なでしこが一度枯れてしまうと復活は非常に厳しいです。ですが、やれることはあるので試してみて、それでも復活しない時はあきらめるて新しい株を育てましょう。
試してみる方法は下記の3点です。
- 温度変化が少ない日陰で風通しの良い場所を移して様子を見る
- 鉢を植え替えする
- 剪定をする
なでしこが枯れる主な原因は、株が古くなったり、肥料が足りなかったり、管理温度が高すぎることがあります。
なでしこは寒さに強い植物で、ある程度寒さに当てる必要であります。温かい場所では育ち切れませんので季節に応じて管理温度をチェックするようにしてください。上手に育てる方法もまとめてみたのでぜひチェックしてみてください。
今回の記事では、
- なでしこが枯れたときに復活させる方法
- なでしこが枯れる原因と対処法、対策
- なでしこを枯れさせない上手な育て方
- あらためて知りたいなでしこのこと
などを紹介していきますので、なでしこが枯れた!?復活はできる??と不安な方は最後まで読んでみてください。なでしこを上手に管理する方法など詳しく解説しました!
なでしこが枯れたときに復活させる方法とは?
なでしこが一度枯れると復活させるのは正直難しいことです。しかしできることはあるのでやるだけやってみてから諦める事にしましょう。
- 温度変化の少ない日陰に置き換え
- 通気性のよい場所に置き換え
- 植え替えして鉢の大きさを大きくする
なでしこは日当たりのよい場所で水はけがよく、風通しの良い場所を好みます。そして特徴として湿気やムレに弱いということもありますので、株間もある程度取ることが育てる上で大事な植物です。
そのなでしこにとって良い環境ではないため枯れたということがあり得るので、上記の方法を試して様子を見てみましょう。
上記3つの対策にプラスして湿気などのムレの対策も施したいので、風通しをよくするために剪定をしたり株間をあけるように植えかえてみましょう。
剪定の方法として、草丈の半分くらいに切り戻ししましょう。高い場合は株元の方で茎を切り取ってしまってOKです。
なでしこが枯れる原因と対処法、対策はある?
なでしこが枯れる原因の多くは下記の5つが原因と考えられます。
- 暖かい室内に置いている
- 肥料が足りていない
- 株が古くなった
- 水のやりすぎで、根腐れ病
- 病害虫の被害
それぞれ説明しますね。
暖かい室内に置いている
なでしこは寒さに強く、暑さに弱いという特徴があります。花をちゃんと咲かせるためには寒さに当てることが必要不可欠。
暖かい室内で育てていると花が咲かないということはよくありますので、外で育てるようにしましょう。
また、暑さに弱いので梅雨前に夏を越す準備が必要なので、蒸れないために切り戻しをしましょう。
草丈が低い場合は、丈の半分くらいに切り戻しをして、草丈が高い場合は株元で茎をきりとるようにしてください。
そして冬の寒さには強いので、冬でも外で育てますが霜は根っこを痛めるので鉢植えは軒下などに移動させましょう。
肥料が足りていない
肥料が足りないと栄養不足で枯れてしまいますので、適宜肥料を与える事をしましょう。
肥料としては、週に1回ハイポネックス原液を使い、置き肥肥料としてはプロミック草花、鉢花用などを利用することをお勧めします。
株が古くなった
枯れる原因でよくあるのですが、株があまりに古くなることでなかなか育たなくなって、花がつかなくなるという傾向があります。
株が古くなることを見越して数年に一度くらい、株分け、挿し芽をして増やしておきましょう。
植物が乱れて咲くようになったり、根詰まりを起こしていたら株が古くなったサインかもしれません。
水のやりすぎで、根腐れ病
なでしこは湿気や蒸れを嫌いますので、水をやりすぎると根腐れ病を起こすことがあります。
また同じく蒸れの原因として鉢が小さすぎるというケースもあります。大きめの鉢に株間を取って植える事を心がけましょう。
病害虫の被害
