子猫の抜け毛は、生後半年から始まります。
ただ、抜け毛は病気などが理由に潜んでいることもあり得ます。
生体的な理由での抜け毛と病的な抜け毛を見分ける事が大事になってきます。
病的な理由だと以下の事が考えられます。
- 細菌の感染症
- 寄生虫
- ストレス
このような抜け毛なら対処も早くしてあげる必要があります。
今回の記事では、子猫の抜け毛の始まり、抜け毛理由と対処法などを紹介しますので、子猫を飼い始めた方、飼っている方必見です。
Simplicity | 内部SEO施策済みのシンプルな無料Wordpressテーマ子猫の抜け毛はいつから?
子猫の抜け毛は大体半年ほどで始まります。猫はほとんど毛が無い状態で生まれてきます。
体温の維持に必要な毛が増えてゆくのが幼少期なので、毛は成猫にくらべてほとんど抜けません。
子猫の毛が抜け始めるのに大体半年ほどかかるのには理由があります。
その理由はズバリ「子猫の生まれるタイミング」と「換毛期」です。
子猫の生まれるタイミング
まず子猫が生まれるタイミングは春先の3~4月、秋の8~9月あたりが多いです。
過酷な夏や冬より少し前に生まれて、真夏や真冬に幼獣である時期に当たらないようになっています。
過酷な時期に向けて毛を成長させている時期なので抜け毛が少ないです。
猫の換毛期
猫は年に2回の換毛期があります。
換毛期とは気温の変化が生存にきつい冬や夏に備えて毛を生え変わらせる時期の事です。
冬の時期にはふさふさの毛が生えて体温を保てるようになり、夏にはさっぱりした感じになります。
夏と冬の前が換毛期に当たります。
猫が生まれる時期からちょうど約半年程度後が換毛期に当たるようになっています。
半年ほどかけて換毛期に対応できる体に成長するようです。
このような理由から換毛期や過酷な時期に対応できる体になるまでにかかる時期=約半年が子猫の毛が抜け始めるタイミングになっています。
子猫の抜け毛の対策と対処方法
基本的には子猫が生後半年程度は抜け毛があまり出ませんので対処する必要はありません。
しかし、以下の場合に抜け毛が発生することがあります。
その時は、子猫の健康面での心配がありますので原因を特定して対処してあげましょう。
- 細菌の感染症
- 寄生虫
- ストレス
- 癖
- 個体差
細菌の感染症
猫は感染症で患部の毛が抜けてしまう事があります。
これは成猫にもある症状ですが、子猫は特に抵抗力が弱いので注意が必要です。
細菌感染の場合はまだらに毛が抜け、またかゆみもあるため猫が患部を気にします。
また、糸状菌感染(猫の水虫)に感染した場合はかゆみがほとんどないのですが一気に毛が抜けてしまいます。
猫の水虫…皮膚糸状菌症
水虫にかかっていても、全く症状を出さない猫も多いです。でも、このミヌエットちゃんは子猫で免疫力が弱く、症状が顕著ですね。
脱毛が酷くてかわいそうだからと、抱きしめて顔をスリスリすると…猫の水虫は人間にうつります。しかもかなり痒い!
触ったらよく手洗いを。 pic.twitter.com/E8IhMtgYbR
— 動物病院 キャットクリニック 〜犬も診ます〜 (@catsclinic) May 29, 2018
どちらも症状がすぐにわかるので動物病院に行って投薬等の治療をしましょう。
他の猫にも感染が広がるので早期対処が肝心です。
寄生虫
感染症同様に子猫は抵抗力が弱いので注意が必要です。
猫はダニやノミによる寄生虫の感染でも毛が抜ける事があります。
特にヒセンダニの感染による疥癬は症状がひどく、皮膚の中をダニが食い進むので毛が広い範囲で抜けて皮膚もただれます。
こちらも動物病院に行き適切な処置を受けましょう。
ストレス
猫は強いストレスがあると自分で毛をむしったり、脱毛してしまう事があります。
ストレスによる脱毛は原因がわかりにくい事がありますが動物病院に行って診断してみると原因特定できる場合があります。
猫とのスキンシップを多くする、好きな餌を与える、遊ぶ時間を増やすなど対応してあげて下さい。
癖
中には癖で過度なグルーミングや自分の毛をむしってしまう子がいます。
子猫のうちについた癖はある程度直すこともできます。
癖はストレスが原因の場合が多いのでストレスの対処方法を試して症状が緩和されるかを見て下さい。
それでも癖が治らない場合は動物病院に連れてゆきましょう。
個体差
子猫は必ずしも半年程度で毛抜けが始まるわけではありません。
個体差でそれよりも早く抜け毛が始まる場合と遅い場合もあります。
毛抜けに変な症状がついていなければ通常の反応なのでよく観察してあげて下さい。
大きくなった猫の抜け毛の対策と対処方法
大きく育った猫の抜け毛にもいくつか原因があります。
代表的なものを紹介しますので原因と対処方法を参考にしてみて下さい。
- アレルギー
- 換毛期
- 加齢
- 自然に抜ける
アレルギー
人間と同じでアレルギーやアトピーが原因で毛が抜けてしまう猫もいます。
その場合は食事や花粉などの原因物質を特定して猫から遠ざけましょう。
換毛期
猫の換毛期は夏と冬の前で年2回あります。その際は通常よりも毛が抜ける量が多くなります。
基本的に自然な反応なので対処は必要ありません。
定期的なブラッシングをすることで事前に猫の抜ける毛を落としてあげる事でごっそり毛が抜けてしまうようなことはなくなります。
ブラッシングは基本的に1週間に1度程度で十分ですが、猫によっては大好きな子もいます。毎日行っても害があるものではなく、猫の皮膚のマッサージにもなるので手間を惜しまなければ多く行ってあげて下さい。
加齢
人間と同じで加齢によって猫も毛が抜ける量が変化します。
例年よりも抜ける量に変化がある場合は加齢の可能性もあります。
心配な場合は動物病院で診察をしてもらうのもいいでしょう。
自然に抜ける
生後半年以上経った猫は基本的に換毛期以外でも毛が抜けます。
私自身短毛種の猫を2頭飼っていますが毎日ブラッシングしても抜け毛がブラシにつきます。
対処方法はブラッシングです。
定期的ブラッシングをすることで、猫にとってのメリットが沢山あるので定期的ブラッシングを推奨します。
ブラッシングのメリット
- 毛玉を吐きにくくなる
- マッサージ効果で猫がリラックスする
- 部屋に落ちる抜け毛が減る(部屋がキレイになる)
- 猫の触り心地が良くなる(毛並みがキレイになる)
髪をカットして少し夏毛になった東和ビルと、毎日ブラッシングしてもフワフワな猫社員ですこんにちは。 pic.twitter.com/HfQKpnnaLF
— 東和ビル【公式】 (@towabuilding) August 5, 2022
毎日ブラッシングをしていても猫の抜け毛は0にはなりません。
猫の毛が気になる方は定期的に部屋を掃除する事も忘れないようにしてください。