ネギを植え替えするのはなぜ?と疑問に感じる方もおられるのではないでしょうか?その理由は主に以下の3つです。
• 病気の予防の為
• 効率よく収穫する為
• 成長促進の為
ネギはカビ菌により病気を引き起こすことから、水はけ・風通しを良くすることで予防をすることが出来ますが、もともとの植えている場所の問題もあることから予防には植え替えも有効な手段となります。
また植え替えの際に根を切ることとなりますが、この根を切断する行為は植物にとって良くないことのように見えますが、逆に傷をつけることでネギに負荷を与え、鍛えることに繋がります。
よって植え替えを行うことでネギ自体の成長を促し、強いネギとする狙いがあるのです。
他にもこの記事ではネギを育てる上での大事なポイントを紹介していますので、しっかり読んで大きくておいしいネギを育てましょう!
この記事では、
- ネギを植え替えするのはなぜ!?その理由と育て方のポイントとは?
- 知っておきたいネギのこと
- ネギ栽培で気を付けたい病気や害虫のこと
といった内容をまとめてみました。ネギの植え替えについて気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
ネギを植え替えするのはなぜ!?その理由と育て方のポイントとは?
ネギを植え替える理由は以下のものが主流となります。
• 病気の予防の為
• 効率よく収穫する為
• 成長促進の為
動物同様、植物も様々な病気にかかりますがネギも特有の病気にかかります。
代表的なものは「さび病」。これはネギの表面に黒や灰色、黄色の斑点のようなものが発生する病気で、放っておくと他のネギに次々と伝染していく厄介な病気です。
農薬を使わないとネギは例外無くサビ病にやられます。見た目は×ですが緑の葉を落とし2皮剥いて食べます。
スーパーで販売されているネギは雨合羽に防毒マスク装備で何度も消毒。残留農薬バリの見た目の良い汚野菜。
畑未経験者には究極の選択か。 pic.twitter.com/Mm2rfFPuqo— 八木明々 (@nrg34331) June 9, 2016
カビ菌により病気を引き起こすことから、水はけ・風通しを良くすることで予防をすることが出来ますが、もともとの植えている場所の問題もあることから予防には植え替えも有効な手段となります。
ネギは最終、食料として収穫をするわけですから少しでも量が多く、味の良いものにしたいのが心理ですよね。
量を稼ごうと思うとたくさんの株を植えることが第一ですが、限られた土地の中ではどうしても密集して植える必要が出てくることになります。
植物は成長するための養分を地中から根を使って吸収するのはご存知の通り。
密集して植えてしまうと地中の養分を十分に吸うことが出来なくなり成長が妨げられることとなります。
その為ある程度成長したら植え替えをして十分な空間を与えてあげることが重要になります。これは風通しを良くする意味でも病気の予防にもつながりますね。
また植え替えの際に根を切ることとなりますが、この根を切断する行為は植物にとって良くないことのように見えますが、逆に傷をつけることでネギに負荷を与え、鍛えることに繋がります。
よって植え替えを行うことでネギ自体の成長を促し、強いネギとする狙いがあるのです。
これらのポイントを押さえておくことで上手にネギを育てることが出来るといっても過言ではないでしょう。
さて、良く使用する食材であるネギですが、身近過ぎて意外とその特徴などを知らない方も多いのではないでしょうか。
ネギのことについて簡単に調べてみました。
知っておきたいネギのこと
ネギは食用として栽培されることの多い野菜であることは周知のとおりです。原産地としては中国やシベリアといった乾燥地帯と言われており、古代中国では紀元前より栽培されていたことが記録より判明しています。
#猫の通路の植物系#ごきげんラヂオ
おはようございます
今日も1日よろしくお願いします
ネギ
中国西部やシベリア
中央アジアのアルタイ地方あたりの乾燥地帯が原産といわれ
古代中国の漢代に書かれた『礼記』などの記録から
紀元前200年ごろには既に中国で栽培されていたことが分かっている(続く) pic.twitter.com/NVrAnAseqm— 猫の通路(ねこつう) (@nekonotsuuro) March 1, 2022
日本では奈良時代に中国より伝来したことがこれまた書物の文面により判明しており、現代ではさまざまな料理になくてはならない野菜となっています。
ネギは上に行くにつれ深い緑となり、根元に行くにつれ白くなっているのが特徴ですが、白い部分にはビタミンC、緑色部分にはカルシウムやカロテンなどが豊富に含まれています。
また食欲をそそる独特の香りは「アリシン」と呼ばれる成分からなりますが、これは血行促進や発汗作用などに優れた成分となっています。
ネギは疲労物質の乳酸を分解する働きがあるので、肩こりや疲労回復に効果があります。糖質の代謝を促す効果とともに新陳代謝も高まります。
ネギに含まれているアリシンは発汗を促進する作用があり、血行も促進して体を温めます。
さらに、神経を鎮める働きがある成分を含むので、不眠にも効果的です。— 今日堂薬局(漢方薬局) (@shoujiurakawa) May 18, 2022
これら様々な栄養素の効果が風邪・血栓予防やスタミナの強化が期待できる野菜として古くから薬効を持つ野菜としても親しまれてきました。
その身の大部分が白い「白ネギ」と、葉の緑部分の長い「青ネギ」の大きく2種類のネギに分かれ、そこから様々な品種のネギへと派生していきます。
スーパーなどで見かけたら、白ネギなのか青ネギなのかを見分けるのも面白いかもしれませんね。
ネギ栽培で気を付けたい病気や害虫のこと
さて、ネギを栽培するにあたり気をつけたい病気や害虫をいくつかご紹介します。
べと病
葉に楕円状の斑点が出てきたのち、カビが生えてきます。比較的気温の暖かい春と秋に発生が目立ち、日当たり・排水・風通しが悪い場合に多発しますので植え替えは有効な予防策と言えるでしょう。
黒斑病
葉に同心円状の斑点が現れ、その上に黒いカビが生えてきます。高温多湿の時期や肥料切れ時に発生しやすく、放置すればカビが他の株に飛散してしまいます。
発生した葉を見つけたら摘んでしまいましょう。
葉枯病
梅雨など多湿の時期に多発します。時の通り葉の先端が枯れてしまい、葉の中心部に楕円形の斑点や黄色い斑点が発生します。
肥料切れや風通しの悪さなどが原因のため、追肥や植え替えによる株間の隙間を設けることが有効な防止策です。
ハモグリバエ
ハエの一種の幼虫が葉を食べてしまう害虫被害。特徴は葉の表面に不規則な絵を書いたような模様が出てくることです。
放っておけば葉全体が食べられてしまうことから、見つけた場合はその模様の先端部にいる幼虫を指で潰してしまいましょう。
アザミウマ
雨が少なく高温乾燥の状態が続くと発生が増えてきます。小さな幼虫や成虫がネギの汁を吸ってしまい、葉の部分がところどころ白くなってしまう症状が出てきます。
アザミウマは普段畑周辺の雑草などに潜んでいることから定期的に畑周辺を除草するなどの方法が効果的です。