないためです。
冬が終わり、冬眠から目覚めるとまた脱皮をすることが多いです。
家帰ってきたらザリガニ脱皮してた笑 pic.twitter.com/SXMnygsA8z
— あっくん (@atsukun_Mira) June 17, 2021
また、まだ小さいザリガニは成長のために脱皮を繰り返す必要があるため、初めのうちは脱皮の周期は早いです。
ザリガニの脱皮は1分ほどで終わってしまうので、なかなか観察できない人もいるでしょう。
食欲が落ちてきたり、甲羅が浮き出していると脱皮の兆候なので、参考にしてくださいね。
ザリガニの寿命を延ばすための上手な飼育方法とは?
ザリガニの飼育での基本は「自然の環境に近づけてあげる」ことですね。
ザリガニの生態について学んでいれば、ザリガニの好む環境を作り出すことが出来ますよね。
ザリガニを飼育するために必要なもの
水槽
ガラス製の水槽で蓋がついているものがおすすめです。
プラスチック製の水槽はザリガニが引っ搔いて傷つくことが多いです。
大きさは、単独飼育するのであれば小さくても大丈夫ですが、できれば45cmくらいのものが良いでしょう。脱走防止のために高さ30cmは欲しいですね。
底砂
本来であれば泥を底材に使うことができればいいのですが、難しいですよね。
泥の代わりに砂・砂利で代用します。なるべく粒の小さいものを選択しましょう。
底砂があればザリガニは平行感覚を保つことができ、脱皮の際にも利用されます。
ろ過フィルター
ザリガニ単独で飼育する場合は水量が少なくなるので、水質悪化が早いです。
水質悪化に伴って、ザリガニ特有の臭いも発生してしまうので、ろ過フィルターは使いましょう。
エアーポンプ
水量を少なくし、陸地を作ってあげればエアーポンプは必要ありません。
水槽いっぱいの水量で飼育する場合は、水深にいるザリガニが酸欠になってしまうため、エアーポンプは必須となってきます。
水質調整剤
飼育水に使う水道水は、塩素消毒されているため、そのまま使用できません。ザリガニに負担がかかってしまいます。
そのため、水質調整剤を使用し、水道水のカルキ抜きをしましょう。
水道水を半日ほど日光にあてておくだけでもカルキ抜きができるので、時間がある場合はその方法でも大丈夫ですよ。
隠れ家
ザリガニは警戒心が強いため、隠れたがる習性があります。脱皮後などは特に体が弱っているので穴を掘って隠れてしまいます。
隠れ家として、ザリガニの体が入る大きさの植木鉢のようなものを用意してあげるといいでしょう。
餌
長生きさせることを考えると、栄養バランスの観点から、ザリガニ専用の人工飼料がベストです。人工飼料は水が汚れにくいという特徴もありますよ。
水草も食べるため、水槽内に植えてあげるといいですね。水草には水質浄化作用もあるので一石二鳥です。成長の早いマツモやアナカリスが適しています。
水の入れ替え
水深が浅い場合は週に3回、水深が深い場合は週に1回を目安に水を取り替えてあげましょう。
一度にすべての水を入れ替えてしまうと、ザリガニのストレスになるので、1/3ずつ交換していくのが理想です。水温が大きく変わらないように注意しましょう。
ザリガニは水温5~30℃であれば生存できますが、水温が低すぎると冬眠の準備をはじめてしまうため15~30℃で飼育するように心がけましょう。
餌やり
1日1~2回の餌やりで問題ありません。
餌を与えてから1時間ほど経っても餌が残っているようであればザリガニは満腹になっています。
小さい水槽で飼育している場合は、ザリガニの運動量が少ないため、餌も少なめにしてあげましょう。
屋外で飼育する場合
屋外飼育では冬眠のことを考慮する必要があります。
水温が15℃を下回ってくると冬眠の準備に入ります。
冬眠するときに身を隠せるように水槽内に隠れ家を作るのを忘れないようにしましょう。
水温が0℃を下回ると、ザリガニは死んでしまうので、外気が氷点下になる地域では冬は屋内飼育に切り替える必要があるので注意してくださいね。
繁殖方法
オスとメスを1匹ずつ同じ水槽にいれておきましょう。
水槽は60㎝程度と大きめのものが理想です。
交尾後にメスのおなかに卵ができていることを確認したら産卵の環境を整えてあげましょう。
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オスを別の水槽に移す。
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隠れ家をたくさん作ってあげる。
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水温を20℃前後でキープする。
この3点は必ず必要な準備なので覚えておきましょうね。
孵化後、子どもザリガニが一人歩きが出来るようになったら別な水槽に移して飼育しましょう。このタイミングから子どもへの餌やりを開始します。
子どもザリガニの餌は人工飼料で問題ありませんが、食べやすいように小さく砕いてあげましょう。
まとめ
こちらで考えるので不要です
メインキーワードに関する要点
補足を受けてのポイント・思ったこと