ミニサボテンの水やりは以下の頻度が目安です。
- 春は「土が乾いて2~3日後に1回程度」
- 夏はミニサボテンが休眠期に入るため「土が乾いて5~7日後に1回程度」
- 秋は「土が乾いて2~3日後に1回程度」
- 冬は「土が乾いてから2~3週間に1回程度」又は「断水」
水が不要と思われがちなサボテンも意外と水やりは重要です。あげ方にもコツがあるのでぜひチェックしていってください。
この記事では、
- ミニサボテンの水やりの頻度とは?
- ミニサボテンの上手な育て方とは?
- 知っておきたいミニサボテンのこと
- ミニサボテンが枯れる原因と対策方法とは?
といった内容をまとめてみました。ミニサボテンの水やりの頻度について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ミニサボテンの水やりの頻度とは?
水やりが不要だと思われがちなミニサボテンですが、季節によって頻度は違いますが、基本的には水やりが必要なのです。また、水やりの量は「鉢底から滲み出るくらいたっぷり」が理想です。
ミニサボテンの水やりは以下の頻度が目安です。
・春は「土が乾いて2~3日後に1回程度」
・夏はミニサボテンが休眠期に入るため「土が乾いて5~7日後に1回程度」
・秋は「土が乾いて2~3日後に1回程度」
・冬は「土が乾いてから2~3週間に1回程度」又は「断水」
ミニサボテンを育てる上で感じる疑問や、具体的な水やりの頻度、上手な育て方についてご紹介していきます。
水やりの必要性
ミニサボテンに水やりは必要不可欠です。
サボテンは乾燥にはある程度強い植物ですが、完全に水分がなく乾燥してしまうと枯れる原因にもなってしまうので、必ず、適切な頻度で水やりをすることが大事です。
水を与えすぎるとどうなる?
ミニサボテンに水を必要以上に与えすぎると根腐れの原因になってしまいます。
サボテンは葉がなく水分を吸い取る力が弱い植物で、他の葉がある植物に比べて鉢底に水分が留まり易いため、よく根腐れを起こすのですね。
水やりの頻度やタイミングは?
ミニサボテンの水やりの頻度は、ずばり「土が完全に乾燥したタイミング」がベストです。
オススメの土の乾燥のタイミングの見分け方は、水やりをした時の鉢の重さと土が乾燥した時の鉢の重さを覚えておくことです。
それが難しければ、鹿沼土などの濡れると色が変わる土を混ぜておき、土の色が黄色から白色に変わったタイミングで水やりをすると良いです。
水やりの量は?
ミニサボテンの水やりの量は、基本的に季節関係なく「鉢底から水分が滲み出てくるくらいたっぷりと」がベストです。
できれば、ジョウロなどで上からたっぷりと水やりをしてあげてください。
ミニサボテンの水やりでありがちなトラブル
Q.水やりは霧吹きだけで良いと思っていた。
サボテンは南米やメキシコ原産で乾燥に強い植物ですが、水やりを霧吹きだけにしてしまうと根元まで水分が行かず、栄養がサボテン全体に行かなくなって枯れる原因になってしまいます。
季節によって水やりの頻度などは変わりますが、1年を通して水やりは必須になるので注意が必要です。
Q.常に濡れている状態が良いと思って、毎日水やりをしていた。
サボテンには1年を通して水やりは必須ですが、毎日水をあげてしまうと根腐れの原因になり、サボテンが枯れてしまう主な原因になってしまいます。
サボテンには休眠期という成長を休む期間が夏と冬にあるので、この時期に水をあげすぎないようにするのがポイントです。
ミニサボテンの上手な育て方とは?
ミニサボテンは、他の植物に比べて育てるのが少し難しい植物ですが、だからこそ愛好家が多い植物でもあります。ミニサボテンの上手な育て方のコツなどをご紹介していきます。
鉢の選び方
鉢は少し大きめを選び、可能であれば、水はけのよい素焼きの鉢などを選ぶと良いです。
水やりと肥料・追肥
水やりは先ほども言った通り、鉢から滲み出るくらいたっぷりとあげてください。
• 春と秋→土が乾いて2~3日後に1回程度。
• 夏→土が乾いて5~7日後に1回程度。夏はサボテンが休眠期に入るので、水のあげすぎに注意しましょう。また、暑い時間の水やりはせず、涼しい時間に水やりをするようにしましょう。
• 冬→土が乾いてから2~3週間に1回程度か、冬も休眠期に入ることがあるので、様子を見ながら1か月程度なら水やりを中止し、断水しましょう。
肥料は緩効性の肥料を選んでおくと良いです。
オススメは、ホームセンターなどにも売っている「マグァンプK」や「サンアンドホープ サン化学肥料」と書かれている多肉植物用の肥料です。
追肥に関しては、植物が成長期に入る5~9月の間に月2回程度、与えてあげると良いと思います。
日当たり
ミニサボテンは日当たりの良い場所に置くのが良いです。
ですが、直射日光は葉焼けを起こす原因にもなるので、できるだけ直射日光は当たらないが明るい場所に置くようにしましょう。
暑い時期はできるだけ日陰などに置くようにし、寒い時期は室内などに移動させ、窓に近すぎず遠すぎない明るい場所に置くのがオススメです。
温度と風通し
ミニサボテンは暖かい気候で育つ多肉植物です。
