バケツで稲を育てていて枯れる原因は主に下記の3つの病気が原因です。
• いもち病
• 縞葉枯病
• ごま葉枯病
それぞれ対策方法を調べてみましたのでチェックしてみてください!
バケツで稲を育てるのは食育にも良いですしとても楽しいですよね!私も今年で4回目になりますが飽きずに続けられています。
この記事では、
- バケツで育てる稲が枯れる原因と対策は?
- バケツで育てる稲育てる上で気を付けるポイント
- 育てる上で知っておきたい稲やお米のこと
といった内容をまとめてみました。バケツで育てる稲が枯れる原因について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
バケツで育てる稲が枯れる原因と対策は?
バケツで稲を育てる際に気を付けたい稲の病気は主に3つほどあります。
• いもち病
• 縞葉枯病
• ごま葉枯病
それぞれ原因や対策法を解説していきます!
いもち病
原因はカビ菌の一種です。
6月下旬~8月上旬の湿度が多い環境で発生します。
バケツ栽培では稲と稲の間隔が広くなるので、田んぼでの栽培の場合よりは発生率が低いですが、風通しや日照りが悪い、稲が密集しているなどといった環境では発生しやすくなります。
スズメ対策のネットを張る際、目の細かいものを使用すると密閉度が高くなって湿気が多くなるので、いもち病が発生しやすくなるため注意が必要です。
とても強い感染力を持っている病気なので、発生には十分注意しなければなりません。
発生してしまった場合には、病気の部分を切り取り直ちに処分しましょう。
葉や茎に水滴を見付けたら都度払い落すようにすると予防ができます。
縞葉枯病
名前の通り、葉や鞘などに黄緑または黄白色の縞模様の病斑が発生します。
発生してしまうと生育不良を起こしたのちに枯れていってしまいます。
分げつ(稲の枝分かれ)の時期に発病しやすく、出穂に異常をきたす場合もあります。
原因はヒメトビウンカという害虫などによってウイルスが運ばれてくることです。
そのため、予防としてはまずウンカ類を駆除することが重要です。
バケツの中に食用油を数滴たらし、稲を揺らしてウンカを払い落とします。
そうすることによってウンカが水の中に落ち、窒息死します。
発生してしまった場合は、病気の部分を切り取り健康な稲のバケツからは離して育てます。
ごま葉枯病
原因は土の鉄分不足などと言われ、葉の一面にゴマのような黒褐色の病斑ができます。
ごま葉枯病菌が種籾や藁に付着して冬を越し、葉や穂首、籾や節に発生します。
予防は、土を養分不足に陥らせないよう新しい土に肥料を入れることです。
バケツで育てる稲育てる上で気を付けるポイント
稲の種まき
稲を育てる場合は種をそのまま撒かず、「芽出し」と呼ばれるステップを踏みます。
イチゴパックを利用するのが便利でイチゴパックの2/3の位置まで水を張ります。
その中に種籾を入れて割り箸などでゆっくりかき混ぜます。
このとき未熟な種籾は水面に浮いてくるので取り除き、良い種だけを残すように選別しましょう。
稲の発芽
種籾から1mm程度発芽したら種を蒔くことができます。
イチゴパックに穴をあけ、育苗培土を八分目まで入れてから、発芽した種籾を平らに蒔きます。
その後、じょうろを使って200ccくらいの水をかけてあげましょう。
表面の水が落ち着いたら、残りの育苗培土をその上にかけます。厚みの目安としては籾の約2倍程度です。
その後は暖かいところに置き、土の表面が乾いたら都度水を与えるようにします。
今年もバケツで稲つくるぞと、芽の出たもみを
3月26日にザルに種まきし(写真左)、
今日で2週間、大分育てきた(写真、右)、これからは暖かくなるので育ちもよさそう。 pic.twitter.com/uxpssNZKk7— いとう@金沢文庫 (@itou_hirofumi) April 10, 2022
