岩塩は大陸の内陸部分でとれることが一般的です。
岩塩と他の塩の違いは、海水を煮て作ることから人の手によって作られる通常の塩に対して岩塩は自然が長い時間をかけて作り出した天然のものということです。
岩塩は食用はもちろん、エステやバスソルトに活用されるなど美容にも良く用いられる塩になっています。
日本人になじみ深いものになってきたのもここ数年のことですよね。
今回の記事では、岩塩についてどこで取れるのか?他の塩とどう違うのか?ということなどを紹介していきます。
岩塩に興味があったり、興味を持ち始めた方々には有益な情報がたくさんありますので最後まで読んでいただきますと嬉しいです!
岩塩ってどこでとれるの?
岩塩は大陸の内陸部分でとれることが一般的です。
塩といえば海の水とイメージすることが多いと思いますが、塩分は人間が生きて行くのに欠かせないものです。
塩は生命維持に欠かせないミネラルだからねー
— imitation of human (@HumanImitation) August 1, 2022
そのため人間の食生活とともに塩は様々な食材で使用されてきていますよね。
特に食べ物の長期保存効果は古くから知られており、日本では梅干しを始めとした長期保存食の数々に塩が用いられてきたことはよく知られています。
今は無いですw
昔はとにかく長期保存のため
めちゃくちゃ塩をかけたみたいです
— ちいだ (@71Chidax) July 27, 2022
さて、その中でも岩塩は食用としても、またバスソルトとして美容効果目的でも日本では広く知られております。
ですがどちらかといえば食材ではフレンチやイタリアン、また美容目的においても古来日本の伝統というよりも海外伝来のイメージがありますね。
日本で古来から作られてきた塩は海水由来のものですが、世界的に見れば実は岩塩から生産される塩が6割ほどと圧倒的に多くなっています。
世界的には生産流通している塩の6割は岩塩だそう。オーストラリア産の塩の多くは塩湖からのものですかねえ。天日塩田もあるそう。メキシコはほぼ一択の馬鹿でかい塩田で作られているそうで、こちらも天日塩田ぽい。燃料濃縮とかしないんすね。
— 勇者ゴゴゴゴ (@azukiglg) March 14, 2022
大昔に海底が地殻変動で隆起した結果、海水が陸上に閉じ込められたり、塩湖の水分が蒸発して塩分が凝縮され結晶化したものを総じて岩塩と読んでいます。
地球規模で見ると日本は陸地とは言え、他大陸と比べれば面積は小さなもの。そのため日本では岩塩が採掘できず、古くから海水より塩を生産してきたのです。
日本でも岩塩は非常に多くの場所で使われるようになったとは言えすべてが海外からの輸入品であり、国産品は残念ながら岩塩坑がなく存在しません。
しかし量は少ないですが、日本の山間地で塩が今でも作られているのをご存知でしょうか?
その場所は会津磐梯山と長野県の大鹿村です。日本にも岩塩があるのか?となりますが、これらは温泉を煮詰めて作られており「山塩」と呼ばれています。
日本で用いられてきた歴史が浅い岩塩ですが、その特徴などについてご紹介しましょう。
知っておきたい岩塩のこと
海塩は海水を蒸発させて作りますが、岩塩は化石化している海塩を採掘したものという違いがあります。
地殻変動で海水が閉じ込められる、といった現象により作られますので、海から離れた場所で採掘されることが岩塩の特徴とも言えます。
文明が近代化し海水汚染が騒がれている近年、岩塩は太古の地殻変動時の海水であることからも汚染の心配がない天然塩でもあります。
岩塩にはその他水に溶けにくいという特徴があります。一方で私達日本人が普段使う食塩は海水由来のために水には素早く溶けますよね。
しかしゆっくりと溶ける性質が体の芯まで温める効果を高めることから、バスソルトとしても使われているという点もあります。
食用では粒の状態から挽く使い方が一般的ですよね。特にステーキでは味付けの一つとして岩塩が添えられていることが多々あります。
岩塩はピリッとした辛さというよりも長い時間を経て熟成されたまろやかな甘味があることから、食材の旨味が増す特徴があります。
そのため同じ塩のくくりでも、海塩由来の食用塩よりも岩塩のほうが焼き上がったステーキにはよく合うのではないか、と考えることができますね。
そして塩といえば白色が私達日本人の常識ですが、岩塩にはピンクや黒といった様々な色があります。
例えばよく見ることの多いヒマラヤ岩塩ではピンク色のものをよくみかけますが、「ピンクソルト」という別名でも有名ですよね。
名の通りヒマラヤ山地で採掘された岩塩ですが、ピンク色を出しているのは鉄分です。長い期間をかけて天然の成分が含まれた鮮やかな色は、目にも体にも良い効果をもたらしますね。
岩塩と他の塩の違いとは?
さて私達日本人が慣れ親しんでいる塩は海水を煮て作ることから人の手によって作られるものですが、岩塩は自然が長い時間をかけて作り出した天然のものという違いがあります。
世界で親しまれている塩の6割は岩塩であり、日本のような海塩は3割ほどとなっています。
また海塩はナトリウム他ミネラルといった成分が含まれる一方、岩塩は生成過程で濾過されてしまうことからナトリウムだけとなっているのも特徴です。
最も海塩も食卓塩に精製されるとミネラルを除いてしまうので栄養素としては大きく変わることはありません。
天然物であるがゆえに、不純物も含まれている可能性が高いのが岩塩。ただし世界の半分以上が岩塩を使用していることからも健康への影響は少ないと考えて良いと思います。