クチナシの花が咲かない代表的な原因は下記の3つです。
- 剪定を適切に行えていない
- 根詰まり
- 肥料切れ
剪定を適切な時期に行い、肥料も適宜与え、植え替えをしてやることで花が咲きます。適切な剪定時期の理由など詳しく説明していますのでぜひ覚えておいてください。
クチナシの花をキレイに咲かせるには、乾燥を嫌うので土には湿り気を与えてあげて適度に日が当たる場所においてあげることです。
今回の記事では、
- クチナシの花が咲かない原因と対処法とは
- クチナシの花をきれいに咲かせるための育て方とお手入れポイント
- クチナシの剪定のコツやポイントとは
- あらためて知っておきたいクチナシのこと
を紹介していきますので、クチナシの花がうまく咲かないといった場合はぜひ最後まで目を通してみてください。
クチナシの花が咲かない原因と対処法とは
クチナシが咲かない原因にはいくつか考えられる理由がありますが多いのは以下の通りです。
- 根詰まり
- 剪定が不適切
- 肥料切れ
根詰まり
根詰まりを起こすのはクチナシが鉢植えで育てられている時です。蕾までは付くのですが花が咲かないという現象が起きます。植え替えをしていないと言う時に根詰まりはおこしやすいのでチェックしてみましょう。
剪定が不適切
クチナシの花が咲かないことで一番多い原因がこの剪定の不適切さなのです。特に時期を守らないで剪定した場合にリスクがあります。
剪定の正しい時期は6月・7月です。適切でなければ花芽を切り落としてしまうことになり次の年に花が咲かないのです。
肥料切れ
この肥料切れで花が咲かないのはクチナシだけではなくほとんどの植物にもあり得る事です。花を咲かせるだけの力がない、つまり肥料が足りていないのです。そのため肥料が切れていると花は咲かなくなります。
さらにクチナシが枯れる原因は、葉焼けと水切れです。
水切れ
クチナシは乾燥が苦手な花なので水切れしてしまうとすぐに枯れてしまいます。特に鉢植えの場合は枯れるのも早いですし、地植えの場合でも夏や雨が少ない時には適宜水やりをする必要があります。
葉焼け
季節の代わり目に起こしやすい葉焼けは長い時間直射日光に当たることで起きます。長い時間直射日光があたることで葉っぱの温度があがり、組織が壊れて葉焼けを起こします。
葉焼けを一度起こすと木全体が弱ってきますので枯れてしまうのです。
クチナシの花をきれいに咲かせるための育て方とお手入れポイント
クチナシの花をキレイに咲かせるための育て方のポイントは、クチナシを育てる栽培環境と日当たりと置き場所です。
まずクチナシは日当たりが良い場所のほうが花付きがよくなります。すこし湿っている土で腐植質の多い土質を好んでいます。
- 水やり:水切れは枯れさせることになりますので水は適宜与えましょう。
- 肥料:花が咲いたら油かすを少しだけ与えましょう。
- 用土:市販の植物培養土でもOKですが、黒土に腐葉土を混ぜたものが通気性が高いのでお勧めです。
- 植えかえ:2~3年に一度植え替えを行いましょう。
クチナシの花のかかりやすい病気と害虫は以下の通りです。
病気
- 褐色円星病
- さび病
- 裏黒点円星病すす病
これらの病気は風通しの悪さで起こる病気なので、置き場所に気を付けることと正しい時期に剪定をおこなっておくことで防止できます。
ナスさんがあまり元気がない。
全体的に萎れてるし、葉っぱがめっちゃ虫に食われてるし、茶色に変色してる部分もある。
褐色円星病? pic.twitter.com/QXVUFN8UgP— よしたけ(ふくどん) (@yoshitake_f) July 5, 2016
害虫
- オオスカシバ
- カイガラムシ
- アブラムシ
- ロウムシ
- オンシツコナジラミ
上記の中でもオオスカシバの幼虫による被害がクチナシは最も多いとされています。オオスカシバの幼虫はクチナシを食草としているのです。
もし害虫が発生したら害虫を取り除くか、多い場合には薬剤散布をしましょう。
クチナシの剪定のコツやポイントとは
クチナシは常緑低木で半日蔭でもよく育ち丈夫で育てやすい植物です。
樹の形も基本的には自然に整うのですが、風通しが悪いと良くないので、6月・7月に剪定は行っておくことがおすすめです。さらに落葉しないため葉っぱが混雑すると中の葉っぱに日光が行き届かなくなるために適宜剪定は必要なのです。
曇りですが風が無いので花粉症の私には外仕事楽です。昨夜挿樹12年の丸葉クチナシ剪定し植え替えました。時期的に早いかなと思いましたが。明日から寒くなりそうなので保護をしなくては。やっと根元に少し太りが出てきました。 pic.twitter.com/PWpgFohCzI
— けんじい(次峯鉢) (@kennji449) March 23, 2016
剪定をしすぎてしまうと次の年の開花が減少するので、葉の混みあいが激しい部分を軽く切って、花芽は切らないようにすることが重要ポイントです。
そして大事なのは剪定の時期を違えない事です。
6月から7月にかけて花の下から葉が伸びてきて伸びた枝に翌年に花がつくので、8月より後に剪定するとその花芽を切り取る可能性が高くなるので、花が咲き終わったらすぐに剪定することをお勧めします。
剪定する必要のある枝は以下の通りです。
- 内側へ伸びている枝
- 絡み合っている枝
- 栄養の足りない細い枝
このような枝を間引くようにして剪定していき、太い枝は切らないことと、葉っぱは5枚前後残すことを心がけましょう。
もし花の数が気にならず少なくても良いなら、もっと強めの剪定をしてもOKです。
あらためて知っておきたいクチナシのこと
クチナシの花とは歌にも使われるような素敵な花です。
梅雨の時期に大きい白い花を清純なまでに咲かせて、特徴としては香りがつよいことです。家の中で育てると家の中がクチナシの香りで包まれます。
またクチナシの果実は染料にも使われたり、漢方としても用いられたりする優れものです。そのため、消炎や利尿、止血などにも効果があるとされているのです。口内炎に塗布したり打撲などのけがに黄柏末と混ぜて酢で練り、湿布薬としても使えるそうです。
クチナシの香りは、甘くて濃い優しい香りです。時々エキゾチックだと例える人もいますが特徴のある香りです。女性に合うフレグランスでクチナシが使われていることもありますね。
そしてクチナシの花言葉は
- とても幸せです
- 喜びを運ぶ
「とても幸せです」に関しては由来があって、アメリカのダンスパーティのときに女性に贈る習慣があってそれが由来だそうです。
「喜びを運ぶ」に関しては、甘くやさしい香りが届くことが由来になっています。