稲の幼穂
幼穂は茎の中にできる、穂の赤ちゃんです。
およそ7月中旬~下旬頃からでき始めます。
幼穂ができ始めたら水の管理を徹底しないといけません。
少しでも怠ると穂にならなくなってしまうので、土を乾かし過ぎないように注意を払いましょう。
稲の植え替え
植え替えの時期は平均気温が20℃以上で、葉が2~3枚になっている頃が適切です。
種まきをした25日前後がちょうどその時期になります。
このとき、背丈が高く茎が太い苗を選んで植え替えるのがポイントです。
残った苗は捨てたりせず、予備苗としてしっかり育てておくと良いでしょう。
稲の中干し
植え替え後は中干しをします。
7月上旬~中旬ごろは気温が上がるので、根腐りを起こしてしまうことがあります。
それを予防するために行います。
手順はバケツの水を抜き、土の表面を乾かしてひび割れを作る。
およそ2~3日で土がひび割れてくるので、そこで再度水を入れてあげるようにします。
このとき、必ず雨が当たらないようにして下さい。
また、2~3日で土が乾かないようであれば、さらに追加で2~3日行います。
水を入れる際も、一度に入れてしまうと根が酸欠状態になってしまうおそれがあるので、はじめは土から2cmくらい、無くなったら再度2cmくらいになるように水を入れる、ということを何度か繰り返します。
その後5cmくらいになるように水量を保ちます。
中干しはやりすぎると稲を枯らしてしまうので、注意してください。
稲刈り
9月頃になると、穂の全体が黄色くなってきます。
穂が9割ほど黄色くなったら稲刈りをしましょう。
収穫を予定している約2週間前には水を抜き土を乾かす、落水という工程をはさみます。
稲を刈る際には、株の根元からハサミや鎌を使って刈り取ります。
刈り取った後は根元の方で縛り、稲をまとめておきます。
米の変質を防ぐために、穂を下向きにして10日ほど吊るしておきます。
このときスズメなどの鳥に食べられてしまわないよう、注意しましょう。
脱穀
干し終わった稲を割り箸やカネの櫛でしごくと、自宅でも簡単に脱穀することが可能です。
脱穀する際の受け皿には、トレーや牛乳パック、ペットボトルや茶碗などの容器を使うと飛び散りを防ぐことができますよ。
精米
家で精米をしたいときには、まず籾摺りから始めます。
脱穀後、すり鉢に少量の籾を入れてから軟式ボールでこすると籾が離れます。
籾が離れて玄米になったら瓶の中に入れて棒で突いて精米します。
何回か繰り返していくとだんだん米が白くなっていきます。
育てる上で知っておきたい稲やお米のこと
稲は育てる環境を変えると、生育に差が出ます。
• バケツの種類を変える
• 日なたと日陰で育ててみる
• 植木鉢とバケツで育てたときの違い
などは自宅で一人でも取り組めるので、自由研究の題材として取り上げてみても面白いですね。
また、食料としても米にはたくさんの種類があります。
代表的な米の種類と特徴をお話ししますね。
コシヒカリ
粘りは強いが、食感はやわらかい。
鮮やかな飴色に熟する北陸の品種のため、この名が付いた。
あきたこまち
粒感があって粘りが強く、しっかりした味わいがある。
秋田生まれの美人・小野小町にちなんで名づけられた。
ひとめぼれ
粘りが強く、やわらかい食感だが味は淡白。
色や艶が美しく、おいしいお米であることから「一目惚れ」してくれるようにとの願いから名付けられた。
ミルキークイーン
粘りが強く、もちもちした食感で冷めても固くなりにくいのが特徴。
味がしっかりしていて、甘みが強い品種。
お米の表面が乳白色に見えること、良質な米の女王という意味が込めてある。
バケツで栽培する際にも、自分の好みの品種を選んで育ててみると、稲刈りが楽しみになりそうですね。