ブラックベリーが枯れる原因は大きく分けて4つあります。
• 病気
• 害虫
• 水やり
• 寒さ
病気や害虫の駆除方法など、しっかりとチェックして対策してみてください。
この記事では、
- ブラックベリーが枯れる原因と対策方法とは?
- ブラックベリーを上手に育てる方法とは?育て方のポイントは?
- 知っておきたいブラックベリーのこと
といった内容をまとめてみました。ブラックベリーが枯れる原因について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ブラックベリーが枯れる原因と対策方法とは?
ブラックベリーが枯れる原因は大きく分けて4つあります。
原因はこちらです!
• 病気
• 害虫
• 水やり
• 寒さ
それぞれを詳しく説明します。
病気
ブラックベリーは基本的に病気や害虫に強い植物です。
しかし、全く危害を加えられない訳ではありません。
ブラックベリーがかかりやすい病気は「灰色カビ病」と「根頭癌腫病」です。
灰色カビ病はせっかくできた実がかびてしまい枯れてしまいます。
主に地中などにいるカビ菌が原因で発生し、長雨などで湿った環境で起こります。
対策はかびた部分を切除する事と、除菌剤の使用です。
根頭癌腫病は根に瘤ができ、それが植物全体に広がってしまい最終的に枯れてしまう病気です。この病気はブラックベリーをはじめとするバラ科の植物に起こる病気で、一度発生すると枯れる可能性がとても高いです。
地中の原因菌が植物の傷から感染する事で発生します。
一度発生があった土や鉢は殺菌をしましょう。
害虫
ブラックベリーの害虫は「パラゾウムシ」「モモチョッキリゾウムシ」「コガネムシ」といった花や芽を狙って食べてしまい枯らしてしまうものや、枝や葉から養分を吸う「カイガラムシ」です。
どの害虫も見つけたら捕虫してしまう事が一番です。
実を人が食べる事を考えると殺虫剤の使用は少し嫌ですが、人体に害があるかどうかを調べてから購入して使用するのもありでしょう。
ただ、捕虫する場合はゾウムシ類には注意が必要です。
とても小さくすばっしこいため、捕虫に手間取るうえ見失ってしまう可能性が高いです。
しかも、手足をしまってさらに小さくなり地面に落ちて一時的に見を隠したりします。
すべて捕虫するためには根気がいるでしょう。
カイガラムシは一度発生すると大量に増えるため、見つけ次第除去して行きましょう。
水やり
ブラックベリーは乾燥に強い植物です。水を与えすぎると根腐れを起こして枯れてしまいます。表土が乾いたら水を与えるようにしましょう。
また、夏の時期は逆に水切れを起こして枯れてしまう事もあります。
地植えをしている場合は、あまりにも雨が少ない場合は適度に水をあげて下さい。
寒さ
ブラックベリーは暑さと寒さにも比較的強い植物なので、ほとんどの地域で育てる事が可能です。
しかし、厳寒期に-10℃を下回るような土地では耐え切れず枯れてしまう事もあります。
また、11月頃から休眠期に入りますがこの時期は寒いために休眠しているため枯れているように見えます。また3月頃から元気になってゆきますので安心してください。
ブラックベリーを上手に育てる方法とは?育て方のポイントは?
ブラックベリーを育てるためにはいくつかのポイントを抑える事が重要です。
それらのポイントをご紹介します!
• 育てる場所
• 肥料
• 土
• 水やり
• 剪定・誘引
• 実の収穫
育てる場所
なるべく日あたりの多い場所を選んで植えて下さい。
日当たりが悪いと花があまり咲かないこともあります。また、日当たりを好む植物なので生育自体が悪くなります。
肥料
もともと生きる力が強い植物なので肥料はそれほど必要ありません。
年3回の施肥で十分です。
2月ごろと、花の咲き終わりの6月ごろ、収穫期の終わりの8月ごろに与えるようにしましょう。化学肥料でも堆肥でも構いません。
土
どんな土でも基本的に問題ないですが、果樹や野菜用の土が特におススメです。
注意するとすれば、アルカリ性に傾いた土はお勧めできません。根頭癌腫病の原因菌が生育しやすくなってしまう危険性がありますし、生育が悪くなります。
苦土石灰などを土壌改良のために入れる事は避けましょう。
水やり
乾燥に強い植物なので、表土が乾いたら与える程度の水やりで構いません。
夏は水切れを起こさないように注意してください。
剪定・誘引
ブラックベリーはとても成長力があり、放っておくと枝が地面についてそこからまた根付いてしまい樹形がごちゃごちゃしてしまいます。地面に向いている枝は定期的に誘引をしてあげましょう。
実がついた枝には翌年は実がつかず、新しく伸びた部分に翌年実がつきます。
そのため収穫を終えた枝を剪定しましょう。また、冬の初めに枯れた枝も剪定しましょう。
実の収穫
7~8月くらいに実を収穫することができます。
実が黒くなり、触れると自然に落ちるくらいが採り時です。
この時期は鳥や虫も実を狙うのでネットをかけて防御してあげるといいでしょう。
ブラックベリーの増やし方ブラックベリーは増やすことも簡単にできます。
その方法を3つご紹介します。
• 挿し木
• 株分け
• 種を育てる
挿し木
6月~7月に枝の先を10㎝ほど切り戻し、それを挿し木します。
水につけて根が出るまで置き、その後土に植えて下さい。
最も一般的な増やす方法です。
株分け
12月~1月に行います。
大きく育った木を掘り起こし、なるべく根と芽が均等になるようにナイフで切り分けます。切り分け後、植え付けて下さい。
種を育てる
ブラックベリーの実を収穫せずに乾燥させると種を採取できます。
それを土に植える事で増やせます。種まきは3月~4月ごろがおススメです。
知っておきたいブラックベリーのこと
ブラックベリーについての基本的な情報を紹介いたします。
• 花言葉
• 由来・どんな植物
• 種類
• おいしい食べ方
花言葉
「孤独」や「嫉妬」といったネガティブな花言葉があります。
黒い実をつける事からこのような花言葉がついたようです。
逆に「素朴な愛」「思いやり」「あなたと共に」といった良い意味の花言葉もあります。
由来・どんな植物
バラ科キイチゴ属の植物で、小さな粒が集まったような実をつくります。
アメリカ中部が原産と言われています。
種類
主な園芸品種はこちらです。
「ボイセンベリー」
ローガンベリー・ラズベリー・ブラックベリーの混合種。
酸味が少ない実が楽しめます。とげのあるものと無いものがあります。
「ソーンフリー」
半直立性の品種で実の酸味がやや強いです。
とげが無いので管理がしやすいです。
「アパッチ」
直立性でとげの無い品種で、果実が8~10gと大きめです。
主に生で食べる品種です。
「ウォッシュタ」
直立性でとげの無い品種です。
果実はそれほど大きくなく生食や加工もできます。
おいしい食べ方
おススメの食べ方の王道は「生食」と「ジャム」です。
生食の場合は良く水洗いし、そのまま食べて下さい。また、ケーキなどにカットしてトッピングしてもいいでしょう。色が黒いのでおかし作りの色のアクセントとしてのトッピングもおススメです。また、冷凍することで保管も効きます。
ジャムにする場合は、砂糖を加えて煮詰め瓶つめにします。裏ごしすることで種を取り除くと舌触りも滑らかになります。