生姜焼きや各種料理のアクセントとして愛用される生姜ですが、まとめ買いした際など、一回で全量を消費しきれないことが往々にしてあります。
保存期間が長引くことで生じる劣化や、その警戒すべきサインであるカビの存在についても気にかけたいところです。
この記事では、痛んだ生姜が見せる兆候やカビの識別の仕方、さらには生姜を長持ちさせるための適切な保存方法、それぞれ常温、冷蔵、そして冷凍に分ける方法について詳しくご説明いたします。
生姜が腐敗するとどう変わるか
早速ですが、腐敗した生姜がどのような状態になるのか、特徴を確認していきましょう。
腐敗した生姜の見分け方
- 色の変化で茶色や黒へと変わっている
- カビが生えており、その色は主に白
- 不快なアンモニアのような臭いや腐臭がする
- 味が酸っぱい
- 生姜本来の刺激が感じられない
- 粘り気が出ている
生姜は腐敗が進行すると、その色味が変わっていきます。茶色くなったり、さらに進むと黒くなります。また、白いカビが発生し、不快な臭いが伴うことが一般的です。上記に挙げたようなサインがひとつでも見られたら、その生姜は食べるのを避け、適切に廃棄しましょう。
生姜に発生するカビの識別方法
生姜の表面に現れるカビは、白やピンク、さらには黒といった多様な色を示すことがあります。
これらのカビのうち、一部は健康に害を及ぼす可能性がある一方で、カビを取り除いた後に安心して食用にして良いものも存在します。
したがって、各カビがどの種類に属するのかを認識し、適切に対応することが大切です。
黒・ピンク・赤のカビは危険
食品に黒カビや赤、ピンクカビが発生した際には、その部分だけを取り除くのではなく廃棄することが推奨されます。これらのカビによる健康リスクは部分的な除去では解消されず、根深く菌が広がっている可能性があるためです。特にピンクカビには高い危険性が指摘されています。もし誤って摂取してしまった際には、腹痛や下痢などの症状を引き起こすことがあるため、異変を感じたら迅速に医療機関に足を運ぶことが肝要です。
生姜にカビが発生する理由
生姜にカビが発生する主な原因は下記の通りです。
- 保管する際に水気を付けた状態にしている
- 湿度が高く、温度も高めの環境に放置している
生姜に限らず、食品は一般に湿度と温度がカビ成長の要因となります。したがって、水分を拭き取り、適切な保存方法を心掛けることが重要です。
生姜は15℃程度を好む食材で、高温への耐性が低いことが知られています。冬場などの涼しい時期は常温での保存が適していますが、暖かい時期は冷蔵庫での保存が望ましいでしょう。
生姜の正しい保存方法は？
生姜をカビから守るためには、適切な保存法を身につけましょう。今回は、生姜を新鮮に保つための【常温/冷蔵/冷凍】の三つの方法をご紹介します。
常温での保存方法
生姜を適切に常温保存する方法を紹介します。
- ラップや新聞紙で丁寧に生姜を包みます
- 涼しくて暗い場所での保管を心がけます
生姜を室温で保管する際には、カビがつかないように湿気が少ない冷たい場所が適しています。生姜を使用する都度に、乾いた部位を少しカットしてからご使用になることで新鮮さを保つことができます。この保存法であれば、生姜はおよそ2週間持つとされています。
生姜の冷蔵庫での保存法
生姜を冷えた状態で保管したい際は、下記の2つの方法がございます。
丸ごと保存する場合:
- 密封可能なタッパーや保存袋、容器に生姜を収めます。
- 生姜が水没するほどの水を添加します。
- 容器のフタをきちんと閉じて、冷蔵庫に入れます。
すりおろして保存する場合:
- 生姜をおろします。
- おろした生姜をタッパーや保存袋、容器に入れます。
- 少しの酢を加えて混合します。
- フタをしっかりと閉めて冷蔵庫で保存します。
いずれの保存法を用いても、生姜はおよそ1ヶ月持ちます。丸ごとの状態での保存は水を適量加えることで長持ちさせ、おろした生姜には変色を抑えるために酢を加えると良いでしょう。
冷凍での生姜の保存法
生姜をおろして冷凍保存することができます。その保存方法は次のステップで行います。
- 生姜をおろす。
- ジップロックなどの保存用袋に入れ、平らにして薄く広げる。
- フリーザーに入れて保管する。
生姜をおろしたものは、このように薄く平らにして冷凍すると便利です。そうすることで、必要な量だけ簡単に取り出すことができます。
この方法で冷凍保存すると、生姜は大体1ヶ月程度新鮮な状態を保つことができます。
