皇帝ダリアの枯れる主な原因は気温です。寒さに弱いため、霜にあたってしまうと枯れてしまいます。その対策方法としては、霜が降りる季節となる前に地上に出ている部分の大半を刈り取ってしまうことが有効です。
この記事では、
- 皇帝ダリアが枯れる原因と対策方法とは?
- 皇帝ダリアを上手に育てる方法とは?育て方のポイントは?
- 知っておきたい皇帝ダリアのこと
といった内容をまとめてみました。皇帝ダリアが枯れる原因について気になっている方には参考になるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
皇帝ダリアが枯れる原因と対策方法とは?
皇帝ダリアの枯れる主な原因は気温です。寒さに弱いため、霜にあたってしまうと枯れてしまいます。
その対策方法としては、霜が降りる季節となる前に地上に出ている部分の大半を刈り取ってしまうことが有効です。
寒さが厳しい地域では、地上に出ているすべての部分を刈り取ってしまい、地上に出ている部分を霜よけなどで覆い、根で冬を越すことが多く見られます。
あるお宅の玄関先にあった3メートル程の高さの皇帝ダリア。支柱が立てられ、その上には、傘がかけられていました。雨除けではなく霜除けみたいです。霜には弱いので、寒くなっても長持ちするかな? #colopl_a https://t.co/7YlECkA1jd
— いっと (@tkas_itt) December 6, 2018
また植え付けの時期も重要ですね。寒い時期に開花するように植え付けてしまっては元も子もありません。
苗の場合、植え付けに適切な時期に各地域に流通しはじめますのでわかりやすいのですが、球根から育てる場合は5月の植え付けが目途となります。
その他、成長を妨げて枯らしてしまう原因は病気や害虫があげられます。
比較的病気にかかりにくい植物ではありますが、罹患する代表的な病気はうどんこ病。
真夏を除く5~10月に発生が見られます。病気にかかった葉が出ればすべてを摘み取り、殺菌剤をスプレーで塗布しましょう。
病害虫もほとんど発生がしませんが、発生する代表的な害虫はヨトウムシ・テッポウムシ・エカキムシがあげられます。
前もってオルトランなどの農薬を与えておけばほぼ害虫の発生を防ぐことが可能です。
あと気を付けなければならないのは強風。枝は意外と弱く、強風や台風によって折れてしまいそこから枯れてしまうこともしばしば。
支柱などの補強を立てて上手に育てていくことが大事な植物といえます。さて、次は皇帝ダリアの上手な育て方のポイントについてご紹介します。
皇帝ダリアを上手に育てる方法とは?育て方のポイントは?
植え付け場所
風により枝が折れることがありますので、植え付け場所は注意が必要です。かといって日あたりの悪い場所では十分な成長も見込めません。
その為、風通しがあまりなく日当たりを確保できる場所、がベストとなります。
なお、鉢植えでは十分に生育しないことから広い地盤、庭などに植え付ける必要があります。
植え付け時期
球根から植える場合は霜が降りる時期が終わってからとしましょう。5月上旬までは霜が降りることもありますので、5月中旬頃がベストと考えます。
土・肥料
植え付けの前に庭の土を深さ40㎝から50cm程に掘り返します。その後腐葉土またはたい肥を3割程混ぜて用土とし株を入れて埋め戻します。
深く掘ることで、根が深く地中に張り成長を促進することとなります。
肥料については追加は不要、腐葉土又はたい肥を庭土に混ぜることで十分な栄養分がいきわたることとなります。
強風対策
台風といえば7月~10月に発生しますが、ちょうどこの時期も皇帝ダリアの開花となるころです。
前述の通り、枝が弱いことから強風、特に台風で折れてしまい、開花を目前に絶望する・・・なんてことも起きかねません。
放置していると4mを超える高さに生育したりする皇帝ダリア。
地上部に対し根の部分が浅いことからもバランスが悪く風で倒れてしまうこともあります。
そのため、植え付けた時に支柱も同時に組んでしまうことがベストです。
支柱はプランターなどで使う細い棒等ではなく、竹や太めの鉄棒等を3本や4本、櫓のようにくみ上げるしっかりとしたものとしておきましょう。
剪定
放っておいても勝手に成長し、4m以上の高さとなることもあります。根が浅いのであまり高すぎると倒れる心配もありますので、3mか4m程度で開花するように適宜剪定をしておきましょう。
知っておきたい皇帝ダリアのこと
花言葉は【乙女の真心】【乙女の純潔】と名付けられている皇帝ダリア。
誰しもが目と心を奪われる澄み切ったピンクの花姿に由来しており、ダリアの中でもひときわ美しい花を咲かせることから【皇帝】と名付けられています。
皇帝ダリアは【短日植物】という日照時間が短くなると花を咲かせる性質を持つ植物であり、例えば常時明かりが灯される部屋等の室内での生育には向いていないものとなります。
その他、街頭の近くでも光が当たってしまうと常に日が照っている、と勘違いしてしまい花を咲かせることがありませんので屋外でも注意が必要です。
寒さに弱く、風にも弱いために生育には苦労することもありますが、順調に育てば11月にはその花言葉に恥じない、皇帝と呼ばれるのも納得の美しく華麗な花姿を見せてくれます。
なお、寒さに弱いことからかの勇将ナポレオンにあやかって【皇帝】とつけられた、という説もあるようですよ。