くるみを種から育てる手順は、以下の通りです。
1. 種をよく洗い、少し乾かす
2. 湿気を保って密閉し、冷蔵庫で保管する
3. 3~4月になったら種を取り出し、土に植える
4. 1~2年経ったら、健康な苗木を選別し間引きする
スーパーなどで売っている食用品のものは発芽しませんので、外で拾ったモノなどを植えてみてください。外皮が付いているものでもそのまま植えて構いません。
この記事では、
- くるみは種から育てることができる!気を付けることや大事なポイントとは?
- 知っておきたいくるみの害虫と病気の原因と対策とは?
- 知っておきたいくるみのこと
- くるみの実がならない・実が勝手に落ちる原因と対策方法とは?
といった内容をまとめてみました。くるみを種から育てる方法について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
くるみは種から育てることができる!気を付けることや大事なポイントとは?
くるみを種から育てる手順と、育てるときのポイントを詳しく紹介します!
くるみを種から育てる手順
くるみを種から育てる手順は、以下の通りです。
1. 種をよく洗い、少し乾かす
2. 湿気を保って密閉し、冷蔵庫で保管する
3. 3~4月になったら種を取り出し、土に植える
4. 1~2年経ったら、健康な苗木を選別し間引きする
手順の補足と、注意点を説明します。
種をよく洗い、少し乾かす
くるみの実は拾ったものでも購入したものでも大丈夫ですが、食料品店にあるものは栽培には適していません。
またくるみは外皮がついたままでも発芽します!
湿気を保って密閉し、冷蔵庫で保管する
くるみは冬眠を経験することで、春に発芽します。
湿気を保つ方法は複数あるので、以下を参考にしてください。
• 濡れた新聞紙と一緒にジップロックに入れる
• 水苔と一緒にジップロックに入れる
• 湿った砂の中に埋める
そして冷蔵庫以外で保管する場合は、気温の低い場所を選びましょう。
3~4月になったら種を取り出し、土に植える
3~4cmの深さに植えましょう。
発芽するまでは、必ず乾燥を避けるようにしてください。
水はけ、水もちの良い土を選びましょう。
1~2年経ったら、健康な苗木を選別し間引きする
ある程度成長したら、健康で大きな苗木を選別しましょう。
根をよく伸ばすため、間引きが必要です。
また、最初から大きめの鉢に植えることもおすすめします。
育てるときのポイント
くるみを育てるときは、以下のポイントを抑えましょう!
• 育てる環境
• 手入れ方法
• 増やし方
育てる環境
雨を避けることができて、日当たりの良い場所を選びましょう。
また、夏は風通しの良さも大切なポイントになります。
耐寒性があるため、極度に寒い地域でなければ気温を心配する必要はありません。
くるみを他の植物の近くに地植えすると、他の植物の成長を妨げたり、枯らしてしまったりする可能性があるので注意しましょう。
手入れ方法
くるみは発芽するまでに3~4ヶ月かかるとされていますが、その間は乾燥を避けるように水やりしましょう。成長したら、土の表面が乾いたときに苗木全体に水をかけます。
夏はたっぷり、冬は控えめに水やりをしましょう。
剪定は、葉が落ちる冬の間に行います。
枯れた枝、徒長枝、実のつかない枝を剪定しましょう。
増やし方
くるみを増やすには接ぎ木が一般的です。
4月になったら使用する枝に斜めに切り込みを入れ、そこに二芽を付け接木テープなどで固定します。接ぎ木する部分を、しっかりと密着させることがポイントです。
知っておきたいくるみの害虫と病気の原因と対策とは?
くるみはどんな害虫や病気に気をつけるべきなのか、紹介します。
害虫
くるみの代表的な害虫は、コウモリガの幼虫で幹や枝の内部を食べ、木の成長を妨げます。
針金やワイヤーで侵入口から取り出し、駆除しましょう。
対策としてはコウモリガの幼虫が雑草から移動してくるのを防ぐために、くるみの木の周りの雑草は抜き取っておいてください。
病気
くるみが気をつけたい病気は、胴枯病(どうがれびょう)です。
幹や枝の一部が変色し枯れてしまう病気で、防ぐのはとても難しいとされています。
くるみを適切な環境で育てて、できるだけ予防してあげましょう。
病気にかかってしまった部分があれば、広がるのを防ぐために切り取ってください。
知っておきたいくるみのこと
くるみとはどんな植物なのか、次の項目を紹介していきます!
• 由来
• 種類
• 特徴
• 食べ方
• 花言葉
由来
くるみの原産国は、ヨーロッパ南西部から西アジアのペルシアです。
くるみは漢字で胡桃と書き、桃に似た故国の実という意味を持ちます。
実をつけるまで約5~10年かかるとされています。
種類
くるみは世界に約20種類あります。
日本で有名なのはヒメグルミとオニグルミで、よく販売されているカシグルミは中国原産です。ヒメグルミよりオニグルミの方が堅果にシワが多いのが特徴です。
特徴
くるみの木は、100年以上生きることがあるほど長寿です。
実には多くの栄養素を含んでおり、スーパーフードとも言われています。
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オメガ3脂肪酸、ポリフェノールなどの栄養素が豊富で、近年、健康食材として見直されている「くるみ」。実は歴史が古く紀元前7000年前から人類が食用としていたとも言われているそう。
秋の味覚のひとつで9〜10月頃が旬。
食べ方としては殻を外して実をローストするのが一般的です。#くるみ
. pic.twitter.com/lMIB7xWnWU— ツキとタイヨウと暦 (@_NichiNichi_) October 3, 2021
食べ方
殻の硬いくるみは、基本的にくるみ割り器で殻を剥きます。
くるみ割り器がない場合は、以下の手順で乾煎りしましょう。
1. くるみを洗い、中火にかける
2. パチパチと音がしたら火を弱める
3. 殻が割れてきたら、10分ほど蓋をして蒸らす
4. 割れ目にナイフやフォークなどを差し込み開く
くるみは生でも食べられますが、ローストしたり料理に入れたりして楽しむこともできます。
花言葉
くるみの花言葉は、知性・戦略です。脳を活性化させる成分が含まれていることが由来しています。記憶力・集中力などの向上も期待できるとされています。
くるみの実がならない・実が勝手に落ちる原因と対策方法とは?
くるみの実がならなかったり、木から勝手に落ちてしまうことがあります。
その原因と対策方法を紹介します。
実がならない原因と対策方法
くるみの実がならないときは、受粉できていない可能性が高いです。
1つの木では雄花と雌花の咲くタイミングがずれているため、人工授粉させてあげるか、近くにもう一本植えてあげることで対応しましょう。
実が落ちてしまう原因と対策方法
実が熟す前に落ちてしまうのには、様々な原因が考えられます。
• 悪天候
• 受粉できていない
• 木の不健康・栄養不足
これらの原因を疑い、正しい方法で育てられているか確認してみましょう。