子猫は生後2から3ヶ月ぐらいは、生まれつきの免疫から感染症などに守られています。しかし2ヶ月から3ヶ月ほどしか、この免疫は続きませんので、生後2~3ヶ月以降できれば早くに虫下しをしましょう。
虫下しの際に気を付けるポイントは下記の5つ
- 副作用の状況を見極めて、医者にかかるようにすること
- 一度投薬に失敗して嫌な思いをしてしまうと、次からは暴れたり逃げたりして抵抗するので、リラックスして薬だと気づかれないように素早く飲ませること
- 投薬を2種類以上する時は、獣医さんに必ず相談しておくこと。
- 薬の種類により飲むタイミングや量が違うので、処方通りに与えておくこと。
- 薬を食事に混ぜて飲ませる場合は、いつもどおりの食事内容にして普段与えない食事と一緒にしないようにする
そのほかにも、気になる副作用の症状や寄生虫のことについてまとめたのでチェックしてみて下さい。
この記事では、
- 子猫の虫下しはいつからできる?駆虫薬を使う際に気を付ける2つのポイント
- 子猫に寄生する虫|感染ルート・症状・予防法・対処法
- 子猫に気を付けてあげたいかかりやすい病気とは?
といった内容をまとめてみました。子猫の虫下しはいつからできるのかについて気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
子猫の虫下しはいつからできる?駆虫薬を使う際に気を付ける5つのポイント
子猫は生後2から3ヶ月ぐらいは、感染症から守られています。
しかし2ヶ月から3ヶ月ほどしか、この免疫は続きませんので、生後2~3ヶ月以降できれば早くに虫下しをしましょう。
子猫がお家へ来たら、まずすぐにウンチを獣医さんに持っていきます。
糞便の処理を誤ると、人にも感染してしまうので注意を払ってください。
検便を行い、虫がいた場合は駆虫薬を飲んで排除することが大事ですね。
駆虫薬を飲ませる上での注意点
- 副作用の状況を見極めて、医者にかかるようにすること
- 一度投薬に失敗して嫌な思いをしてしまうと、次からは暴れたり逃げたりして抵抗するので、リラックスして薬だと気づかれないように素早く飲ませること
- 投薬を2種類以上する時は、獣医さんに必ず相談しておくこと。
- 薬の種類により飲むタイミングや量が違うので、処方通りに与えておくこと。
- 薬を食事に混ぜて飲ませる場合は、いつもどおりの食事内容にして普段与えない食事と一緒にしないようにする
駆虫薬を投薬する上で副作用を起こさないためにもこの注意点を守りましょう。
万が一副作用が起こったら怖いので、副作用の症状を記しておきます。
副作用の症状
- 嘔吐
- 食欲減退
- 唾液分泌の増加
- 下痢
- 唾液がたくさん出る
- 無気力になる
- 便に虫が出てくる
といった症状が出る場合があります。
こうなった場合はお医者さんに頼りましょう。
子猫の副作用で危険な症状としては
- 活力の喪失
- 触ると熱かったり冷たかったりすること
- 震え
- 血便
- 歯茎が白くなる
こういうことが考えられますので、症状がでていたらすぐにお医者さんにかかってください。
ちなみに、子猫につく寄生虫にはいくつか種類があります。
- 糸状虫
- 回虫
- 鉤(こう)虫
- 条虫
- ぎょう虫
- 鞭虫
こういう虫が悪さをします。
完全に駆除できていないとこの虫のせいで、下痢・食べても痩せる・被毛の艶がなくなる・腹部が腫れる・嘔吐するという症状が起きます。
回虫は特に、子猫の場合は重症化するので注意が必要です。
駆除薬を投薬することでいったんお腹の中はキレイになってくれます。
しかし、お家の中でもしかしたら散らばっている虫の卵などは駆除できていない可能性があります。
無視卵というのは10~20日で感染力の高い卵へ変化して1年以上感染力があることも考えられます。
そうなると、また再感染する恐れもありますし、飼い主にも感染するリスクもありますので、駆除薬は定期的に投与することをお勧めします。
子猫に寄生する虫|感染ルート・症状・予防法・対処法
子猫に寄生する虫の種類と感染ルート、症状、対処法と予防法を紹介していきます。
内部寄生虫の回虫
感染ルート:感染した猫の便とともに排出された卵(虫卵)が土の中などでかえって、その幼虫が猫の口から入ることで感染
症状:嘔吐、下痢、脱水症状、体重低下
対処法:糞便検査で診断し、治療は、駆虫薬の投与で対処します。
内部寄生虫の条虫
感染ルート: 感染した猫から外に出た片節が周囲に卵を散らすことで、それを摂取したノミを、猫がグルーミングする際に口にすることで感染。
症状: 嘔吐や下痢、食欲不振
対処法: 条虫駆虫薬を投与し、治療
内部寄生虫のコクシジウム
感染ルート: 感染した猫の便とともに排出されたオーシストという卵のようなものが、子供の猫の口から入ることで感染
症状: 水様性の下痢や血便、脱水、貧血、栄養失調、体重低下
対処法: サルファ剤という薬を投与し、コクシジウムの駆虫
これらの内部寄生虫の予防方法は2つです。
- 日常のお手入れを学ぶ
- 去勢・避妊手術の相談をする
爪切り、歯磨きなど習慣づけをしっかりしていくことと、生後半年から去勢避妊手術ができるので早めに行っておきましょう。
子猫に気を付けてあげたいかかりやすい病気とは?
子猫がかかりやすいと言われている病気を紹介しておきます。
猫カゼウイルス
子猫は免疫機能がまだ十分に備わっていないことから、ウイルスに感染しやすい状態です。
ワクチンで予防できる感染症もありますので、子猫を飼うことになったら、すぐに動物病院とワクチンについて相談しましょう。
症状
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまり等の鼻炎症状
- 発熱
- 食欲不振
- 結膜炎
- 角膜炎
- 口内炎
対処:症状に応じて抗生物質やインターフェロンの投与などを行います。
予防:ワクチン接種と、感染猫との接触を避けることが重要になってきます。
パルボウイルスによるネコ汎白血球減少症
感染力がとても強いのが特徴です。
子猫が感染し発症した場合には症状が重篤となる場合が多く、死に至ることもあります。
症状
- 食欲不振
- 発熱
- 激しい嘔吐
- 下痢
対処:病院に入院し投薬と経過観察
予防:ワクチン接種
真菌、皮膚真菌症
皮膚にカビが感染し、皮膚炎を起こす病気です。
症状
- 脱毛
- かさぶたやフケ
- かゆみ
対処:抗真菌薬(外用薬・内用薬)の投与
予防:シャンプーなど清潔を保ちましょう。
子猫は低血糖や脱水にもなりやすいのも特徴です。
下痢、嘔吐、発熱、めやには体調不良の特徴なので、チェックしておいてください。