実生苗のデメリットは種子から育て上げるために収穫までの年数が必要であり、5年ほどから品種によっては10年以上の歳月が必要なものもあることです。
メリットというか楽しみですが、種子から育てると完全に親の特性を受け継がないのでどのような特性を持つものに育つかが未知数であることがあげられます。
実生苗はどのような特性を持つのか、
- 実生苗のメリットとデメリットとは?
で、詳しく解説しているのでチェックしてみてください。そのほかにも、
- 実生苗と接ぎ木苗との違いとは?
- 実生苗、成功しやすく丈夫な苗の選び方と育て方とは?
といった内容をまとめてみました。実生苗のメリットとデメリットについて気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
実生苗のメリットとデメリットとは?
実生苗のメリットはどのような特性を持つものに育つかが未知数であることがあげられます。
実生苗とは種子から果樹を育てていくことを表します。
人間と同様、親の性質をすべて子が受け継ぐとは限りません。種から育てていくことによって自分だけの特別な苗となる楽しみがあるのです。
一から育て上げることから、収穫目的ではなく観賞用として伐採しながら育てることも可能であり、果樹盆栽はその代表例といえるでしょう。
レモンとか果物家で育ててすぐ食べれるようにしたいなあって思いつつ、でも量はそんなにいらないなって盆栽みたいに育てられたらいいのにって思ったら果樹盆栽ってあるの知った
— 浜 (@hms_hama) April 13, 2022
反面、種子から育て上げるために収穫までの年数が必要であり、5年ほどから品種によっては10年以上の歳月が必要なものもあるのがデメリットといえます。
そして長い年月をかけて果実を実らせたとしても、自らが思い描いていた味覚に仕上がるとは限りません。よってどのような果実が育つか未知数であることがメリットでもありデメリットでもあります。
総合的に判断すれば家庭菜園で実生苗を栽培することはデメリットが勝るのではないでしょうか。
そのため実生苗の他に栽培する方法として、接ぎ木苗を使用することが一般的となっています。
これらの違いについてご紹介していきましょう。
実生苗と接ぎ木苗との違いとは?
実生苗はご紹介の通り、種子から育てられた苗となります。実を成らすまでに長い年月が必要であり、やっと収穫したとしても想像と異なる味覚をしている可能性もあります。
反面、どのような成長を遂げるかが未知数である点は想像の上を行く自分だけの品種に成長する可能性も秘めており、実生苗の魅力ということが出来ます。
対して「接ぎ木苗」とは苗の一部を切って別の苗をつなぎ合わせたものをいい、果樹や野菜の栽培方法として古くから用いられてきた手法です。
メリットとしては苗の良いとこどりとなることから、病気や害虫、環境変化への耐性を持つ苗が出来、安定した収穫量の確保が見込める苗となることです。
美味しい果実や野菜を収穫できることが栽培の最終目的であるならば、強く安定した品質を保つことのできる接ぎ木苗を使わない手はありません。
但し熟練した技術を持っていない限り、素人はだしでの接ぎ木苗作成は非常に困難です。
その為大半は市販のものを購入することになりますが、普通の苗と比較して倍以上となるなど価格面が手ごろではないこととなります。
連作障害が起きないように、植える場所ローテーションしてるつもりやけど、場所にも限りあるからな〜、継ぎ木苗にすりゃ大丈夫なんやが値段高いし・・・
どうしたものか (・–・;)ゞ— TERU 西村 (@octaoctai10892) May 3, 2022
何れにせよメリット・デメリットは存在することとなりますが育成場所に長く住み続けることが決まっている等の事情が許す場合は、実生苗に挑戦してみるのも面白いのではないでしょうか。
何分、手をかけて種子から大切に育て上げるだけあって立派な実を成らした時の感慨もひとしおといえるでしょう。
そのためにも実生苗の選定は重要な要因ということが出来ます。丈夫な苗の選び方と育て方のポイントを簡単にまとめてみました。
実生苗、成功しやすく丈夫な苗の選び方と育て方とは?
一にも二にも、選んだ苗の優劣で果実や野菜作りは決まるといわれているくらい苗は重要ということが出来ます。
そのためにも状態の良い苗を見極めることが必要となります。しかし中身を切って調べたりなんてことは不可能なため、やはり外見で見分けることがポイントとなります。
良い苗は全体的に色鮮やかであり、葉の葉脈もくっきりと見えるようであれば元気な苗ということが出来ます。
葉の厚みも見分けれるポイント。他と比較しても充分な厚みがあるかどうかを見極めましょう。そして葉が多くついているほど光合成が活発となる証拠です。
葉の枚数が多いか少ないか、も見極めるポイントの一つです。
そして茎が太くしっかりとしているか、根元がぐらついたりしていないかも見たうえでよい苗かどうかを判断していきましょう。
良いと思われる実生苗を選定、購入後は育て方ですが、実生苗は接ぎ木苗と比べ安価であるものの病害虫被害に弱いというデメリットがあります。
その対処法としては植え付け場所を毎年変えていくこと。
同じ場所で長く栽培していると土壌内の栄養バランス等が崩れることで生育が十分でなくなる「連作障害」を引き起こします。
毎年育成場所を変えてあげることで、栄養分もバランスよく供給され結果的に環境変化に強い苗へと成長させていくことが可能になります。