なでしこが枯れる原因に病害虫の被害があります。害虫だとハダニやアブラムシ、病気だと灰色かび病、うどんこ病があります。発生してしまったら病害虫の被害のある部分を取り除き、多く発生してしまっているなら薬剤を散布することで対処しましょう。
それぞれ詳しく説明しますね。
病気
なでしこがかかる可能性のある病気は以下の通りです。
- 灰色かび病
- うどん粉病
- 立枯病
どちらかといえばカビ類の病気にかかりやすいのはやはり蒸れに弱いからです。予防策としては風通しの良い場所で育てる事、株間を密着させないこと、水はけが良いところで育てる事です。
もし病気の症状が出てきたら、その病気の部分を取り除いてみましょう。それでもおさまらないなら薬剤の散布をお勧めします。
病気の薬剤としては、灰色かび病なら「アフェットフロアブル(FRAC7)」を使って予防し、発生した場合は「住友化学 ダコニール1000」「ピクシオDF」を使います。うどんこ病であれば、住友化学園芸の「トリフミン水和剤」「カリグリーン」を使用することをおすすめします。
灰色かび病:アフェットフロアブル(FRAC7)、住友化学 ダコニール1000、ピクシオDF
「アフェットフロアブル」は、分生胞子の発芽阻害に優れているので、発病前から発病初期の予防的散布が効果的であり、さらに収穫前日まで使うことが可能です。幅広い植物病原菌に対し、高い活性を示す新規なチオフェン系殺菌剤となっているので効果が高いのです。
ダコニールは園芸をする人はほとんど知っているような薬剤で、残効性と耐雨性に優れ、汚れも少ないことで評価が高いのです。有用昆虫や天敵への影響が少ないことも言われていますしさらに、 総合的病害虫管理にも活用できる優れものなのでお勧めです。
「ピクシオDF」は、作物の内部に侵入した病原菌にも高い効果を発揮するものです。優れた治療効果を示るうえに、作物への安全性が高いことで評価型ないのでお勧めです。
うどん粉病:トリフミン水和剤、カリグリーン
トリフミン水和剤は、多くの植物の病害にすぐれた効果があり、多くの病害に効果があります。 予防・治療ともに効果が高く、病原菌が侵入した後の散布でも病斑の拡大や胞子形成を阻止してくれる役割があるので一つ使うだけで効果が幅広いという点でお勧めです。
「カリグリーン」は、かなり有名な薬で、特に発病初期の散布が効果的と言われています。効果が早いという利点もあります。さらに食品や医薬品に使用されており、人畜に安全性が高いことでも知られているのです。そのうえ肥料としての効果もあり散布も匂いなどなく非常に楽に使える事でお勧めです。
立枯病:サンケイオーソサイド水和剤80
サンケイオーソサイド水和剤80は、苗立枯病などの土壌病害に効果的です。 花や庭木、野菜類などの広範囲の病気にも優れた効果を発揮するのが特徴で、植物への薬害が少ない殺菌剤なので安心して使える点でお勧めです。
害虫
なでしこの害虫被害は以下の通りです。
- ハダニ
- アブラムシ
- ヨトウムシ
おもにハダニの害虫被害が多いです。乾燥に強いナデシコですがあまりに乾燥し手温度が高い状態が続くことでかかってしまいます。
予防策はやはり風通しの良い環境を与える事で、もし発生してしまったら薬剤散布で対応しましょう。おすすめの薬剤を教えてください。
時々ですが、アブラムシ、ヨトウムシの被害にあうこともありますのでそれらを見つけたら取り除いて、虫が多ければ薬剤散布してください。
おすすめの薬剤は以下の通りです。
ハダニ:住友化学園芸ダニ太郎
ハダニであれば住友化学園芸の「ダニ太郎」がおすすめで、ダニ太郎はハダニの各生育段階(卵、幼虫、成虫)の時それぞれで作用して効きめが長く続くという特徴があり、使用回数も一度でOK。散布するだけなので使用方法も簡単で、即効性、持続性とも優れています。
アブラムシ:住友化学園芸 スミチオン乳剤
アブラムシなら住友化学園芸の「スミチオン乳剤」が薬剤としておすすめです。このスミチオンはすでに発売から40年経過しているのにも関わらず効果が高いということと、使用するうえで安全という信頼が評価されていて多くの種類の害虫に用いられていますが、日本のみならず世界各地で使われているほどです