寒さには弱いので、気温が5度以下になる場合は必ず室内に移動させるようにしましょう。
また、サボテンは高温多湿も苦手な植物なので、必ず風通しの良い場所に置くようにしましょう。
植え替え
ミニサボテンは成長スピードがかなり早い植物なので、1~2年に1回のペースで植え替えをしてあげるのが理想です。
たまたま入ったローソンの棚の最下段にひっそりとあって思わず買ってしまったのだがミニサボテンの育て方を調べたら「まず買ってきた時の器と砂を捨て素焼きなどの通気性の良い大きめの鉢にサボテンの専用土で植え替える」と書いてあってもう詰んでる pic.twitter.com/GOKuVPcw0K
— ₇₉₄₈₁₀ (@794810_) May 14, 2018
できれば、暖かくなる頃の3月~4月に植え替えをするのがベストです。
植え替えの1~2週間前からは水やりを控え、土が完全に乾燥しているタイミングで植え替えをするのがオススメです。
また、植え替え後1週間程度は水やりを控え、ミニサボテンを休ませてあげてください。
害虫被害
ミニサボテンによく付く害虫として多いのは、「カイガラムシ」や「ハダニ」などです。
害虫被害の対策としては、もし付いているのを見つけた場合は、水で流しながら歯ブラシなどでこすって取るか、害虫駆除の薬剤を振りかけるのがオススメです。
オルトラン
サボテンなどの多肉植物専用の殺虫剤で、植物自体には害がなく害虫だけに効果が発揮される薬になります。
直接、土に混ぜるだけなので簡単ですね。
ベニカXファインスプレー
アブラムシやハダニに効果がある殺虫剤で、スプレータイプなのでスプレーするだけで退治できるのでオススメです。
また、植え替えのタイミングで蒸れの原因になる今までの土をすべて新しい土に入れ替えるか、葉を霧吹きで常に濡れた状態にしておくのも良いです。
花の咲かせ方
ミニサボテンの花は「1年に1度だけ」綺麗な花を咲かせます。
そんな貴重な花を咲かせる理由は「子孫を残すため」です。
毎年、1年に1度だけ自分の子孫を残すため花を咲かせるのですね。
綺麗な花を咲かせるには、ミニサボテン特有の「休眠期」に水やりをしすぎないこと、直射日光を避け程よく日光が入る場所でしっかり日を浴びさせることが大事です。
サボテンの増やし方
ミニサボテンに子株がついた場合、「株分け」という方法でサボテンの株を増やすことが出来ます。
やり方としては簡単で、ピンセットなどで子株を外し、その切り口が乾燥するまで乾かした後、新しい土に植え替えるだけです。
植え替えた後は1週間~10日ほど水やりは控えましょう。
知っておきたいミニサボテンのこと
基本情報
南米・アメリカやメキシコ周辺を原産とする多肉植物です。
サボテンの名前の由来は、南蛮人がサボテンの樹液を取り出し、石鹸(シャボン)として使用していたことから「サボテン」という名前がついたそうです。
サボテンは1年を通して、「成長期」と「休眠期」を繰り返し成長していく植物です。
また、太い茎や葉に水分や栄養を長期間ため込みゆっくりと吸収していくのが得意な植物です。
成長速度
サボテンは植物の中でも成長スピードが速く、ミニサボテンだと種類や育てる環境にもよりますが、1年で1センチほど伸びます。
種類と室内で育てやすい種類
サボテンは種類が非常に多く、世界では140属の大まかな種類に分けられ5000種類以上ものサボテンがあります。
室内で育てやすい種類としては、「オプンチア」「セレウス・ペルヴィアナス」「アストロフィツム」がオススメです。
こちらの3種類は、ミニサボテンの中でも比較的丈夫で、サボテンのトゲ自体も柔らかいので、小さなお子様やペットがいるご家庭でも育てやすい植物です。
ミニサボテンが枯れる原因と対策方法とは?
ミニサボテンが枯れる原因は主にこの3つの原因が考えられます。
また、原因別に対策方法もご紹介していきます。
根腐れ
ミニサボテンが枯れる主な原因は、水のやりすぎによる根腐れです。
サボテンは特に、季節によって成長期と休眠期があり、休眠期に入ると水分を吸い取る力が弱まることで根に水が長時間留まり、根腐れしてしまう場合もあります。
対策方法
水を必要以上にあげすぎないことと、土が完全に乾燥しているかちゃんと見分けることが大事になってきます。
水分不足
水やりをせず水分不足になると、全体に栄養を運ぶことが難しくなり、ミニサボテンが枯れる原因になります。
対策方法
水やりを忘れないよう土の状況をこまめに見ながら、適度に水やりをすることが大事です。
葉焼け
ミニサボテンは、暑さに強い植物だと思い込み、直射日光などに長時間さらしていると、葉焼けを起こし枯れてしまう原因になります。
たしかにサボテンは南米やメキシコなど、暑い地域を原産とした植物ですが、直射日光は苦手です。
対策方法
直射日光は直接当たらないが、明るい場所に置くようにすることです。
また、夏などの暑い季節は暑い時間帯に水やりをしてしまうと、水がすぐにお湯になってしまうので、できるだけ夕方以降の涼しい時間帯に水やりを行うようにしましょう。
小さくて育てやすいミニサボテンを生活の中に取り入れて、安らぎのひと時を手に入れましょう。