剪定枝は埋める事で園芸に適した腐葉土や堆肥を作る事が出来ます。
剪定した枝は堆肥にする以外でも活用が可能です。なんと剪定枝は「ウッドチップ」の代わりに活用ができます。具体的な用途は下記の2つ
• 雑草対策
• 土の保湿作用
詳しく説明していますのでチェックしてみてください。
この記事では、
- 剪定した枝は庭に埋めると堆肥になる!再利用して影響たっぷりの腐葉土にしよう!
- 剪定した枝を埋める以外に活用する方法
- 家庭でもできる「家庭菜園」や「園芸用」に土を改良する方法
といった内容をまとめてみました。剪定した枝を堆肥にする方法について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
剪定した枝は庭に埋めると堆肥になる!再利用して影響たっぷりの腐葉土にしよう!
各家庭で庭木を剪定した後の枝や葉ですが再利用が可能です。
ズバリ、剪定枝は埋める事で園芸に適した腐葉土や堆肥を作る事が出来ます。
具体的に剪定枝をどのように埋めればいいのかをご紹介します。
剪定枝を堆肥や腐葉土にするために必要な事はこちらです。
• 細かく裁断する
• 微生物が生育しやすい環境を整える
• 時々混ぜ合わせて空気を入れる
それぞれをご説明しますね。
細かく裁断する
剪定した枝は、そのままだと大きすぎて土に埋めても分解が進みにくいです。
2~3㎝に細かく裁断すると分解が早く進むようになります。
数本の枝を剪定する分には自分で剪定ハサミを使って裁断すればいいですが、大量の枝だと大変です。
大量の枝を細かくするのには枝を細かくする「ガーデンシュレッダー」という機械がおススメです。
ガーデンシュレッダー楽しいよー。 pic.twitter.com/ZyOEYB3nnK
— もももぐら (@mmmgr) January 17, 2021
お値段は3万円前後のものが多く、木質のものを細かくバラバラにしてくれます。
ただ、騒音が出るので設置場所や使う場所に注意しましょう。
地域によっては購入に補助金が出る事もあるのでお住いの自治体の補助金が使えるかどうかも確認してみましょう。
微生物が生育しやすい環境を整える
バラバラに裁断した枝をそのまま埋めても堆肥になります。しかし、分解が進まずに害虫の発生源になりうることもあります。
そのため、堆肥を作る時は埋めたものを分解する微生物の働きを活発にする必要があります。
微生物を育てるための餌として「米ぬか」や「米ぬかぼかし」を剪定枝の上にかけます。
この時、多くかけすぎてしまうと腐食してしまう原因になるので、薄くかけるのがポイントです。
また「EM液」という微生物液を適切な希釈倍率でかけてあげる事で有用な微生物が住み着きます。
時々混ぜ合わせて空気を入れる
埋めた剪定枝ですが、2~3か月に一度程度でいいので鍬やシャベルで掘り返して再度土と混ぜ合わせる事で分解を促進できます。
枝を分解する微生物が活発に活動するためには酸素が必要になるのでこの作業をすると分解スピードが速まります。
行わなくても分解は進みますが、数か月に1度の一手間でかなり分解速度が変わりますのでやった方がいいでしょう。
お住いの地域の気温や生育している微生物にもよりますが、埋めた枝は長くても1年で堆肥に代わり、園芸に使う事が出来ます。
また、一般的には針葉樹は広葉樹に比べて分解に時間がかかるようです。
しかし、どんな木でも時間さえかければ堆肥になりますので、庭の剪定した木も資源として再利用してみましょう!
剪定した枝を埋める以外に活用する方法
剪定した枝は堆肥にする以外でも活用が可能です。
なんと剪定枝は「ウッドチップ」の代わりに活用ができます。
具体的な用途をご紹介します!
• 雑草対策
• 土の保湿作用
雑草対策
細かく裁断した剪定枝を雑草が生えてほしくない場所に敷き、太陽光が地表に届かないようにします。
雑草が発芽するためには一定量の太陽光が必要になるので、これだけでかなり雑草が生えなくなります。
土の保湿作用
植物を植えるときに、土の乾燥を防ぎたい場合に使えます。
植えた植物の周りの土の上に細かく裁断した剪定枝を敷く事で、表土の乾燥を防ぎ植物を守る事が出来ます。
育てる植物によって乾燥を好まないものもいるので、そのような場合はこの方法を取ってみて下さい。
このように市販のウッドチップのように剪定枝は雑草対策も土の保湿もできます。
無料でウッドチップが作れるのでおススメの使い方です。
家庭でもできる「家庭菜園」や「園芸用」に土を改良する方法
剪定枝を使った堆肥を家庭菜園で活用したい!
では家庭菜園で使う土はどのように育てればいいのでしょう?
家庭菜園用の土を改良するにはポイントがあります。
土改良のためのポイントをご紹介します。
• 異物を取り除く
• 土の酸性度
• 微生物を育てる
• 通気性
異物を取り除く
家庭菜園で使う土は異物を取り除く必要があります。
異物が多い土では、根を張る邪魔をしてしまい作物の生育が阻害されてしまいます。
まずはふるいなどを使い、異物を取り除くようにしましょう。
土の酸性度
土は放置しておくと、酸性雨などの影響で酸性に傾きます。
多くの植物は中性付近の酸性度を好みますので酸性度の調整も重要です。
市販のpHメーターを使い土の酸性度を調べてから、目的の作物に適した酸性度に調整しましょう。
「苦土石灰」や「石灰」を土に混ぜ込むことで土をアルカリ性に戻すことができ、土壌改良ができます。
微生物を育てる
土の中にいる作物に有用な微生物を育てる事で様々な効果があります。
有用微生物のおかげで、作物の病気の原因菌育成が阻害され病気が起きにくくなる効果。
また、微生物の活動によって土の中の有機物の分解が促進されて栄養豊富な土になる。
このようないい効果が生まれます。
積極的に堆肥を投入して微生物を増やし、菜園の土の適切な管理をしてゆきましょう。
また、堆肥を作る際には、よく空気を入れなかったり水分が多すぎると腐敗してしまったり、害虫の発生源になる危険性があります。
土壌改良のために堆肥を作る時は管理に注意しましょう!
よく発酵が進み、有用な微生物による分解が進んだ堆肥には腐食や害虫は発生しません。
通気性
作物や土の中の微生物を育てるためには土に通気性があり、酸素が行き届きやすい方がいいです。
定期的に耕す事や、ミミズや有用な微生物が育つことで土がふかふかになり通気性が良い土になるでしょう。
これらのポイントをしっかりと押さえて、園芸に適した土を作りましょう。