害虫が薬剤に接触する、薬剤の付着した植物を食べることによって効果を発揮してくれるものです。 卵から成虫までの各ステージでの高い殺虫効果があると評判です。 人間に対して影響が少なく、害虫に対して選択的に効くので安全性も高いことでお勧めです。
ヨトウムシ:住友化学園芸サンケイデナポン5%ベイト
まくだけで害虫を誘引し、食べさせて退治する薬剤となっています。口コミ評価も高く、ものすごい効き目だと評判です。相当な数のダンゴムシが、一日にしてほぼ全滅しましたという声もあるほどです。
なでしこを枯れさせない上手な育て方
なでしこを枯れさせないためには環境が大事です。なでしこがこの無条件は以下の通りです。
- 日当たりが良い
- 水はけが良い
- 風通しが良い
しかし真夏などの日差しが強すぎるのはNGなので少し日陰にすることと、蒸れにかなり弱いので多湿の場所は避けて、さらに植えるときは株間もある程度開ける事が良いでしょう。
加えて、多年草が基本ですが株が古くなってくると衰えてくるので、数年で株の更新や挿し芽をすることをおすすめします。
適している用土
なでしこは強い植物なので、砂利などでも育っていることを見かけると思います。土に関しては市販の園芸用の培養土を利用するのがおすすめです。市販の培養土では、有機由来の元肥入りでそのまま使える「ハイポネックス バンブーパウダー入り 花と野菜の培養土」がおすすめです。
自分で土を作る場合は、腐葉土3:赤玉土7のものを作ってください。そして湿度に弱いので鹿沼土をプラスすると良いですよ。
おすすめの腐葉土は「グリーンプラン 土壌改良材 木の葉100%腐葉土」で、ふかふかな土に変化し、通気性や排水性なども向上させてくれます。
おすすめの赤玉土は「創和赤玉ボール小粒 」で特許出願中の独自製法で、粒がこわれにくく植物をしっかり支えてくれます。
庭植えするときも鉢植えの場合でも苦土石灰やパーライトを混ぜておくと排水が良くなります。
おすすめの苔土石灰は、松田商事の苦土石灰で葉や花の色が良くなる効果があります。
パーライトのおすすめは、こぼんさいの「ホワイトローム4F黒曜石パーライト」で、水分コントロールに優れた効果を発揮してくれるものです。
水やりの仕方
なでしこは湿度に弱い分乾燥には強い方です。開花のためには十分な水は必要ですが蒸れない程度という加減が必要です。
水やりのタイミングとしては用土が乾いたら土に十分に水をやるという感じのスタンスにしてください。
しかし庭植えの場合は水やりは必要ありません。かなり長く雨がない、真夏で干からびているほどなら水やりをするという程度でOKです。
肥料
なでしこには肥料が必須です。
置き肥のタイミングは4〜6月、9~10月に月1回の頻度で行いましょう。液体肥料なら月三回にしておきます。
肥料をちゃんと与えたり少し多めにしておくと花の付きがよくなりますよ。
よく知って大事に育てよう!あらためて知りたいなでしこのこと
なでしこはナデシコ科ナデシコ属です。
基本的に常緑多年草で、現在は4つの品種がが日本に自生しているといわれています。
ヨーロッパや中国などが原産のナデシコもあるので、たくさんの園芸品種が育成されているのも特徴です。
花言葉は以下の通りです。
- 大胆
- 純愛
イメージ的には「大和なでしこ」という名称があるくらいなので日本女性が例えられているようなお花です。すごく古い時代からある花なのです。
なでしこは基本的に鉢植えで育てる人が多いですが、切り花としても楽しめたり、年間を通していろんな種類で庭を彩ることができるお花です。
なでしこの開花時期は4月~8月で、植え替えの適当な時期は春なら3~5月、秋には9~10月が良いでしょう。
適宜の肥料の時期は植え替えの時期と同様で3~5月と9~10月です。
なでしこは品種が多いことが特徴の一つです。品種改良されたものの中には、四季咲きになっているものや、品種によって1年草や2年草、多年草になります。