ゾウリムシの生息場所は、汚れた水がある場所で、主に溝、小川、池、田んぼの水溜まりなどです。
捕まえ方は、その汚れた水をペットボトルなどで持ち帰ってくるだけでその中にゾウリムシが入っています。念のためスポイトで取り出し顕微鏡などで覗いてみると確実ですね。
ゾウリムシは捕まえた後に培養して増やすこともできます。たった一日でもかなり培養できますのでぜひこの記事で方法を確認して培養にも挑戦してみてください。
今回の記事では
- ゾウリムシの捕まえ方と生息場所
- ゾウリムシの生態と活用方法
- 捕まえたゾウリムシを増やす方法
を紹介していきますので、ゾウリムシを培養してみたい方は最後まで読んでいただくと意外と簡単に着手できますよ!
ゾウリムシの捕まえ方と生息場所とは?
ゾウリムシを自分で採集する場合の捕まえ方、生息場所、その他ゾウリムシを入手する方法を紹介していきます。
ゾウリムシの捕まえ方
ゾウリムシを屋外で自分で採集する方法としては、田んぼ、池などの水が少なく少し汚れている水をペットボトルなどの中に入れて持って帰ってきます。
ちなみに川などの岸に付着している藻の近くだと多めにいるようです。
一応その場でその水の中にいるか確認するには、ビーカーだとのキレイな瓶を用意してその中に汚水を入れて光に透かして見ればゾウリムシがいるか見ることができます。
そしてその水を持ち帰り、スポイトで吸い込みシャーレにうつして顕微鏡で見ると確実にゾウリムシかの確認までできます。
ゾウリムシの生息場所
ゾウリムシは汚れた水に生息しています。
例えば、溝、小川、池、田んぼの水溜まりが屋外では生息場所ですが、家だと元々花を挿していた花瓶の腐った水、枯れた茎などバクテリアが繁殖している場所に多く見られます。
その他ゾウリムシの入手方法
- ネットで購入
- 「ナショナルバイオリソースプロジェクト」という専門機関に申請する
- 培養して採集する
ゾウリムシの生態と活用方法の紹介
ゾウリムシの生態について
ゾウリムシは主に真正細菌を餌とする細菌食性生物ですが、光合成産物の還流を受けて生活することもできるのです。
水田の水溜まりや沼や池など、比較的汚れた淡水の止水域に分布しています。
繊毛で遊泳するので、単細胞生物としては移動力が大きいと言われています。
ゾウリムシの特徴
ゾウリムシはその名の通り草履の形をしていて少し細立て長い草履の形状です。
その草履の形を覆うように細かい毛が生えていて、それを繊毛と呼びます。
その繊毛の中でも口の周りには餌を食べるために特殊な繊毛があって水中の最近などをろ過しながら食べて、繊毛を動かしながら移動しています。
細長いぞうりの形をしている。 繊毛虫(せんもうちゅう)類の細胞表面には繊毛とよばれる細かい毛が生えていて、それを動かして移動する。 口の周りにはえさをとるための特殊な繊毛があり、それを使って水中の細菌などの細かい粒子をろ過して食べる。
ゾウリムシの活用方法
ゾウリムシの主な活用方法は「餌にする」ということです。
特にメダカ飼育において餌にすることはとても有用な方法です。
メダカの飼育に置いて一番難しいのが稚魚の飼育です。その稚魚の生存率を高めるためにゾウリムシが役に立ちます。
お昼のパクパクたいむ(ゾウリムシ)#メダカ #楊貴妃メダカ#孵化して34日目#水中動画 pic.twitter.com/JbzcxXrhgS
— ⁑たっくん⁑ (@TAKKUN2_3) October 14, 2021
ゾウリムシはかなり小さな稚魚の口にも入る生き餌なのでメダカの稚魚の餌にピッタリなのです。
捕まえたゾウリムシを増やす方法とは?
ゾウリムシは一日という短い期間でもかなり培養できますので、ゾウリムシを増やす方法を紹介していきます。
ゾウリムシを培養するのに適した環境は、 気温が20~25度程度の日陰です。
ゾウリムシを増やすための準備物
- ゾウリムシのいる培養液
- 500mlか2ℓの空のペットボトル
- カルキを抜いた水道水
- ゾウリムシの栄養になるもの(錠剤の酵母、無調整豆乳、お米の研ぎ汁、微糖コーヒー)
ゾウリムシを増やす手順
- 空のペットボトル3割部分までゾウリムシのいる培養液を入れます。
- 培養液を入れたペットボトルにカルキを抜いた水道水を入れて合わせてペットボトルの半分か6割くらいの量にしてください。
- ペットボトルに、ゾウリムシの栄養になるものを入れてください。
- ペットボトルのキャップを閉めて培養液内に酸素を送り込むために縦にシャカシャカ振ります。※一度で5回シェイクし、一日一回実践する。
- ペットボトルの蓋を開けて日陰に置いておく
この手順を一日一回するのを繰り返すと、2.3日で培養できます。
培養中の注意点
ペットボトルの蓋を開けて置いておくと記載がありますが、虫が混入する恐れのある場所なら蓋を閉めておきましょう。
また、ゾウリムシは太陽光に弱いので、日陰、暗い場所で保管することがおすすめなので、もし日が当たる場所なら箱の発泡スチロールなどを被せると、温度も上がり光も防げるのでお勧めです。
培養液とキャベツを使うと自然増殖させることができる!
ペットボトルに培養液と水と牛乳とちぎったキャベツを入れ、一定の温度を保ち2.3日経過させることでゾウリムシが培養されます。
詳しくはこちらの記事で紹介していますのでこちらの記事も読んでみてください